近年のサッカーにおいて、右サイドバックの役割は大きく変化しています。かつては守備を主な役割とするポジションでしたが、現在では攻撃の起点やゲームメイクを担う重要なポジションへと進化しました。高い運動量で上下動を繰り返すだけでなく、ビルドアップへの関与やラストパス、さらには得点に直接関わるプレーまで求められるようになっています。
そのため、右サイドバックのタイプも多様化しています。圧倒的なスピードで攻撃参加するウイングバック型、中央に入りゲームを作るプレーメーカー型、そして守備の安定感とビルドアップ能力を兼ね備えたバランス型など、チームの戦術によって求められる役割は大きく異なります。
今回のランキングでは、Transfermarktの市場価値を基準に、現在世界で最も評価の高い右サイドバックたちを紹介していきます。攻撃性能に特化した選手から戦術理解度の高い万能型まで、現代サッカーを象徴するトッププレーヤーたちの特徴を見ていきましょう。
右サイドバック編
10位 マロ・ギュスト
市場価値:3500万€(59億5,000万円)
マロ・ギュストは、攻守のバランス型として安定感を見せる右サイドバックです。2025/26シーズンのプレミアリーグでは25試合出場、失点1.03/90分、クリーンシート率32%と守備面は平均以上を維持。パス数は50.76本/90分と高水準で、保持局面でも積極的に関与しています。
特筆すべきは「強度と機動力」です。対人で大きく崩れるタイプではなく、上下動を繰り返しながら試合を通して強度を落としにくい点が評価ポイントです。ビルドアップ能力はトップ層ほど突出してはいませんが、プレミアのハイテンポ環境で安定してプレーできること自体が価値と言えます。
3500万€という価格は、スター級というより「計算できる主力級」の評価。今後攻撃面の決定的な違いを生み出せれば、さらなる上昇も見込める存在です。
10位 リコ・ルイス
市場価値:3500万€(59億5,000万円)
リコ・ルイスは、現代型“インナーラップ型SB”の象徴的存在です。パス数66.92本/90分はリーグ上位水準で、守備者というよりも「中盤的役割」を担う時間が長い選手です。一方で失点1.45/90分と守備数値は波があり、純粋な対人守備型ではありません。
彼の価値はビルドアップ参加能力にあります。偽SBとして中央に入り、数的優位を作るプレーはマンチェスター・シティの構造に不可欠です。クリーンシート率50%というチーム全体の守備安定も後押ししています。
3500万€という評価は年齢を考慮すればむしろ上昇余地込みの価格。完成度よりも「戦術適応力と将来性」に市場が値をつけているタイプです。
10位 ウェズレイ・フランカ
市場価値:3500万€(59億5,000万円)
ウェズレイは守備安定型の右サイドバックです。セリエAでは失点0.53/90分、クリーンシート率44%と守備面で非常に優秀な数値を記録。爆発的な攻撃参加型ではなく、堅実なポジショニングと対人対応で試合を締めるタイプです。
パス数38.93本/90分とビルドアップ関与は平均的ですが、ローマの守備ブロックを崩さない安定感は大きな武器。派手さはないものの、試合の流れを壊さない堅実性が評価につながっています。
3500万€は「守備完成度への対価」。攻撃特化型が市場で目立つ中、安定志向のRBとして一定の需要を保っています。
8位 ジェレミー・フリンポン
市場価値:3800万€(64億6,000万円)
ジェレミー・フリンポンは、攻撃性能に大きく振れたウイングバック型の右サイドバックです。2025/26シーズンのプレミアリーグでは失点0.81/90分と守備面も一定水準を維持していますが、彼の真価はやはり前進する力にあります。
パス数は39.64本/90分と平均的ですが、彼は後方で組み立てるタイプではありません。高い位置を取り続け、縦への加速で局面を一気に前進させる選手です。ビルドアップの“経由地”ではなく、最終局面に直接関与する推進力が武器と言えます。
守備面では爆発的な対人強度よりもスピードでカバーするタイプ。ポジショニングが崩れる場面もありますが、それを補って余りある攻撃的価値が市場評価3800万€を支えています。
現代RBの中でも“突破特化型”に分類される存在です。
8位 マテウス・ヌネス
市場価値:3800万€(64億6,000万円)
ペドロ・ポロは、攻撃性能に大きく比重を置いた右サイドバックです。2025/26シーズンはプレミアリーグで24試合出場、チームの右サイドから多くの攻撃を生み出す役割を担っています。パス数48.22本/90分とビルドアップにも積極的に関与し、攻撃のテンポを作る役割を担っています。
ポロの最大の武器はクロス精度と攻撃参加のタイミングです。高い位置まで上がってボールを受け、クロスやラストパスでチャンスを生み出す能力はリーグ屈指。純粋な守備型SBというよりも、ウイングバック的な役割に近い選手です。
守備面では失点1.13/90分と平均的な数値ですが、攻撃的なポジション取りの影響も大きく、役割上ある程度リスクを背負うタイプと言えます。4000万€という評価は、守備力よりも攻撃貢献度を重視した市場評価です。
攻撃的サイドバックとしては、プレミアリーグでもトップクラスの影響力を持つ存在です。
6位 ティノ・リヴラメント
市場価値:4000万€(68億円)
ペドロ・ポロは、攻撃性能に大きく比重を置いた右サイドバックです。2025/26シーズンはプレミアリーグで24試合出場、チームの右サイドから多くの攻撃を生み出す役割を担っています。パス数48.22本/90分とビルドアップにも積極的に関与し、攻撃のテンポを作る役割を担っています。
ポロの最大の武器はクロス精度と攻撃参加のタイミングです。高い位置まで上がってボールを受け、クロスやラストパスでチャンスを生み出す能力はリーグ屈指。純粋な守備型SBというよりも、ウイングバック的な役割に近い選手です。
守備面では失点1.13/90分と平均的な数値ですが、攻撃的なポジション取りの影響も大きく、役割上ある程度リスクを背負うタイプと言えます。4000万€という評価は、守備力よりも攻撃貢献度を重視した市場評価です。
攻撃的サイドバックとしては、プレミアリーグでもトップクラスの影響力を持つ存在です。
6位 ペドロ・ポロ
市場価値:4000万€(68億円)
ペドロ・ポロは、攻撃性能に大きく比重を置いた右サイドバックです。2025/26シーズンはプレミアリーグで24試合出場、チームの右サイドから多くの攻撃を生み出す役割を担っています。パス数48.22本/90分とビルドアップにも積極的に関与し、攻撃のテンポを作る役割を担っています。
ポロの最大の武器はクロス精度と攻撃参加のタイミングです。高い位置まで上がってボールを受け、クロスやラストパスでチャンスを生み出す能力はリーグ屈指。純粋な守備型SBというよりも、ウイングバック的な役割に近い選手です。
守備面では失点1.13/90分と平均的な数値ですが、攻撃的なポジション取りの影響も大きく、役割上ある程度リスクを背負うタイプと言えます。4000万€という評価は、守備力よりも攻撃貢献度を重視した市場評価です。
攻撃的サイドバックとしては、プレミアリーグでもトップクラスの影響力を持つ存在です。
5位 リース・ジェームズ
市場価値:5000万€(85億円)
リース・ジェームズは、攻守の完成度という点で世界トップクラスに位置する右サイドバックです。2025/26シーズンのプレミアリーグでは失点0.75/90分、クリーンシート率35%と守備面でも高い数値を記録。対人守備の強さとフィジカル能力の高さは、サイドバックの中でもトップレベルです。
特筆すべきは攻撃面での多彩さです。パス数59.20本/90分とビルドアップへの関与も大きく、右サイドの組み立て役としても機能します。単純なオーバーラップだけでなく、内側に絞ってプレーを作ることもでき、クロス精度やミドルシュートなど得点に直結するプレーも持ち味です。
また、フィジカルの強さによるボール保持能力も大きな武器です。プレッシャーを受けても簡単にボールを失わず、前進の起点になれる点はチームにとって大きな価値となっています。攻撃的サイドバックでありながら守備強度も高く、両面で高い水準を維持できるのが最大の特徴です。
5000万€という市場評価は、能力だけを見ればむしろ控えめな価格と言えるでしょう。コンディションさえ安定すれば、世界最高クラスの右サイドバックに再び返り咲くポテンシャルを持つ選手です。
4位 ジュール・クンデ
市場価値:6500万€(110億5,000万円)
ジュール・クンデは、守備安定性とビルドアップ能力を兼ね備えたバランス型サイドバックです。2025/26シーズンのラ・リーガでは失点0.80/90分、クリーンシート率40%と守備面で非常に優秀な数値を記録しています。もともとセンターバックとしてもプレーできる選手であり、対人守備やポジショニングの安定感はサイドバックの中でもトップクラスです。
特に際立つのがビルドアップ能力です。パス数75.04本/90分という数値はリーグでも上位水準で、バルセロナの保持サッカーの中で重要な役割を担っています。右サイドからボールを循環させながら中央への縦パスも狙えるため、単なるサイドバックではなく後方の組み立て役としても機能しています。
攻撃参加はオーバーラップ主体というよりも、ポジションを保ちながらチームのバランスを整えるタイプです。そのため派手な得点関与は多くありませんが、守備とビルドアップの安定感という点では非常に完成度の高いプレーヤーと言えるでしょう。
6500万€という市場評価は、攻撃型サイドバックとは異なる価値を示しています。守備の信頼性と組み立て能力を高いレベルで両立できる、現代型の戦術的サイドバックです。
2位 トレント・アレクサンダー=アーノルド
市場価値:7000万€(119億円)
トレント・アレクサンダー=アーノルドは、サイドバックの役割を大きく変えた“ゲームメイク型SB”の代表的存在です。2025/26シーズンのラ・リーガではパス数63.39本/90分を記録し、右サイドバックというポジションながらチームの組み立ての中心として機能しています。
最大の武器は展開力とラストパスです。長短のパス精度が非常に高く、サイドチェンジやスルーパスで一気に局面を前進させることができます。単なるオーバーラップ型SBではなく、中央にポジションを移してゲームをコントロールする“インナーラップ型プレーメーカー”としての役割を担うことも多い選手です。
守備面では議論されることも多いものの、失点0.99/90分、クリーンシート率42%とチームの守備構造の中では一定の安定感を保っています。攻撃面の影響力が極めて大きいタイプであり、守備力以上に創造性が市場価値に直結している選手と言えるでしょう。
7000万€という評価は、純粋なサイドバックというよりも「ゲームメーカー」としての価値を反映した価格です。ポジションの概念そのものを変えた、現代サッカーを象徴するプレーヤーの一人です。
2位 ユリエン・ティンバー
市場価値:7000万€(119億円)
ユリエン・ティンバーは、守備安定性と戦術柔軟性を兼ね備えた万能型サイドバックです。2025/26シーズンのプレミアリーグでは失点0.60/90分、クリーンシート率48%と守備面でリーグ上位の数値を記録しています。対人守備の強さとポジショニングの安定感が大きな特徴です。
もともとセンターバックとしてもプレーできる選手であり、守備時には3バックの一角のような役割を担うことも可能です。ビルドアップ時には中央へ入り、中盤のようにボール循環に関与するなど、戦術の中で複数の役割をこなせる柔軟性が大きな強みとなっています。
攻撃面で突出した得点関与を残すタイプではありませんが、守備の安定感と戦術理解度の高さによってチーム全体の構造を支える存在です。アーセナルのポゼッションサッカーにおいては、後方のバランスを整える重要なピースとなっています。
7000万€という市場評価は、単なるサイドバックではなく「複数ポジションを高水準でこなせる戦術的プレーヤー」としての価値を反映したものです。現代サッカーにおけるユーティリティディフェンダーの理想形に近い存在と言えるでしょう。
1位 アクラフ・ハキミ
市場価値:8000万€(136億円)
アクラフ・ハキミは、現代サッカーにおける攻撃型サイドバックの完成形とも言える存在です。2025/26シーズンのリーグ・アンでは失点0.72/90分、クリーンシート率62%と守備面でも非常に高い数値を記録しています。攻撃的なポジション取りをしながらも守備の安定感を維持できる点は大きな強みです。
最大の武器は圧倒的なスピードと攻撃参加です。右サイドから一気に前線まで駆け上がり、クロスやラストパス、さらには自らフィニッシュにも絡める推進力は世界トップクラス。単なるサイドバックというよりも、ウイングに近い攻撃影響力を持つプレーヤーと言えるでしょう。
さらにパス数83.42本/90分とビルドアップへの関与も高く、PSGのポゼッションの中で重要な役割を担っています。攻撃参加、スピード、ビルドアップ能力を高い水準で兼ね備えており、右サイドの攻撃の起点として常に脅威となる存在です。
8000万€という市場価値は、現在の右サイドバックの中でもトップクラスの評価を示しています。攻撃性能と守備の安定感を兼ね備えた、世界最高峰のサイドバックの一人です。
まとめ
今回のランキングを見ると、現代の右サイドバックには単なる守備力だけではなく、攻撃への関与やビルドアップ能力など、より多くの役割が求められていることがわかります。実際にランキング上位には、攻撃参加によってチームのチャンス創出に大きく関わる選手が多く並びました。
1位のアクラフ・ハキミは圧倒的なスピードと攻撃力を武器に、右サイドから試合を動かすことができる存在です。また、トレント・アレクサンダー=アーノルドのようにゲームメイク能力を武器にするタイプや、ユリエン・ティンバーのように複数ポジションを高水準でこなす戦術的なサイドバックも高く評価されています。
さらに、リース・ジェームズやジュール・クンデのように守備とビルドアップをバランスよくこなすタイプ、ペドロ・ポロやジェレミー・フリンポンのように攻撃性能に特徴を持つタイプなど、右サイドバックのスタイルは非常に多様化しています。
このように右サイドバックは、現代サッカーの戦術の中で非常に重要なポジションの一つとなっています。今後も戦術の進化とともに、このポジションの役割や評価はさらに変化していくことでしょう。今回紹介した選手たちが、今後どのようなプレーで評価を高めていくのかにも注目していきたいところです。

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