【J1第2節】市場価値は結果に表れた?全10試合をデータで振り返る【2026/27】

2026/27シーズンのJ1リーグは第2節が終了しました。

市場価値の高いクラブが順当に力を示した試合もあれば、数字では下回るクラブが内容でも相手を上回った試合もありました。市場価値はチームの戦力を測る一つの目安ですが、当然ながら、そのまま試合結果になるわけではありません。

今回は順位を並べるのではなく、第2節の全10試合を一つずつ取り上げます。両クラブの市場価値、スコア、シュート数を確認しながら、数字と実際の結果にどのような関係が見られたのかを振り返ります。

なお、市場価値は第1節の記事と比較できるよう、シーズン開幕時点の数値で統一しています。

目次

東京ヴェルディ 1-3 柏レイソル|早々の失点にも動じなかった柏

市場価値:東京V 960万ユーロ(17億2800万円)-柏 1785万ユーロ(32億1300万円)
シュート数:東京V 7本-柏 11本

開始2分、東京Vが林尚輝のゴールで先制しました。しかし、市場価値で825万ユーロ上回る柏は慌てません。11分に遠藤渓太が追いつくと、後半は途中出場の瀬川祐輔、久保藤次郎がゴールを奪い、3-1で逆転しました。

柏はシュート数でも11対7と上回っています。先制された難しい展開から試合を立て直し、後半に選手交代も得点へつなげました。市場価値の差だけでなく、選手層の厚さまで結果に表れた試合だったといえます。

水戸ホーリーホック 1-1 ガンバ大阪|水戸が先行、G大阪が追いつく

市場価値:水戸 1050万ユーロ(18億9000万円)-G大阪 1535万ユーロ(27億6300万円)
シュート数:水戸 12本-G大阪 16本

18分に鳥海芳樹が決め、水戸が先制しました。市場価値で485万ユーロ上回るG大阪も16本のシュートを放ちましたが、同点ゴールが生まれたのは74分。中谷進之介の得点で、ようやく追いつきました。

市場価値でもシュート数でもG大阪が上回りましたが、勝ち点3には届きませんでした。一方の水戸は、市場価値で下回りながらもG大阪を相手に12本のシュートを記録しています。市場価値の差ほど簡単な試合にはならなかった一戦です。

鹿島アントラーズ 2-1 名古屋グランパス|90+8分の決勝点で鹿島が勝ち切る

市場価値:鹿島 2133万ユーロ(38億3940万円)-名古屋 1335万ユーロ(24億300万円)
シュート数:鹿島 17本-名古屋 10本

鹿島は22分にレオ・セアラが先制点を挙げましたが、54分に原輝綺のゴールで名古屋が同点に追いつきます。そのまま引き分けかと思われた90+8分、関川郁万が決勝点を奪いました。

市場価値差は798万ユーロ。シュート数も鹿島が17対10で上回っており、数字だけを見れば鹿島の勝利は順当です。ただし、決着は試合終了間際でした。戦力差を勝利につなげた一方で、それだけでは簡単に勝てないJ1の難しさも表れています。

清水エスパルス 0-1 横浜F・マリノス|ほぼ同じ市場価値を反映した接戦

市場価値:清水 1355万ユーロ(24億3900万円)-横浜FM 1410万ユーロ(25億3800万円)
シュート数:清水 8本-横浜FM 8本

両クラブの市場価値差はわずか55万ユーロ。シュート数も8対8と並び、数字どおりの接戦になりました。

均衡を破ったのは79分です。横浜FMの井上太聖がこの試合唯一のゴールを挙げ、そのまま1-0で勝利しました。

市場価値でわずかに上回る横浜FMが勝ちましたが、内容を数字で見ても両者に大きな差はありません。市場価値が近いクラブ同士の試合らしく、一つのゴールが勝敗を分けました。

ファジアーノ岡山 1-0 V・ファーレン長崎|市場価値差を覆しただけではない岡山

市場価値:岡山 1048万ユーロ(18億8640万円)-長崎 1363万ユーロ(24億5340万円)
シュート数:岡山 18本-長崎 3本

市場価値では長崎が315万ユーロ上回っていました。しかし、試合で大きく上回ったのは岡山です。

岡山は18本のシュートを放ったのに対し、長崎はわずか3本。54分にルカオが挙げた1点を守り切り、岡山が1-0で勝利しました。

市場価値下位クラブの勝利ではありますが、少ないチャンスをものにしただけの番狂わせではありません。岡山はシュート数でも圧倒しており、第2節で最も「市場価値以上の力」を見せたクラブの一つといえそうです。

アビスパ福岡 3-0 セレッソ大阪|福岡がスコアでも内容でも上回る

市場価値:福岡 1203万ユーロ(21億6540万円)-C大阪 1350万ユーロ(24億3000万円)
シュート数:福岡 12本-C大阪 7本

市場価値ではC大阪が147万ユーロ上回っていましたが、試合は福岡の完勝となりました。

35分に藤本一輝が先制すると、43分には辻岡佑真が追加点。後半の73分にはウェリック・ポポが3点目を奪い、福岡が3-0で勝利しました。

シュート数も福岡が12対7で上回っています。岡山と同様に、守り続けて勝利を拾った試合ではありません。市場価値では下回っていても、ピッチ上では福岡が明確に上回った一戦でした。

川崎フロンターレ 2-2 京都サンガF.C.|市場価値差557万ユーロでも勝ち切れず

市場価値:川崎F 2055万ユーロ(36億9900万円)-京都 1498万ユーロ(26億9640万円)
シュート数:川崎F 17本-京都 10本

44分にラザル・ロマニッチが決め、川崎Fが先制しました。しかし、京都は54分に福田心之助、58分にラファエル・エリアスが得点し、わずか4分間で逆転します。

その後、川崎Fも65分にマルシーニョのゴールで追いつきましたが、再逆転には至らず2-2で終了しました。

川崎Fは市場価値で557万ユーロ上回り、シュート数でも17対10と優勢でした。それでも勝ち切れなかったことを考えると、市場価値やシュート数だけでは試合を決め切る力までは測れないことが分かります。

浦和レッズ 1-4 サンフレッチェ広島|市場価値差以上の開きが出た一戦

市場価値:浦和 1400万ユーロ(25億2000万円)-広島 2005万ユーロ(36億900万円)
シュート数:浦和 2本-広島 19本

16分に鈴木章斗が先制。浦和も22分にオウンゴールで追いつきましたが、その後は広島が試合を支配しました。

前半終了間際に塩谷司が勝ち越し、後半はセバスティアン・アレーと鈴木章斗が追加点。広島が4-1で勝利しました。

市場価値差は605万ユーロですが、それ以上に目を引くのがシュート数の2対19です。CKも浦和の1本に対して広島は11本。第2節の中でも、市場価値の差が試合内容とスコアの両方にはっきり表れた一戦でした。

ヴィッセル神戸 2-2 FC東京|市場価値差40万ユーロの両者は結果も互角

市場価値:神戸 1675万ユーロ(30億1500万円)-FC東京 1715万ユーロ(30億8700万円)
シュート数:神戸 10本-FC東京 13本

両クラブの市場価値差はわずか40万ユーロ。第2節で最も市場価値の近い対戦でした。

FC東京は長倉幹樹が35分と69分に得点。神戸も40分に大迫勇也が決め、試合終了間際の90+3分には武藤嘉紀が同点ゴールを奪いました。

スコアは2-2、シュート数も10対13。FC東京が二度リードし、神戸が二度追いつく展開を含め、市場価値がほぼ同じ両クラブらしい拮抗した試合になりました。

ジェフユナイテッド千葉 0-4 FC町田ゼルビア|4人の得点者が示した町田の厚み

市場価値:千葉 1405万ユーロ(25億2900万円)-町田 1840万ユーロ(33億1200万円)
シュート数:千葉 9本-町田 16本

町田は18分に中山雄太、34分にテテ・イェンギが決め、前半だけで2点をリードしました。後半にも途中出場の西村拓真、中村帆高が加点し、4-0で勝利しています。

市場価値差は435万ユーロ。シュート数も町田が16対9で上回り、4人の異なる選手が得点しました。先発だけでなく、途中出場の西村も投入から7分後にゴールを奪っています。市場価値上位クラブらしい戦力の厚さが表れた試合でした。

J1第2節は市場価値どおりだったのか

第2節の10試合では、市場価値上位クラブが5勝3分2敗という成績を残しました。勝利したのは柏、鹿島、横浜FM、広島、町田です。

一方、市場価値下位クラブでは岡山と福岡が勝利しました。この2クラブに共通するのは、相手より多くのシュートを放っていることです。岡山は18対3、福岡は12対7と、市場価値の差を試合内容で覆しました。

また、市場価値上位クラブがシュート数でも相手以上だった8試合では、上位側が5勝3分で無敗でした。反対に、市場価値上位クラブがシュート数で下回った2試合では、いずれも下位側が勝っています。

市場価値だけで勝敗を予測することはできません。ただし、クラブが持つ戦力の規模と、その戦力をピッチ上でシュートや得点につなげられたかを一緒に見ることで、それぞれの試合がより分かりやすくなります。

市場価値どおりの強さを見せた柏、広島、町田。最後まで苦しみながら勝ち切った鹿島。数字を覆す内容を見せた岡山と福岡。第2節は、市場価値が結果に表れた試合と、そうではなかった試合の両方がはっきり分かれた一節となりました。

※試合結果、得点者、シュート数はJリーグ公式記録を参照。市場価値はシーズン開幕時点のデータです。

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