2026年ワールドカップで評価を上げたアルゼンチン代表3人&悔しさが残った3人

2026年ワールドカップで、アルゼンチン代表は準優勝という結果に終わりました。

グループステージではアルジェリア代表、オーストリア代表、ヨルダン代表に3連勝しました。決勝トーナメントに入ってからも、カーボベルデ代表、エジプト代表、スイス代表、イングランド代表を破り、7連勝で決勝へ進みました。

しかし、スペイン代表との決勝では、90分間でシュートを一本も打てない苦しい展開となりました。試合終了間際にはエンソ・フェルナンデスが2枚目のイエローカードを受けて退場しました。10人となった延長戦の106分にフェラン・トーレスの決勝点を許し、0-1で敗れました。

連覇には届きませんでしたが、アルゼンチン代表は大会を通じて19得点を記録し、最後まで勝負強さを見せました。39歳のリオネル・メッシが再び中心となり、途中出場の選手や経験豊富な守備陣も重要な役割を果たしています。

その一方で、決勝まで勝ち進んだからこそ、最後の試合での退場や起用法、期待されたほど数字を残せなかった選手には悔しさも残りました。

今回は、2026年ワールドカップのアルゼンチン代表メンバーから、評価を上げた選手3人と、悔しさが残った選手3人を紹介します。

➡2026アルゼンチン代表W杯メンバー市場価値ランキングTOP10を見る

目次

メッシの力で勝ち進み、メッシを封じられて止まったアルゼンチン

今大会のアルゼンチン代表は、何度も苦しい試合を勝ち切りました。

ラウンド16のエジプト戦では、79分まで0-2とリードされながら、終盤の3得点で逆転しました。準々決勝のスイス戦でも延長戦でフリアン・アルバレスとラウタロ・マルティネスが得点し、3-1で勝利しました。

準決勝のイングランド戦では、55分に先制点を許しながら、85分にエンソ・フェルナンデスが同点ゴールを記録しました。後半アディショナルタイムには、メッシのクロスからラウタロ・マルティネスが決勝点を決めました。メッシは2得点をアシストし、アルゼンチンを2大会連続の決勝へ導いています。

しかし、決勝のスペイン戦では、その勝負強さを発揮できませんでした。

スペインにボールを支配され、メッシに良い形でボールが入る場面は限定的でした。アルゼンチンは90分間でシュートを記録できず、延長戦に入ってからようやくゴールへ向かう場面を作りました。

メッシを中心に決勝まで勝ち進んだ一方で、メッシが封じられたときの別ルートを十分に作れなかったことは、アルゼンチン代表に残った課題です。

それでも、連覇を目指す立場で再び決勝まで到達したことは高く評価できます。今大会のアルゼンチンは、完成度で相手を圧倒するチームというより、経験、粘り強さ、勝負強さによって結果を積み重ねたチームでした。

評価を上げた選手

リオネル・メッシ

今大会のアルゼンチン代表で最も大きな存在感を示したのは、やはりリオネル・メッシです。

メッシは39歳で迎えた大会で8得点4アシストを記録しました。大会の得点ランキングでも2位に入り、年齢を感じさせない決定力とチャンスメイク能力を見せました。

初戦のアルジェリア戦ではハットトリックを記録しました。オーストリア戦でも2得点を決め、グループステージからアルゼンチンの攻撃を引っ張りました。

決勝トーナメントに入ってからは、自ら得点するだけでなく、味方を生かす役割でも力を発揮しています。

特に準決勝のイングランド戦では、エンソ・フェルナンデスの同点ゴールとラウタロ・マルティネスの決勝ゴールをアシストしました。アルゼンチンが敗退寸前から逆転した試合で、2得点の両方を演出しました。

一方で、決勝後の振る舞いには議論も残りました。アルゼンチンの選手たちはスペインの優勝セレモニーに背を向け、試合後の取材にも応じないまま会場を離れたと批判されています。メッシ自身は乱闘の中心ではなく、翌日にはスペインの優勝を祝福しましたが、主将として敗戦直後にもう少し相手を称える姿勢を見せてほしかったと感じた人もいたでしょう。

それでも、39歳で8得点4アシストを記録し、代表を再びワールドカップ決勝へ導いた事実は変わりません。競技面では歴史的な評価をさらに高めた一方、最後の振る舞いにはわずかな悔いを残した大会だったと言えそうです。

ラウタロ・マルティネス

ラウタロ・マルティネスも、今大会で評価を上げた選手です。

ラウタロは大会を通じて3得点を記録しました。ヨルダン戦で今大会初得点を決めると、準々決勝のスイス戦、準決勝のイングランド戦でもゴールを奪っています。

特に価値が高かったのは、決勝トーナメントでの2得点です。

スイス戦では途中出場から延長戦の追加点を記録しました。イングランド戦でも81分から出場し、後半アディショナルタイムにメッシのクロスを頭で合わせて決勝点を奪いました。

アルゼンチン代表のセンターフォワードには、フリアン・アルバレスという強力な競争相手がいます。そのため、ラウタロは全試合で先発したわけではありません。

それでも、限られた出場時間の中で重要なゴールを決めました。特に準々決勝と準決勝で途中出場から得点したことで、試合終盤に流れを変えられる選手としての価値を示しています。

決勝では出場しても同点ゴールを奪うところまでは届きませんでした。しかし、大会中に与えられた役割を考えれば、ラウタロは十分な結果を残しました。

代表内の序列を大きく変えたとまでは言えなくても、勝負どころで頼れるストライカーであることを改めて証明した大会だったと言えるでしょう。

エミリアーノ・マルティネス

エミリアーノ・マルティネスも、アルゼンチンの決勝進出を支えた選手です。

アルゼンチンは決勝までの7試合で、何度も相手に押し込まれる時間を経験しました。その中で最後方を支え、チームを勝負に残し続けたのがマルティネスです。

特に印象的だったのは、決勝のスペイン戦でした。

アルゼンチンはスペインに20本のシュートを許し、そのうち12本が枠内に飛びました。それでもマルティネスが好セーブを重ね、試合を0-0のまま延長戦まで持ち込んでいます。スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督も、マルティネスのセーブによって決着が遅れたと振り返りました。

最終的には延長106分に失点し、再びワールドカップを制することはできませんでした。しかし、決勝でアルゼンチンが最後まで優勝の可能性を残せたのは、マルティネスの働きがあったからです。

2022年大会ですでに高い評価を得ていた選手ですが、今大会でも大舞台に強い守護神であることを示しました。

優勝には届かなかったものの、準優勝したアルゼンチン代表の中で、評価を落とすどころか改めて存在価値を証明した選手と言えるでしょう。

悔しさが残った選手

エンソ・フェルナンデス

エンソ・フェルナンデスは、今大会で最も評価の難しい選手です。

準決勝までは、アルゼンチンを救った英雄の一人でした。

ラウンド16のエジプト戦では、後半アディショナルタイムに逆転ゴールを記録しました。イングランドとの準決勝でも、85分にペナルティーエリア外から強烈な同点ゴールを決めました。

この2得点がなければ、アルゼンチンは決勝まで進めていなかった可能性があります。

しかし、スペインとの決勝では、試合終了間際に2枚目のイエローカードを受けて退場しました。アルゼンチンは延長戦を10人で戦うことになり、その後に決勝点を許しました。

もちろん、決勝の敗戦をエンソ一人の責任にすることはできません。アルゼンチンは退場前からスペインに押し込まれ、90分間でシュートを一本も記録できていませんでした。

それでも、延長戦を前に人数を減らしてしまったことは、試合の行方に大きな影響を与えました。

今大会のエンソは、チームを決勝へ導いた選手であると同時に、最後に大きな悔しさを味わった選手でもあります。評価を下げたというより、素晴らしい活躍を優勝という形で完結させられなかった大会だったと言えるでしょう。

フリアン・アルバレス

フリアン・アルバレスも、今大会ではやや悔しさが残りました。

準々決勝のスイス戦では、延長戦に強烈な決勝ゴールを記録しました。膠着した試合を動かし、アルゼンチンを準決勝へ導く重要な仕事を果たしました。

その一方で、大会全体を通じて見ると、得点はこの1点にとどまりました。

アルバレスはメッシとともに先発する機会が多く、前線からのプレスや相手守備陣を動かす役割も担っていました。数字だけでは評価できない仕事をしていたことは間違いありません。

ただし、アルゼンチンの主力ストライカーとして考えると、もう少し得点やアシストが欲しかったところです。

途中出場のラウタロ・マルティネスが、スイス戦とイングランド戦で重要なゴールを決めたことも、アルバレスの評価を難しくしています。

決勝のスペイン戦でも先発しましたが、アルゼンチンがボールを前進させられず、アルバレスはほとんど決定機に関われませんでした。決勝の低調な攻撃はチーム全体の問題であり、本人だけを責めることはできません。

それでも、期待値と出場機会の大きさを考えると、完全に満足できる大会ではなかったでしょう。

ナウエル・モリーナ

ナウエル・モリーナは、大会終盤に序列面で悔しさが残った選手です。

モリーナはグループステージから右サイドバックとして起用され、アルゼンチンの勝ち上がりに貢献しました。準々決勝のスイス戦では、メッシのパスから相手ゴール前まで走り込むなど、攻撃参加でも存在感を見せています。

しかし、準決勝のイングランド戦では、相手の左サイドへの対応に苦しみました。

イングランドの先制点では、アンソニー・ゴードンに背後へ入り込まれ、モーガン・ロジャーズのクロスからゴールを許しています。

アルゼンチンはその後に逆転勝利しましたが、決勝のスペイン戦ではモリーナではなく、ゴンサロ・モンティエルが右サイドバックとして先発しました。スカローニ監督は準決勝から3人を変更しており、その一つがモリーナからモンティエルへの交代でした。

決勝で先発を外れたことだけで、モリーナの大会全体を否定することはできません。大会を通して出場し、決勝進出に貢献した選手であることは確かです。

ただ、最も重要な決勝で先発の座を譲ったことは、代表内の序列を考えるうえで気になる材料です。

今大会は評価を大きく落としたというより、大会終盤のパフォーマンスによって悔しさが残った大会だったと言えるでしょう。

まとめ

2026年ワールドカップのアルゼンチン代表は、グループステージから7連勝で決勝まで勝ち進みましたが、スペイン代表に延長戦の末0-1で敗れ、連覇を逃しました。

リオネル・メッシは39歳で8得点4アシストを記録し、再びアルゼンチンを決勝へ導きました。ラウタロ・マルティネスは途中出場を中心に重要なゴールを決め、エミリアーノ・マルティネスも決勝で好セーブを連発しています。

一方で、エンソ・フェルナンデスはチームを救う2つの重要なゴールを決めながら、決勝では退場しました。フリアン・アルバレスはスイス戦で決勝点を奪ったものの、大会全体では期待されたほど数字を伸ばせませんでした。ナウエル・モリーナも準決勝で苦戦し、決勝では先発を外れています。

アルゼンチンは経験と勝負強さによって、何度も苦しい試合を乗り越えました。

しかし、決勝ではスペインに主導権を握られ、メッシを封じられたときの攻撃ルートを作れませんでした。90分間でシュート0本という数字は、今後のチーム作りにおける大きな課題です。

メッシにとって最後のワールドカップとなる可能性が高い中、アルゼンチン代表には世代交代も求められます。

今大会で評価を上げた選手たちが次のチームを支え、悔しさを味わった選手たちがどのように巻き返していくのか。連覇を逃したアルゼンチン代表が、メッシ後の時代へどのように進んでいくのかにも注目です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次