【最新版|2026年1月】アメリカ大陸リーグ市場価値TOP10|南米の育成力とMLSの成長力

アメリカ大陸のサッカーリーグは、世界の移籍市場において特異な役割を担っています。ヨーロッパのように市場価値を内部で循環させる構造とは異なり、南米は世界有数の人材供給地として、北中米は安定した成長市場として、それぞれ異なる形でリーグ価値を形成してきました。
**CONMEBOLCONCACAF**に属するリーグは、現在価値よりも将来価値を含めて評価されるケースが多く、その構造を理解することがランキングを読み解く鍵となります。

本記事では、2026年1月時点のデータをもとに、アメリカ大陸のサッカーリーグ市場価値ランキングTOP10を整理します。ブラジルやアルゼンチンといった伝統的な育成大国に加え、急成長を遂げるMLSや商業的に成熟したリーガMXなど、多様なリーグが同じ土俵で評価されています。
なお、本ランキングでは各リーグの立ち位置をより明確にするため、市場価値の高いリーグから順に紹介していきます。育成と成長が交差するアメリカ大陸のリーグ構造を、数字と背景の両面から読み解いていきましょう。

目次

【最新版|2026年1月】アメリカ大陸サッカーリーグ市場価値ランキングTOP10

1位:カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル)

18億4000万€(約3,128億円)

ブラジル・セリエAは、アメリカ大陸における最大の市場価値を誇るリーグであり、世界屈指の人材供給源としての地位を確立しています。最大の特徴は、リーグ内で継続的に高いレベルの若手選手が輩出され、その多くが欧州主要リーグへ移籍することで市場価値を一気に高める点にあります。リーグの価値は「現在の戦力」よりも「将来の移籍価値」を含めて評価されており、育成型リーグの完成形に近い存在です。

また、国内市場の規模が大きく、クラブ数や競争環境が豊富であることも市場価値を押し上げる要因となっています。短期的な財政不安定さはあるものの、人材供給という役割が揺らぐことはなく、南米リーグの中では別格の存在として評価され続けています。

2位:メジャーリーグサッカー(アメリカ)

11億9000万€(約2,023億円)

MLSは、南北アメリカ大陸の中で最も成長スピードが速いリーグです。安定したリーグ運営、資本力、マーケティング力を背景に、市場価値を急速に拡大しています。かつては引退間際のスターの受け皿という印象が強かったものの、近年は若手育成や欧州移籍を視野に入れた戦略へと明確にシフトしています。

リーグ全体の安定性は非常に高く、クラブ経営の持続性という点では南米諸国を大きく上回ります。一方で、育成面ではまだ発展途上の部分もあり、今後は「安定性」と「人材輩出力」をどこまで両立できるかが、さらなる市場価値向上の鍵となります。

3位:プリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン)

9億7904万€(約1,664億3,680万円)

アルゼンチンリーグは、ブラジルと並ぶ世界有数の才能供給地です。テクニックと戦術理解に優れた若手選手が次々と台頭し、欧州移籍によって市場価値を大きく伸ばしてきました。リーグ全体の評価は、クラブの財政状況以上に「選手の質」によって支えられています。

一方で、リーグ構造や財政面の不安定さは長年の課題となっています。国内で選手価値を長く維持することは難しいものの、人材供給源としての役割は揺るがず、将来価値を前提とした評価によって高い市場価値を保っています。

4位:リーガMX(メキシコ)

9億0623万€(約1,540億5,910万円)

リーガMXは、南北アメリカ大陸の中で最も商業的に成功しているリーグのひとつです。国内市場の大きさと安定した放映権収入を背景に、高い市場価値を維持しています。即戦力重視の補強が多く、リーグ内で選手価値が完結しやすい点が特徴です。

一方で、欧州移籍との結びつきは南米諸国ほど強くなく、将来価値という点では評価が分かれます。それでも、リーグ単体で成立する市場規模を持つ点は大きな強みであり、「自立型リーグ」として独自のポジションを確立しています。

5位:カテゴリア・プリメーラA(コロンビア)

1億8875万€(約320億8,750万円)

コロンビアリーグは、南米の中でも安定した育成力を持つリーグです。フィジカルと技術を兼ね備えた若手選手が多く、欧州やメキシコへの移籍によって市場価値を高めています。リーグ全体の評価は派手さこそありませんが、堅実な人材供給源として成立しています。

国内市場の規模は限られていますが、移籍市場との連動性が高く、一定の市場価値を維持しています。今後も中堅育成リーグとして安定した評価が続くでしょう。

6位:プリメーラ・ディビシオン(ウルグアイ)

1億6653万€(約283億1,010万円)

ウルグアイリーグは、国の規模を考えれば非常に効率的な育成リーグです。少数精鋭ながら世界レベルの選手を輩出し続けており、その点が市場価値に反映されています。リーグ内での資金力は大きくありませんが、育成力の高さが評価を支えています。

選手の多くが若い段階で国外へ移籍するため、リーグ内で価値が完結しにくい点はありますが、人材供給源としての評価は今後も揺るがないでしょう。

7位:チリ・プリメーラ・ディビシオン(チリ)

1億5246万€(約259億1,820万円)

チリ1部リーグは、組織的な育成と戦術理解度の高さが特徴です。派手なスターは少ないものの、安定した競技力を持つ選手を継続的に輩出しています。市場価値は中堅クラスですが、実力に対して妥当な評価を受けています。

国際市場での露出が限定的なため、爆発的な価値上昇は起きにくいものの、堅実な育成リーグとして一定の地位を維持しています。

8位:リーガプロ(エクアドル)

1億4894万€(約253億1,980万円)

エクアドルリーグは、近年評価を高めつつある育成リーグです。若手選手の身体能力と成長スピードが注目され、欧州やMLSへの移籍が増えています。その結果、市場価値も徐々に上昇しています。

リーグの規模は小さいものの、今後の人材流出ルート次第では、さらに評価を伸ばす可能性を秘めています。

9位:リーガ1(ペルー)

1億3317万€(約226億3,890万円)

ペルーリーグは、国内完結型の色合いが強いリーグです。国際移籍市場との接点が限られており、市場価値は比較的控えめに評価されています。

一方で、国内リーグとしての安定性は高く、一定の競技力を維持しています。今後、国外移籍の実績が増えれば評価の見直しも期待されます。

10位:プリメーラ・ディビシオン(パラグアイ)

1億2403万€(約210億8,510万円)

パラグアイリーグは、南米の中では控えめな市場価値ながら、堅実な育成を続けているリーグです。国内選手主体で構成されており、国外移籍によって価値が評価されるケースが多く見られます。

リーグ規模は小さいものの、人材供給源としての役割は一定程度果たしており、今後の移籍実績次第で評価が変動する余地を残しています。

まとめ:南米は「育成」、北米は「成長市場」

アメリカ大陸のサッカーリーグ市場価値ランキングを振り返ると、この地域が世界のサッカー市場において果たしている役割がはっきりと見えてきます。ブラジルやアルゼンチンを中心とする南米リーグは、現在の戦力よりも将来の移籍価値を前提に評価される典型的な「人材供給型リーグ」です。若手選手が欧州へ移籍することで価値を最大化する構造が長年にわたり確立されており、市場価値もその前提で積み上げられています。

一方で、MLSやリーガMXに代表される北中米リーグは、安定した運営と国内市場の大きさを背景に、リーグ単体で価値を成立させる「成長市場型リーグ」として評価されています。南米ほど移籍市場との結びつきは強くないものの、商業的な安定性や将来の拡張性が市場価値に反映されています。
このように、同じアメリカ大陸であっても、CONMEBOLとCONCACAFでは、リーグ価値を形成する前提条件が大きく異なっています。

ヨーロッパが「価値を循環させる完成市場」、アジアが「投資型と育成型が交錯する市場」だとすれば、アメリカ大陸は「将来価値を生み出す地域」と「安定成長を目指す市場」が共存するエリアと言えるでしょう。こうした構造を理解したうえでリーグ市場価値を比較することで、単なる順位以上に、世界のサッカー市場がどのように成り立っているのかがより立体的に見えてくるはずです。

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