【2025/2026冬の移籍市場】移籍金収入額ランキングTOP10|最も売却益を得たクラブは?

2025/2026シーズン冬の移籍市場は、補強に動いたクラブだけでなく、「売却」という選択を通じて大きな成果を得たクラブの存在も際立ったウィンドウとなりました。移籍金支出が注目を集める一方で、どのクラブがどれだけの収入を確保したのかを見ることで、市場におけるもう一つの戦略が浮かび上がります。

今冬は、主力級の放出を決断したクラブが複数見られました。戦力維持よりも財務安定や再構築を優先するケース、高騰する市場価値を最大化するタイミングで売却に踏み切るケースなど、その背景はさまざまです。特にプレミアリーグ勢や育成型クラブの動きは顕著で、「売ることで次の一手を打つ」という循環型モデルがより明確になりました。

本記事では、2025/2026シーズン冬の移籍市場におけるクラブ別移籍金収入額ランキングTOP10をもとに、各クラブがどのような判断で売却を行い、その結果どれだけの資金を確保したのかを整理していきます。支出ランキングとあわせて見ることで、冬市場全体の構造がより立体的に見えてくるはずです。

目次

2025/2026冬の移籍金収入額ランキングTOP10

1位 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC

冬の移籍金収入額:9270万€(約157億5,900万円)

2025/2026シーズン冬の移籍市場で、最も多くの移籍金収入を得たクラブはウルヴァーハンプトンでした。総額9270万ユーロという数字は、今冬市場における“売却戦略の成功例”を象徴しています。

最大の取引は、クリスタル・パレスへ移籍した ヨルゲン・ストランド・ラーセン(4970万ユーロ) です。主力ストライカーの放出は戦力的には痛手ですが、高額売却を実現したことで財務的な余裕を確保しました。加えて、パルメイラスへ移籍した ジョン・アリアス(2500万ユーロ) も大きな収入源となりました。

ウルヴァーハンプトンの動きは、短期的な戦力維持よりもクラブ全体の再設計を優先した判断と言えます。高値での売却を成立させることで、夏市場や将来的な補強への布石を打った形です。今冬は「売ることで価値を最大化した」代表例と言えるでしょう。

2位 アトレティコ・デ・マドリード

冬の移籍金収入額:7750万€(約131億7,500万円)

アトレティコ・デ・マドリードは、今冬“入れ替え型”の市場運用を行い、高額な移籍金収入を確保しました。最大の売却は、トッテナムへ移籍した コナー・ギャラガー(4000万ユーロ) です。中盤の主力を手放す決断は大胆でしたが、財務バランスの観点では合理的な取引でした。

さらに、アタランタBCへ移籍した ジャコモ・ラスパドーリ(2200万ユーロ) の売却も大きな収入源となりました。戦術的再編を進める中で、選手価値が高いうちに売却する方針が明確に表れています。

アトレティコは同時にルックマンらを獲得しており、「売却→再投資」という循環型モデルを機能させたクラブの一つです。収入ランキング2位は、その巧みな市場運用の結果と言えるでしょう。

3位 AFCボーンマス

冬の移籍金収入額:7200万€(約122億4,000万円)

AFCボーンマスは、今冬市場で“高値売却の成功例”として注目を集めました。最大の取引は、マンチェスター・シティへ移籍した アントワーヌ・セメンヨ(7200万ユーロ) です。主力アタッカーを放出する決断は大きな賭けでもありましたが、クラブ史上でも屈指の移籍金を確保しました。

セメンヨは前線の推進力として不可欠な存在でしたが、適正価格を大きく上回るオファーを受け入れることで、財務面の安定と将来的な再投資の余地を得ました。ボーンマスは同時に若手獲得にも動いており、「売却で得た資金を再分配する」モデルを構築しています。

単なる戦力流出ではなく、クラブ規模に見合った経営判断を下した点で、ボーンマスの今冬は極めて戦略的な市場運用だったと言えるでしょう。

4位 SSラツィオ

冬の移籍金収入額:5970万€(約101億4,900万円)

SSラツィオは、今冬市場で複数の主力を売却し、大きな収入を確保しました。最大の売却は、ウェストハムへ移籍した タティ・カステジャーノス(2900万ユーロ) です。安定した得点力を誇るストライカーの放出は痛手ではあるものの、高額取引を成立させた点は評価できます。

さらに、フェネルバフチェへ移籍した マテオ・ゲンドゥージ(2800万ユーロ) の売却も大きな収入源となりました。中盤の中心選手を放出する決断は大胆でしたが、財務健全化とチーム再構築を同時に進める狙いが明確です。

ラツィオの今冬は、短期的な戦力維持よりも中長期的なクラブ経営を優先した市場運用と言えるでしょう。

5位 ウェストハム・ユナイテッドFC

冬の移籍金収入額:5750万€(約97億7,500万円)

ウェストハムは、主力放出を通じて大きな収入を得ました。最大の売却は、フラメンゴへ移籍した ルーカス・パケタ(4200万ユーロ) です。攻撃の中心を担っていた選手の放出は戦術的再編を意味しますが、適正価格での売却は財務面での成功といえます。

さらに、スポルティングCPへ移籍した ルイス・ギリェルミ(1400万ユーロ) も収入を押し上げました。若手を適切なタイミングで売却する姿勢は、プレミアリーグ中堅クラブの持続可能なモデルを象徴しています。

ウェストハムの今冬は、「選手価値の最大化」を徹底した市場戦略だったと言えるでしょう。

6位 オリンピック・マルセイユ

冬の移籍金収入額:4800万€(約81億6,000万円)

マルセイユは、若手中心の売却で高額収入を確保しました。特に ロビニオ・バズ(2200万ユーロ/ASローマ) の移籍は、将来性を高く評価された取引です。

また、イスマエル・コネ(1000万ユーロ/サッスオーロ) の売却も市場価値を反映した現実的な判断でした。即戦力よりもクラブ財政の安定と再投資を優先した構図が明確です。

7位 トッテナム・ホットスパーFC

冬の移籍金収入額:4000万€(約68億円)

トッテナムは、クリスタル・パレスへ移籍した ブレナン・ジョンソン(4000万ユーロ) の売却によって大きな収入を得ました。将来性あるアタッカーを高値で売却し、中盤強化に再投資する流れを作っています。

売却と補強のバランスを取ることで、チーム再編を進める堅実な市場運用を見せました。

8位 スタッド・レンヌ

冬の移籍金収入額:3900万€(約66億3,000万円)

レンヌは若手の高額売却で収入を確保しました。特に モハメド・カデル・メイテ(3000万ユーロ/アル・ヒラル) の移籍は象徴的です。

育成型クラブとしての強みを活かし、市場価値が最大化したタイミングで売却する戦略が機能しました。

9位 アタランタBC

冬の移籍金収入額:3700万€(約62億9,000万円)

アタランタは、アトレティコへ移籍した アデモラ・ルックマン(3500万ユーロ) の売却が収入の大半を占めます。

育成と再販モデルを得意とするクラブらしく、価値を高めて売却する理想的な形を実現しました。

10位 ゼニト・サンクトペテルブルク

冬の移籍金収入額:3500万€(約59億5,000万円)

ゼニトは ジェルソン(2700万ユーロ/クルゼイロ)マテオ・カシエラ(700万ユーロ/アトレチコ-MG) の売却で収入を確保しました。

ロシア国内外の市場環境が変化する中で、資金回収を優先した現実的な判断が際立ちます。

まとめ

2025/2026シーズン冬の移籍市場を収入額という視点から振り返ると、各クラブの経営判断や中長期的な戦略がより明確に見えてきます。上位にランクインしたクラブの多くは、主力級の選手を高値で売却することで資金を確保し、次の補強や将来的な再投資に備える姿勢を示しました。

特に印象的なのは、プレミアリーグ勢と育成型クラブの動きです。市場価値がピークに達したタイミングで売却を決断することで、クラブ全体の持続可能性を高めるモデルが機能していました。一方で、主力放出がそのまま戦力低下につながるリスクもあり、売却の成否はシーズン後半の結果によって評価が分かれることになります。

また、支出ランキングと並べて見ると、「売却による資金確保→再投資」という循環型の市場運用が複数クラブで成立していることが分かります。単純な“金満クラブ”と“売却クラブ”という構図ではなく、それぞれが明確な目的を持って市場を活用している点が、今冬の特徴と言えるでしょう。

冬の移籍市場は規模こそ夏より小さいものの、クラブの方向性を映し出す重要な局面です。今冬に得た収入が、夏市場や来季以降の戦力構築にどのようにつながるのか。その行方は、今後の欧州および世界のフットボール勢力図を左右する要素の一つになりそうです。

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