2024年11月9日、ロンドンのセルハーストパークで行われたプレミアリーグの試合で、フラムがクリスタルパレスを2-0で下し、ロンドンダービーでの勝利を収めました。前半アディショナルタイムの45+2分にエミール・スミス・ロウが先制ゴールを決め、後半83分にはハリー・ウィルソンが追加点を挙げ、フラムが勝利を確定させました。この結果、フラムは勝ち点3を獲得し、順位を6位に上げました。
前半の試合展開
試合の序盤からフラムは積極的に攻撃を仕掛け、特にリース・ネルソンがゴールに迫るシーンが見られましたが、クリスタルパレスのゴールキーパー、ディーン・ヘンダーソンが見事にセーブを連発し、得点を許しませんでした。クリスタルパレスは守備に追われつつも、時折、ジャン=フィリップ・マテタがカウンターからチャンスを作り出しましたが、フィニッシュに至りませんでした。
そして、前半アディショナルタイムにフラムが試合の均衡を破ります。ラウル・ヒメネスが絶妙なスルーパスを供給し、これを受けたスミス・ロウが冷静にゴール右隅に流し込み、フラムが1-0とリードしました。パレスの守備陣がわずかな隙を見せた瞬間を突いたこのゴールで、フラムは試合の主導権を完全に掌握しました。
後半の試合展開と戦術分析
後半もフラムは攻勢を続け、特にアレックス・イウォビが中盤からのサポートを強化し、攻撃の起点となりました。52分にはスミス・ロウが再びゴールネットを揺らしましたが、VARの判定によりオフサイドと判定され、ゴールは取り消されました。これによりクリスタルパレスは試合への集中力を保つことができましたが、76分に鎌田大地がケニー・テテに対するタックルでレッドカードを受けて退場し、数的不利に陥ります。
そして迎えた83分、フラムはイウォビのスルーパスからハリー・ウィルソンがゴール前に抜け出し、冷静にフィニッシュを決めて2-0としました。この追加点で試合の決着がつき、フラムは安定した守備で最後までリードを保ちました。
戦術分析と両チームのプレーヤー評価
フラムは終始ボール支配を高め、特にスミス・ロウとイウォビが攻撃を牽引しました。スミス・ロウはゴールを挙げただけでなく、フィールド全体での存在感が際立ちました。また、イウォビは中盤からの攻撃参加とアシストで攻撃に厚みを加え、ウィルソンの追加点をサポートしました。
一方、クリスタルパレスは主力選手の欠場もあり、試合を通して防戦一方の展開となりました。ディフェンス面でマルク・グエイが奮闘し、マテタもカウンターでチャンスを作りましたが、フラムの守備を崩しきれませんでした。鎌田の退場も痛手となり、さらに守備に負担がかかる結果となりました。
試合のキープレイヤー
エミール・スミス・ロウ(フラム)
市場価値 2800万€(44億8000万円)
試合の先制ゴールを決め、チームに勢いを与えました。ボールコントロールと冷静なフィニッシュで、攻撃をリードしました。
アレックス・イウォビ(フラム)
市場価値 2500万€(40億円)
中盤でのボールキープとパスでチャンスを創出し、ウィルソンの追加点をアシストしました。攻守にわたりフラムの攻撃の起点となりました。
ハリー・ウィルソン(フラム)
市場価値 1700万€(27億2000万円)
終盤に貴重な追加点を決め、勝利を確定させました。途中出場ながらもスピードとフィニッシュ力で相手守備を突破し、重要な役割を果たしました。
試合結果の振り返りと今後の展望
この勝利により、フラムはリーグ6位に浮上し、今シーズンの上位争いを続けています。マルコ・シウバ監督は「チーム全体が素晴らしいプレーを見せた」と述べ、選手たちのパフォーマンスに満足感を示しました。次節ではウルヴァーハンプトンと対戦し、連勝を狙います。
一方、クリスタルパレスは鎌田の退場が響き、得点を挙げることができませんでした。オリバー・グラスナー監督は「今日の試合は守備のミスが目立った」と述べ、次戦での改善を誓いました。
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