【J1第4節】市場価値は結果に表れた?全10試合をデータで振り返る【2026/27】

2026/27シーズンのJ1リーグは第4節が終了しました。

市場価値上位クラブが4勝2分4敗だった第3節から一転し、第4節は7勝2分1敗。全体としては、市場価値で上回るクラブが順当に勝点を積み上げた一節となりました。

ただし、試合内容まで市場価値どおりだったとは限りません。川崎フロンターレ、名古屋グランパス、京都サンガF.C.は、相手より少ないシュート数で勝利。市場価値上位クラブの決定力が表れた試合もあれば、敗れた側が内容では上回っていた試合もありました。

今回も順位を並べるのではなく、第4節の全10試合を一つずつ取り上げます。両クラブの市場価値、スコア、シュート数を確認しながら、数字と実際の結果にどのような関係が見られたのかを振り返ります。

なお、市場価値は第1節からの比較を揃えるため、シーズン開幕時点の数値で統一しています。

目次

水戸ホーリーホック 1-1 FC町田ゼルビア|水戸が町田の開幕連勝を止める

市場価値:水戸 1050万ユーロ(18億9,000万円)-町田 1840万ユーロ(33億1,200万円)
シュート数:水戸 10本-町田 13本

市場価値差は790万ユーロ。第3節まで3連勝を続けていた町田が戦力評価で大きく上回っていましたが、水戸が勝点1を手にしました。

28分に渡邉新太が決めて水戸が先制。町田も33分に相馬勇紀が追いつきましたが、その後はスコアが動かず、1-1で試合終了となりました。

シュート数では町田が17対12と上回ったものの、一方的な差はありません。水戸は第3節に京都を破った勢いをつなげ、市場価値上位の町田とも互角に渡り合いました。勝利ではありませんが、第4節で最も市場価値以上の結果を残したクラブの一つといえます。

ガンバ大阪 0-0 サンフレッチェ広島|市場価値差を感じさせないスコアレスドロー

市場価値:G大阪 1535万ユーロ(27億6,300万円)-広島 2005万ユーロ(36億900万円)
シュート数:G大阪 9本-広島 8本

市場価値では広島が470万ユーロ上回っていましたが、試合は両チーム無得点のまま終了しました。

シュート数はG大阪が8本、広島が14本。市場価値で上回る広島が上回っていましたが、ピッチ上ではほぼ互角の試合となっています。

G大阪は87分に岸本武流が退場しましたが、残り時間を無失点でしのぎました。市場価値上位の広島にとっては勝ち切れなかった試合ですが、G大阪にとっては前節の名古屋戦で3失点した守備を立て直し、勝点1を確保した一戦でした。

清水エスパルス 0-1 柏レイソル|柏が内容でも上回って開幕4連勝

市場価値:清水 1355万ユーロ(24億3,900万円)-柏 1785万ユーロ(32億1,300万円)
シュート数:清水 2本-柏 11本

スコアは1-0でしたが、シュート数は柏が11対5と大きく上回りました。市場価値差430万ユーロが、試合内容にも表れた一戦です。

決勝点を挙げたのは、後半開始から出場した瀬川祐輔でした。71分にゴールを決め、柏がそのまま逃げ切っています。瀬川は第2節の東京V戦、第3節の長崎戦に続く3試合連続得点となりました。

柏はこれで開幕4連勝。市場価値上位クラブが勝っただけでなく、ベンチから送り出した選手が試合を決め、相手をシュート2本に抑えました。選手層と試合内容の両方に強さが表れています。

V・ファーレン長崎 0-3 FC東京|市場価値と内容の両方でFC東京が上回る

市場価値:長崎 1363万ユーロ(24億5,340万円)-FC東京 1715万ユーロ(30億8,700万円)
シュート数:長崎 5本-FC東京 12本

38分に長倉幹樹が先制し、前半終了間際の45+4分には本間至恩が追加点。FC東京が2点をリードして試合を折り返しました。

後半に入っても55分にマルセロ・ヒアンが3点目を挙げ、FC東京が3-0で勝利。シュート数でも12対4と上回り、長崎に反撃を許しませんでした。

両クラブの市場価値差は352万ユーロです。市場価値上位のFC東京が前後半を通して得点し、シュート数でも差をつけました。第4節の中でも、戦力評価と結果が素直に重なった試合の一つです。

浦和レッズ 3-2 横浜F・マリノス|二度のビハインドを浦和がひっくり返す

市場価値:浦和 1400万ユーロ(25億2,000万円)-横浜FM 1410万ユーロ(25億3,800万円)
シュート数:浦和 12本-横浜FM 9本

38分に谷村海那が決めて横浜FMが先制しましたが、その2分後にマテウス・サヴィオが同点ゴール。後半も57分に谷村がこの日2点目を挙げ、横浜FMが再びリードします。

それでも浦和は64分に根本健太が追いつくと、69分から出場した南野遥海が71分に逆転ゴール。二度のビハインドをひっくり返し、3-2で今季初勝利を挙げました。

市場価値差はわずか10万ユーロで、ほぼ同格の対戦です。シュート数は浦和が14対9と上回っており、市場価値下位側の勝利ではあるものの、番狂わせと呼ぶほどの差はありません。数字の近い両クラブによる接戦を、浦和の交代策が動かしました。

東京ヴェルディ 0-2 鹿島アントラーズ|最大の市場価値差が内容にも表れる

市場価値:東京V 960万ユーロ(17億2,800万円)-鹿島 2133万ユーロ(38億3,940万円)
シュート数:東京V 3本-鹿島 17本

両クラブの市場価値差は1173万ユーロ。第4節で最も大きな差があった対戦は、試合内容にも明確な差がつきました。

42分にレオ・セアラが先制点を挙げると、後半開始直後の50分にも再びレオ・セアラが得点。鹿島が2-0で勝利しました。

シュート数は鹿島が20本、東京Vが4本。市場価値、得点数、シュート数のすべてで鹿島が上回っています。鹿島は柏と並んで開幕4連勝。今節で最も市場価値差がそのままピッチ上に表れた試合といえるでしょう。

川崎フロンターレ 4-2 ジェフユナイテッド千葉|前半だけで6得点の打ち合い

市場価値:川崎F 2055万ユーロ(36億9,900万円)-千葉 1405万ユーロ(25億2,900万円)
シュート数:川崎F 12本-千葉 15本

10分にデリキ・ラセルダが決めて川崎が先制すると、千葉も26分に田中和樹が同点ゴール。37分に伊藤達哉が勝ち越し点を挙げた直後、38分には田中が再び決め、千葉が二度目の同点に追いつきました。

それでも川崎は42分にマルシーニョ、45+3分に脇坂泰斗が得点。前半だけで4-2とし、後半は両チーム無得点のまま試合を終えました。

市場価値では川崎が650万ユーロ上回っていますが、シュート数は千葉が16対14で上回っています。千葉は二度追いつき、攻撃回数でも引けを取りませんでした。それでも川崎は前半のうちに4得点。市場価値上位クラブの攻撃陣が、高い決定力で勝敗を分けた試合です。

名古屋グランパス 2-1 ファジアーノ岡山|終了間際に名古屋が逆転

市場価値:名古屋 1335万ユーロ(24億300万円)-岡山 1048万ユーロ(18億8,640万円)
シュート数:名古屋 9本-岡山 13本

38分に鈴木喜丈が決め、岡山が先制。しかし名古屋も43分に稲垣祥が追いつき、前半のうちに試合を振り出しへ戻しました。

同点のまま終盤を迎えましたが、90+1分に中山克広が決勝点。名古屋が2-1で逆転勝利を収め、前節のG大阪戦に続く2連勝となりました。

市場価値では名古屋が287万ユーロ上回っていますが、シュート数は岡山が13対9で優勢でした。岡山が内容で食い下がった一方、名古屋は限られたシュートを得点へつなげています。市場価値上位側の勝利ではありますが、決して簡単な試合ではありませんでした。

京都サンガF.C. 2-1 アビスパ福岡|福岡の16本を京都が7本で上回る

市場価値:京都 1498万ユーロ(26億9,640万円)-福岡 1203万ユーロ(21億6,540万円)
シュート数:京都 7本-福岡 16本

開始8分にラファエル・エリアスが決め、京都が先制。63分には新井晴樹が追加点を挙げ、リードを2点に広げました。

福岡も86分に途中出場の碓井聖生が1点を返しましたが、同点には届かず。京都が2-1で今季初勝利を挙げました。

市場価値では京都が295万ユーロ上回っていますが、シュート数は福岡が20対8と倍以上を記録しています。勝敗は市場価値どおりでも、内容まで一方的だったわけではありません。少ないシュートを得点へ変えた京都の決定力と、20本を1失点に抑えた守備が結果につながりました。

ヴィッセル神戸 1-0 セレッソ大阪|ほぼ互角の内容を小松蓮の一撃で制す

市場価値:神戸 1675万ユーロ(30億1,500万円)-C大阪 1350万ユーロ(24億3,000万円)
シュート数:神戸 9本-C大阪 8本

前半は両チーム無得点。均衡が破れたのは71分でした。小松蓮がこの試合唯一のゴールを挙げ、神戸が1-0で勝利しました。

市場価値差は325万ユーロですが、シュート数は神戸が9本、C大阪が8本。試合内容には大きな差が見られませんでした。

市場価値上位の神戸が順当に勝った形ではあるものの、勝敗を分けたのは一つの決定機です。戦力差で押し切ったというよりも、互角の展開の中で神戸がわずかな差を結果へつなげた試合でした。

J1第4節は市場価値どおりだったのか

第4節の市場価値上位クラブは7勝2分1敗。柏、FC東京、鹿島、川崎F、名古屋、京都、神戸が勝利し、町田と広島が引き分けました。

唯一、市場価値下位側で勝ったのは浦和です。ただし、横浜FMとの市場価値差はわずか10万ユーロ。ほぼ同格の対戦だったことを考えると、第4節には明確な番狂わせがなかったともいえます。

その一方で、シュート数まで市場価値どおりだったわけではありません。川崎Fは千葉に14対16、名古屋は岡山に10対13、京都は福岡に8対20と下回りながら勝利しました。特に京都対福岡は、敗れた福岡が倍以上のシュートを放っています。

市場価値差が内容にもはっきり表れたのは、東京V対鹿島と清水対柏です。鹿島はシュート20対4、柏は11対5と大きな差をつけ、ともに開幕4連勝。第4節終了時点では、得失点差で柏が首位、鹿島が2位につけています。

また、前節は途中出場選手による10得点が生まれましたが、今節の途中出場選手による得点は柏の瀬川祐輔と浦和の南野遥海の2点でした。第4節は交代選手が次々と試合を動かした前節とは異なり、先発した主力選手の決定力が目立った一節でもあります。

結果だけを見れば、市場価値の高いクラブが順当に勝った第4節でした。しかし、シュート数まで見ると、川崎F、名古屋、京都は相手に上回られています。市場価値が高いクラブは必ず試合を支配するわけではありませんが、少ない機会でも得点に変え、最終的に勝点3を手にする力を持っている。その違いが表れた一節だったといえるでしょう。

市場価値は勝敗を決める数字ではありません。それでも、試合結果やシュート数と一緒に見ることで、それぞれのクラブが持つ戦力をどこまで結果へ変えられたのかが見えてきます。

※試合結果、得点者、シュート数はJリーグ公式記録を参照。市場価値はシーズン開幕時点のデータです。

➡【2026/2027】J1第3節をデータで振り返る

➡【2026/2027】J1第5節をデータで振り返る

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