2026年ワールドカップで、ブラジル代表はラウンド16でノルウェーに敗れ、大会を去ることになりました。
優勝候補の一角として注目されていたチームだけに、ベスト16敗退という結果は大きな失望を残しました。攻撃陣には世界屈指のタレントが揃っていましたが、試合ごとの内容には波があり、アンチェロッティ監督の起用法にも疑問が残る大会だったと言えます。
それでも、個人として存在感を示した選手はいました。一方で、期待の高さに対して、十分に評価を高められなかった選手もいます。
今回は、2026年ワールドカップのブラジル代表メンバーの中から、評価を上げた選手3人と、評価を上げきれなかった選手3人を紹介します。
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評価を上げた選手
ヴィニシウス・ジュニオール
ブラジル代表が早期敗退に終わった中でも、ヴィニシウス・ジュニオールは攻撃の中心として存在感を示しました。
モロッコ戦では同点ゴールを決め、ハイチ戦でも得点に絡み、スコットランド戦では複数得点を記録しました。チーム全体が安定感を欠く中でも、左サイドから違いを作り続けた点は評価できます。
もちろん、ヴィニシウスはもともと世界屈指のスター選手であり、今回の大会で一気に評価を上げたというタイプではありません。それでも、ブラジルが苦しむ中で攻撃の多くを担い、結果としても数字を残したことは大きな材料です。
チームを優勝に導くところまでは届きませんでしたが、ブラジル代表の攻撃の軸であることを改めて示した大会だったと言えるでしょう。
ガブリエウ・マルティネッリ
ガブリエウ・マルティネッリも、今大会で評価を上げた選手の一人です。
特に印象的だったのは、ラウンド32の日本戦です。ブラジルは佐野海舟に先制点を許す苦しい展開となりましたが、後半にカゼミーロの得点で追いつくと、試合終了間際にマルティネッリが決勝ゴールを決めました。
途中出場から試合を決める働きをしたことは、攻撃陣の中で大きなアピールになりました。その後のノルウェー戦では先発に名を連ねており、大会中に序列を押し上げた選手と見ることができます。
ブラジルは次の試合で敗退してしまいましたが、マルティネッリ個人にとっては、限られたチャンスの中で結果を残した大会でした。
ラヤン
19歳のラヤンも、評価を上げた選手として名前を挙げたい存在です。
大会序盤は絶対的な主力という立場ではありませんでしたが、ラフィーニャの負傷もあり、徐々に出場機会を増やしていきました。スコットランド戦ではアシストを記録し、若手ながらワールドカップの舞台で結果を残しています。
ブラジル代表の攻撃陣には、ヴィニシウス、ラフィーニャ、マルティネッリ、ネイマール、エンドリッキなど、非常に多くのタレントが揃っています。その中で、19歳の選手が大会中に出番を増やしたこと自体が、今後への期待につながります。
まだ完成された選手ではありませんが、次世代のブラジル代表を担う候補として、存在感を示した大会だったと言えるでしょう。
評価を上げきれなかった選手
イゴール・チアゴ
イゴール・チアゴは、評価を上げきれなかった選手の一人です。
開幕戦のモロッコ戦ではセンターフォワードとして先発しました。しかし、その後はマテウス・クーニャが前線で結果を残し、イゴール・チアゴの出場機会は限られていきました。
開幕戦で先発を任されたということは、大会前の時点では一定の信頼を得ていたということです。ただ、ワールドカップ本大会では、限られたチャンスの中で明確な結果を残すことが求められます。
その点で、イゴール・チアゴは大会中に序列を上げるどころか、クーニャにポジションを奪われた印象が残りました。実力がないというより、代表内での立場を強めることはできなかった大会だったと言えます。
ロジェール・イバニェス
ロジェール・イバニェスも、今大会では評価を上げきれなかった選手です。
開幕戦のモロッコ戦で右サイドに起用されましたが、前半のみで交代となりました。本職のセンターバックとは異なる役割だったこともあり、難しい起用だった面はあります。それでも、ブラジル代表の初戦で前半交代となったインパクトは小さくありません。
ブラジルはその後、右サイドや守備ラインの構成を変更しており、イバニェスが大会を通じて序列を高めたとは言いにくい状況でした。
もちろん、これはイバニェスだけの問題ではありません。アンチェロッティ監督の起用法にも疑問は残ります。ただ、選手個人の評価という視点では、今大会で大きなアピールに成功したとは言いにくいでしょう。
エンドリッキ
エンドリッキは、ブラジル代表の次世代エース候補として大きな期待を集めていました。
ただ、今大会では途中出場が中心となり、十分な出場時間を得たとは言いにくい大会でした。そのため、単純に「期待外れ」と言い切るのは少し厳しいかもしれません。
それでも、エンドリッキほどの注目度を持つ選手であれば、限られた時間の中でも決定的な仕事が求められます。ノルウェー戦では得点機もありましたが、チームを救う一撃にはつながりませんでした。
まだ19歳であり、今後のキャリアを考えれば悲観する必要はありません。しかし、2026年ワールドカップに限れば、評価を大きく上げる大会にはできなかったと言えます。
まとめ
2026年ワールドカップのブラジル代表は、ベスト16で敗退する悔しい結果に終わりました。
その中でも、ヴィニシウス・ジュニオールは攻撃の中心として結果を残し、ガブリエウ・マルティネッリは日本戦の決勝ゴールで存在感を示しました。さらに、19歳のラヤンも大会中に出場機会を増やし、次世代の候補として評価を高めました。
一方で、イゴール・チアゴは開幕戦先発から序列を下げた印象があり、ロジェール・イバニェスは難しい起用の中で前半交代となりました。エンドリッキも、出場時間の少なさはあったものの、限られたチャンスで決定的な結果を残すところまでは届きませんでした。
ブラジル代表はタレントの質では大会屈指でしたが、個々の能力をチームとして最大限に引き出せたかという点では課題が残ります。
今回評価を上げた選手たちが、次の大会で中心となるのか。そして、評価を上げきれなかった選手たちがどのように巻き返すのか。早期敗退に終わったからこそ、ワールドカップ後のブラジル代表の変化にも注目したいところです。
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