2026年ワールドカップで評価を上げたフランス代表3人&悔しさが残った3人

2026年ワールドカップで、フランス代表は4位という結果に終わりました。

グループステージではセネガル代表、イラク代表、ノルウェー代表を破り、3戦全勝で首位通過しました。決勝トーナメントに入ってからも、スウェーデン代表、パラグアイ代表、モロッコ代表を下し、準決勝まで勝ち進みました。

しかし、準決勝ではスペイン代表に0-2で完封負けを喫しました。さらに3位決定戦ではイングランド代表との激しい打ち合いに4-6で敗れ、表彰台には届きませんでした。

ベスト4進出は決して悪い結果ではありません。それでも、優勝候補として大会に臨んだフランス代表にとって、最後の2試合を連敗で終えたことには悔しさが残ります。

その一方で、キリアン・エムバペを中心とした攻撃陣は大会を通じて多くの得点を記録しました。これまで以上に代表での存在感を高めた選手や、限られた出場機会から序列を上げた選手もいます。

今回は、2026年ワールドカップのフランス代表メンバーから、評価を上げた選手3人と、悔しさが残った選手3人を紹介します。

目次

豪華な攻撃陣を生かし切れなかったフランス代表

今大会のフランス代表は、準決勝までは圧倒的な結果を残していました。

キリアン・エムバペ、ウスマン・デンベレ、ミカエル・オリーズ、ブラッドリー・バルコラ、デジレ・ドゥエなど、前線には世界トップクラスのタレントが揃っていました。

実際にグループステージから得点を重ね、準々決勝までは攻撃力だけでなく守備の安定感も見せています。決勝トーナメントでは、スウェーデン戦、パラグアイ戦、モロッコ戦を3試合連続無失点で突破しました。

しかし、準決勝のスペイン戦では中盤の主導権を握られ、フランスの攻撃陣は十分に力を発揮できませんでした。

エムバペやデンベレが個人で局面を変えようとする場面はありましたが、チーム全体としてスペインの守備を崩す形は少なく、今大会初の無得点で敗れています。

さらに3位決定戦では、攻撃陣が4得点を奪った一方で、守備陣が6失点を喫しました。特に前半だけで4点を許し、試合の入り方に大きな問題を残しました。

個々の能力は十分に高かったものの、勝負どころでチームとして力を最大化できなかったことが、優勝に届かなかった大きな理由と言えそうです。

評価を上げた選手

キリアン・エムバペ

今大会のフランス代表で、最も大きな結果を残した選手はキリアン・エムバペです。

エムバペは大会を通じて10得点4アシストを記録しました。得点王に輝き、フランス代表のベスト4進出を支えました。

グループステージ初戦のセネガル戦で2得点を決めると、続くイラク戦でも2得点を挙げました。決勝トーナメントに入ってからも得点を重ね、準々決勝までフランスの攻撃をけん引しました。

3位決定戦のイングランド戦でも2得点を記録しています。チームは敗れましたが、最後まで得点を奪い続けた決定力は圧倒的でした。

エムバペは大会前から世界最高峰の選手として評価されており、すでにフランス代表の絶対的な中心です。そのため、単純に代表内の序列を上げた選手とは言えないかもしれません。

それでも、ワールドカップの舞台で10得点を記録し、得点王に輝いたことで、選手としての歴史的な評価をさらに高めたことは間違いありません。

準決勝のスペイン戦では得点を奪えず、フランスを決勝へ導くことはできませんでした。しかし、大会全体を通したパフォーマンスを考えれば、今大会で最も評価を高めた選手の一人です。

ミカエル・オリーズ

ミカエル・オリーズも、今大会で大きく評価を上げました。

オリーズは大会を通じて7アシストを記録しました。得点はありませんでしたが、エムバペやデンベレを生かすチャンスメイカーとして、フランスの攻撃に欠かせない存在となりました。

セネガル戦では先制点をアシストし、イラク戦やスウェーデン戦でも得点を演出しました。3位決定戦のイングランド戦でも、エムバペの得点につながるパスを供給しています。

フランス代表には、個人でゴールを奪える選手が多く揃っています。その中でオリーズは、前線の選手たちをつなぎ、最後のパスを届ける役割を担いました。

自ら得点を狙うだけでなく、相手の守備の間でボールを受け、味方の動きに合わせてパスを出せる点は、フランスの攻撃に大きな変化を与えています。

一方で、準決勝のスペイン戦では本来の良さを発揮できませんでした。中盤でボールを持つ時間を作れず、フランスの攻撃全体とともに沈黙しています。

それでも、大会最多となる7アシストを残したことは大きな成果です。今後のフランス代表でも、攻撃の中心として起用される可能性を高めた大会だったと言えるでしょう。

ブラッドリー・バルコラ

ブラッドリー・バルコラも、今大会で代表内の評価を上げた選手です。

バルコラは大会を通じて3得点1アシストを記録しました。

セネガル戦で得点を決めると、スウェーデン戦でもゴールを決めました。さらに3位決定戦のイングランド戦でも得点を記録し、限られたチャンスの中で結果を残しました。

フランス代表の左サイドには、エムバペをはじめ多くの有力選手がいます。前線全体を見ても、デンベレ、オリーズ、ドゥエなど競争相手は非常に強力です。

その中で、先発が保証されていたわけではないバルコラが、出場した試合で得点を重ねたことには大きな意味があります。

エムバペやデンベレのような絶対的な中心選手と比べれば、大会全体での存在感はまだ及びません。しかし、「出場時間に対してどれだけ結果を残したか」という視点では、バルコラは高く評価できます。

代表の攻撃陣における序列を一段階上げ、今後の大会でも重要な戦力になれることを示しました。

悔しさが残った選手

ルカ・ディニュ

ルカ・ディニュは、準決勝のスペイン戦で悔しさが残りました。

ディニュは左サイドバックとして先発しましたが、スペインの右サイドからの攻撃に苦しみ、前半にはPKを与えてしまいました。

フランスはそれまで決勝トーナメントを3試合連続無失点で勝ち上がっていました。しかし、スペイン戦では早い時間帯に先制を許し、追いかける展開を強いられました。

もちろん、準決勝敗退をディニュ一人の責任にすることはできません。スペインに中盤を支配され、フランス全体が守備に回る時間が長くなっていました。

それでも、優勝を争う大一番でPKを与えてしまったことは、本人にとって大きな悔しさとして残ったはずです。

攻撃面でも、フランスが必要としていたサイドからの押し上げやクロスで、十分な違いを作ることはできませんでした。

経験豊富な選手だからこそ、準決勝でチームを支える働きが期待されていましたが、今大会を、評価を上げる形で終えることはできませんでした。

マロ・ギュスト

マロ・ギュストは、3位決定戦のイングランド戦で苦しい時間を過ごしました。

ギュストは先発のチャンスを得ましたが、フランスは前半だけで4失点を喫しました。守備陣全体がイングランドの攻撃に対応できず、試合の序盤で大きなビハインドを背負いました。

サイドバックであるギュストには、相手ウイングへの対応だけでなく、攻撃時の押し上げも期待されていました。しかし、守備対応に追われる時間が長くなり、本来の攻撃力を発揮する場面は限られました。

3位決定戦は優勝を争う試合ではありませんが、若い選手にとっては代表での序列を上げる大きなチャンスです。

その試合で守備陣が大きく崩れてしまったことは、ギュストにとって厳しい結果となりました。

もちろん、6失点という結果を一人の責任にすることはできません。守備陣の組み合わせや中盤との距離、チーム全体の試合への入り方にも問題がありました。

それでも、今大会で評価を高めるために与えられた重要な機会を生かし切れなかったという点で、悔しさの残る選手に挙げられます。

ラヤン・シェルキ

ラヤン・シェルキも、今大会では十分な結果を残せませんでした。

シェルキは高い技術と創造性を持ち、フランス代表の攻撃に変化を加えられる選手として期待されていました。

しかし、大会を通じて得点やアシストを記録することはできませんでした。

3位決定戦のイングランド戦では先発のチャンスを得ましたが、フランスは前半から試合の主導権を失い、シェルキ自身も攻撃で存在感を示せないままハーフタイムで交代しています。

シェルキだけが悪かったわけではありません。前半だけで4失点したチーム状況の中では、攻撃的な選手がボールを受け、違いを作ることは簡単ではありませんでした。

それでも、エムバペ、デンベレ、オリーズ、バルコラらが得点やアシストを残す中で、数字を残せなかったことは序列争いにおいて痛い材料です。

大会終盤に与えられたチャンスを生かし切れなかったという意味で、今大会は悔しさの残る結果となりました。

シェルキにはまだ大きな可能性があります。今大会で足りなかった結果を、今後の代表戦やクラブでどのように取り戻していくのかに注目です。

まとめ

2026年ワールドカップのフランス代表は、準決勝まで6連勝で勝ち進みながら、最後の2試合に敗れ、4位で大会を終えました。

キリアン・エムバペは10得点4アシストを記録し、得点王として歴史的な評価をさらに高めました。ミカエル・オリーズは7アシストで攻撃を支え、ブラッドリー・バルコラも限られた出場機会から3得点を記録しています。

一方で、ルカ・ディニュは準決勝のスペイン戦でPKを与え、マロ・ギュストは3位決定戦の守備崩壊の中で苦しみました。ラヤン・シェルキも大会終盤にチャンスを得ながら、数字を残すことはできませんでした。

フランス代表の個人能力が世界トップクラスであることに疑いはありません。

それでも、スペイン戦では中盤を支配され、豪華な攻撃陣を十分に機能させることができませんでした。3位決定戦では守備が崩れ、攻撃陣の4得点を勝利につなげられていません。

ベスト4という結果は立派です。しかし、優勝を目指していたフランス代表にとっては、満足できる大会ではなかったでしょう。

今大会で評価を上げた選手たちが代表の中心として定着するのか。そして、悔しさが残った選手たちが次のチャンスで巻き返せるのか。ワールドカップ後のフランス代表の変化にも注目したいところです。

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