2025/2026シーズンが終了し、各ポジションの市場価値にも今季のパフォーマンスやチーム内での役割が反映される時期となりました。今回取り上げるのは、右サイドから攻守に大きな影響を与える右サイドバックです。サイドバックはかつて守備を重視するポジションという印象もありましたが、現代サッカーでは攻撃参加、ビルドアップ、守備対応、カウンターへの対応まで幅広い能力が求められる重要なポジションになっています。
特に右サイドバックは、チームの戦術によって役割が大きく変わります。高い位置まで駆け上がってクロスやラストパスでチャンスを作るタイプ、内側に入って中盤のようにビルドアップへ関わるタイプ、センターバックも兼任できる守備的なタイプなど、同じポジションでもプレースタイルはさまざまです。スピードや運動量だけでなく、足元の技術、判断力、守備の安定感、そして複数ポジションに対応できる柔軟性も市場価値に大きく影響します。
今回のランキングにも、欧州トップクラブで主力としてプレーする選手や、今後さらに市場価値を伸ばしていきそうな若手サイドバックが名を連ねています。攻撃性能に優れた選手、守備力とビルドアップ能力を兼ね備えた選手、中盤的な役割も担える選手など、現代型右サイドバックの多様性がよく表れた顔ぶれとなっています。
この記事では、2025/2026シーズン終了時点の市場価値をもとに、世界の右サイドバック市場価値ランキングTOP10をカウントダウン形式で紹介していきます。今季の成績やチーム内での役割も踏まえながら、それぞれの選手がなぜ高く評価されているのかを見ていきましょう。
右サイドバック市場価値ランキングTOP10
10位 マイケル・カヨーデ
市場価値:3500万€(約59億5,000万円)
10位に入ったのは、ブレントフォードのマイケル・カヨーデです。若手右サイドバックとして注目される選手で、スピードと運動量を生かしたプレーが魅力です。右サイドを上下動しながら攻撃に厚みを加え、守備時にも粘り強く対応できるタイプの選手です。
カヨーデの特徴は、若さを生かした積極性にあります。攻撃時には高い位置まで上がって味方をサポートし、守備時には素早く戻って相手のサイド攻撃に対応できます。まだ完成された選手というより、これから経験を積みながら成長していく段階ですが、プレミアリーグで評価を得ている点は大きな強みです。3500万€という市場価値は、現在の実力に加え、今後さらに伸びる可能性を含んだ評価と言えるでしょう。
10位 マロ・ギュスト
市場価値:3500万€(約59億5,000万円)
同じく10位には、チェルシーのマロ・ギュストが入りました。右サイドバックとしてのスピード、攻撃参加、守備対応のバランスに優れた選手です。チェルシーでは若い選手が多い中で、右サイドから攻守に関わる存在として出場機会を重ねています。
グストの魅力は、サイドでの推進力と機動力です。攻撃時には高い位置まで上がり、ウィンガーをサポートしながらクロスや連係でチャンスを作ることができます。守備時にもスピードを生かして相手の突破に対応できるため、現代型のサイドバックとして評価されています。チェルシーにはリース・ジェームズという実績ある選手もいますが、その中でギュストがどれだけ存在感を高めていけるかは今後の注目ポイントです。
10位 ジェレミー・フリンポン
市場価値:3500万€(約59億5,000万円)
10位には、リヴァプールのジェレミー・フリンポンもランクインしました。右サイドバックというより、右ウイングバックやサイドアタッカーに近い攻撃性能を持つ選手です。爆発的なスピードと縦への推進力があり、右サイドから一気に相手陣内へ侵入できる点が大きな武器です。
フリンポンの魅力は、攻撃面での破壊力にあります。サイドを駆け上がるスピード、裏へ抜け出す動き、ゴール前に入っていく積極性は、一般的なサイドバックの枠を超えています。一方で、4バックの右SBとしてプレーする場合には、守備の安定感やポジショニングがより重要になります。リヴァプールのように攻守の切り替えが速いチームでどのような役割を担うかによって、今後の評価も変わっていくでしょう。3500万€という市場価値は、攻撃性能と戦術的な使い方の幅を含めた評価と言えます。
10位 ヨシプ・スタニシッチ
市場価値:3500万€(約59億5,000万円)
同じく10位には、バイエルン・ミュンヘンのヨシプ・スタニシッチが入りました。右サイドバック、センターバック、場合によっては左サイドでもプレーできる守備的なユーティリティ性を持つ選手です。派手な攻撃参加で目立つタイプではありませんが、チームに安定感をもたらせる堅実なDFです。
スタニシッチの強みは、複数ポジションをこなせる戦術理解と守備の安定感です。右SBとしてはもちろん、最終ラインの複数の役割を任せられるため、ビッグクラブにとって非常に便利な存在です。攻撃面で圧倒的な数字を残すタイプではありませんが、守備のバランスを崩さず、チームの構造を支えられる点は高く評価されています。3500万€という市場価値は、派手さよりも安定感と汎用性を重視した評価と言えるでしょう。
7位 ウェズレイ
市場価値:4000万€(約68億円)
7位に入ったのは、ASローマのウェズレイです。右サイドバックとしてスピードと攻撃参加に優れた選手で、サイドを広く使いながらチームに推進力を与えられるタイプです。若さもあり、今後さらに評価を高めていく可能性を持っています。
ウェズレイの魅力は、右サイドを縦に突破する力と、攻守に走り続けられる運動量です。サイドバックとして高い位置を取り、攻撃時にはウィンガーをサポートしながらチャンスに絡むことができます。一方で、セリエAのように守備戦術が重視されるリーグでは、ポジショニングや対人守備の安定感も重要になります。4000万€という市場価値は、現在の攻撃性能と、今後さらに完成度を高めていく期待を含んだ評価と言えるでしょう。
7位 ペドロ・ポロ
市場価値:4000万€(約68億円)
同じく7位には、トッテナム・ホットスパーのペドロ・ポロがランクインしました。攻撃的な右サイドバックとして高い評価を受けている選手で、クロスの質やキック精度、前線へのサポートが魅力です。右サイドからチャンスを作れるサイドバックとして、トッテナムの攻撃に大きく関わっています。
ペドロ・ポロの強みは、攻撃面での貢献度です。高い位置でボールを受け、クロスやラストパスで決定機を作ることができます。また、セットプレーやミドルレンジからのキックにも魅力があり、サイドバックながら攻撃の選択肢を増やせる選手です。一方で、攻撃的に出る分、背後のスペース管理や守備対応も重要になります。4000万€という市場価値は、右SBとしての攻撃性能と、プレミアリーグでの実績を反映したものと言えるでしょう。
7位 ティノ・リヴラメント
市場価値:4000万€(約68億円)
7位には、ニューカッスル・ユナイテッドのティノ・リヴラメントも入りました。スピードと身体能力に優れた右サイドバックで、攻守両面で高いポテンシャルを持つ選手です。右SBだけでなく、左サイドでプレーできる柔軟性もあり、現代型サイドバックとして評価されています。
リヴラメントの魅力は、1対1での対応力と前へ出ていく推進力です。守備時には相手のウィンガーにスピードで対応でき、攻撃時にはサイドを駆け上がって厚みを作ることができます。ニューカッスルのように強度の高いサッカーを志向するチームでは、運動量と対人能力を兼ね備えたサイドバックの価値は高くなります。4000万€という市場価値は、プレミアリーグでの成長と、今後さらに評価を伸ばす可能性を含んだ数字と言えるでしょう。
6位 マテウス・ヌネス
市場価値:4500万€(約76億5,000万円)
6位に入ったのは、マンチェスター・シティのマテウス・ヌネスです。本来は中盤の選手としてのイメージが強いですが、右サイドバックとしても起用され、戦術的な幅を広げています。サイドバックとして見ると、足元の技術や中盤的な判断力を生かせる点が大きな特徴です。
ヌネスの魅力は、サイドバックでありながら中盤のようにプレーできることです。ボール保持時には内側に入ってパスコースを作り、チームのビルドアップを助けることができます。マンチェスター・シティのようにサイドバックにも高度なポジショニングと判断が求められるチームでは、ヌネスのような中盤経験のある選手は非常に価値があります。守備専門の右SBとは異なるタイプですが、戦術的な柔軟性という意味で4500万€の評価につながっていると言えるでしょう。
5位 リース・ジェームズ
市場価値:6000万€(約102億円)
5位は、チェルシーのリース・ジェームズです。コンディションが整っていれば、世界最高クラスの右サイドバックの一人と評価される選手です。フィジカル、クロスの質、対人守備、キック精度、キャプテンシーを備えており、攻守両面でチームに大きな影響を与えることができます。
リース・ジェームズの課題は、やはり継続的な出場です。負傷によって出場時間が限られるシーズンもあり、市場価値にもその影響が反映されています。それでも、プレーできる状態であれば、右サイドから試合を支配できるほどの能力を持っています。守備では相手ウィンガーに強く対応でき、攻撃では正確なクロスや強烈なシュートで違いを作れます。6000万€という市場価値は、コンディション面のリスクを含みつつも、能力の高さが依然として高く評価されていることを示しています。
3位 ジュール・クンデ
市場価値:6500万€(約110億5,000万円)
3位には、FCバルセロナのジュール・クンデが入りました。本来はセンターバックとしても高い能力を持つ選手ですが、バルセロナでは右サイドバックとしても重要な役割を担っています。対人守備、スピード、ビルドアップ能力を兼ね備えており、守備力の高い右SBとして評価されています。
クンデの魅力は、守備の安定感と複数ポジションへの対応力です。右SBとしてプレーする際には、相手の左ウィンガーに対応しながら、必要に応じて中央に絞って守備を支えることができます。また、センターバック経験があるため、守備時のポジショニングやカバーリングにも優れています。攻撃的なサイドバックとは違い、バルセロナの右サイドに守備の安定感をもたらせる存在です。6500万€という市場価値は、守備力、戦術理解、ビッグクラブでの実績を反映したものと言えるでしょう。
3位 トレント・アレクサンダー=アーノルド
市場価値:6500万€(約110億5,000万円)
同じく3位には、レアル・マドリードのトレント・アレクサンダー=アーノルドがランクインしました。右サイドバックという枠を超えたプレーメーカー型の選手で、ロングパス、クロス、展開力、セットプレーの精度は世界トップクラスです。後方から試合を動かせる非常に希少なタイプのサイドバックです。
トレントの魅力は、右SBでありながら中盤の司令塔のようにプレーできる点です。サイドからのクロスだけでなく、内側に入って縦パスやサイドチェンジを出し、攻撃の方向を一気に変えることができます。レアル・マドリードのように前線に強力なアタッカーがそろうチームでは、後方から質の高いボールを供給できるトレントの存在は大きな武器になります。守備面では評価が分かれる部分もありますが、攻撃面での希少性を考えれば、6500万€という市場価値は納得の評価と言えるでしょう。
2位 ユリエン・ティンバー
市場価値:7000万€(約119億円)
2位は、アーセナルのユリエン・ティンバーです。右サイドバック、左サイドバック、センターバックをこなせる万能型DFで、守備力とビルドアップ能力を高いレベルで兼ね備えています。アーセナルでは、最終ラインの複数ポジションに対応できる選手として非常に高い価値を持っています。
ティンバーの強みは、対人守備の強さと足元の技術です。サイドバックとして相手のウィンガーに対応できるだけでなく、中央に入ってビルドアップに関わることもできます。アーセナルのように後方から丁寧にボールをつなぐチームでは、サイドバックにも中盤的な判断力が求められますが、ティンバーはその役割をこなせる選手です。7000万€という市場価値は、複数ポジションを高いレベルでこなせる希少性と、守備・攻撃の両面での完成度を反映したものと言えるでしょう。
1位 アクラフ・ハキミ
市場価値:8000万€(約136億円)
1位に立ったのは、パリ・サンジェルマンのアクラフ・ハキミです。市場価値は8000万€(約136億円)で、右サイドバックの中でもトップの評価を受けています。圧倒的なスピード、攻撃参加、守備対応、得点に絡む力を兼ね備えた現代型サイドバックです。
ハキミの最大の魅力は、右サイド全体を支配できる運動量とスピードです。攻撃時には高い位置まで駆け上がり、ウィンガーのようにチャンスに絡むことができます。一方で、守備時にもスピードを生かして戻ることができ、相手のカウンターにも対応できます。サイドバックでありながら、試合の流れを変えられる攻撃性能を持っている点が高く評価されています。
PSGでは強力な攻撃陣と連係しながら、右サイドからチームの攻撃を活性化させる存在となっています。サイドバックとしての守備力だけでなく、攻撃の選択肢を増やせる点が大きな価値です。8000万€という市場価値は、現在の実力、ビッグクラブでの実績、代表での存在感、そして現代サッカーにおける理想的な右SBとしての希少性を反映した評価と言えるでしょう。
まとめ
2025/2026シーズン終了時点の右サイドバック市場価値ランキングTOP10を見ると、現代サッカーにおけるサイドバックの役割が大きく変化していることが分かります。かつては守備を重視するポジションという印象もありましたが、現在では攻撃参加、ビルドアップ、守備対応、カウンターへの対応まで、非常に多くの能力が求められるポジションになっています。右サイドバックは、チームの攻守を支えるだけでなく、試合の流れを変える存在としても重要度を増しています。
今回のランキングにも、スピードと運動量を生かしてサイドを駆け上がる選手、クロスやパスでチャンスを作る選手、センターバックもこなせる守備的な選手、内側に入って中盤のようにビルドアップへ関わる選手など、さまざまなタイプの右サイドバックが名を連ねました。同じ右SBでも、チームの戦術によって求められる役割は大きく異なり、その多様性が今回のランキングにもよく表れています。
特に近年は、右サイドバックにも高い技術と戦術理解が求められるようになっています。高い位置まで上がってクロスやラストパスで決定機を作る攻撃力はもちろん、相手のウィンガーに対応する守備力、カウンター時に素早く戻るスピード、さらにボール保持時に中盤のように振る舞える判断力も重要です。単なる守備者ではなく、攻撃の出発点やチャンスメイカーとして機能できる選手は、市場価値でも高く評価されやすくなっています。
また、今回のランキングでは、すでに欧州トップクラブで主力として活躍している選手だけでなく、今後さらに市場価値を伸ばしていきそうな若手選手も多くランクインしました。プレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ・アン、セリエAといった主要リーグで評価を高めている選手が並んでおり、右サイドバックというポジションの層の厚さを感じさせるランキングになっています。
2025/2026シーズン終了時点では、右サイドバックの市場価値ランキングは、攻撃参加、守備の安定感、ビルドアップ能力、スピード、複数ポジションへの対応力、そして将来性が総合的に反映された結果となりました。来季以降、現在の上位選手たちがさらに評価を高めていくのか、それとも新たな若手サイドバックが一気に台頭してくるのか。今後の右サイドバック市場価値ランキングの変化にも注目です。

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