試合の流れを読み、決定的なパスやゴールで攻撃を動かす攻撃的ミッドフィールダー。近年は創造性だけでなく、得点力や守備強度、複数ポジションへの対応力も求められるようになりました。
2026/27シーズン開幕時のランキングでは、選出された10人全員が25歳以下。さらに5人が同じ市場価値で並ぶなど、若手の実力が拮抗した興味深い構成になっています。
今回は2026年9月時点の市場価値をもとに、世界最高峰の攻撃的ミッドフィールダーをカウントダウン形式で紹介します。
※日本円は1ユーロ=180円で換算しています。同率順位のため9位および4~7位はありません。
攻撃的ミッドフィールダー市場価値ランキングTOP10
10位:ニコ・パス
8000万ユーロ(144億円)
所属:コモ1907
国籍:アルゼンチン
年齢:22歳
10位は、コモ1907のニコ・パスです。
レアル・マドリードの下部組織で育った左利きの攻撃的ミッドフィールダーで、2025/26シーズンはセリエAで35試合12得点6アシストを記録。コモの攻撃を牽引し、セリエAの最優秀ミッドフィールダーにも選出されました。
2026年夏にはレアル・マドリードが買い戻し権を行使した後、コモが6000万ユーロで完全獲得。レアル・マドリードは2027年夏に8000万ユーロで再び買い戻せる契約になっています。
名門の控えとして戻るより、コモの中心選手として成長を続ける道を選択。今回の市場価値8000万ユーロは、レアル・マドリードが持つ次回の買い戻し額と同額です。
8位:アルダ・ギュレル
9000万ユーロ(162億円)
所属:レアル・マドリード
国籍:トルコ
年齢:21歳
同率8位は、レアル・マドリードのアルダ・ギュレルです。
2025/26シーズンは公式戦51試合に出場し、6得点14アシスト。ラ・リーガでは33試合4得点9アシストを残し、UEFAチャンピオンズリーグでも注目の若手選手として評価されました。
2026/27シーズンもラ・リーガ開幕4試合で1得点1アシスト。出場209分で19回のチャンスを作るなど、左足から繰り出すラストパスが大きな武器になっています。
ベリンガムをはじめ強力なライバルが揃うレアル・マドリードで出場機会を増やし、若手有望株から攻撃の中心へ移行しつつあります。
8位:ラヤン・シェルキ
9000万ユーロ(162億円)
所属:マンチェスター・シティFC
国籍:フランス
年齢:23歳
アルダ・ギュレルと並ぶ8位は、マンチェスター・シティFCのラヤン・シェルキです。
リヨンから加入した2025/26シーズンは、プレミアリーグ33試合で4得点12アシスト。イングランド初年度から高い創造性を発揮し、マンチェスター・シティの攻撃に新しい選択肢を加えました。
左右両足をほぼ同じように扱えるため、ドリブルやパスの方向を予測しにくいことが特徴です。中央だけでなく両サイドでもプレーでき、相手の守備陣形に応じて立ち位置を変えられます。
今季はプレミアリーグ3試合で早くも2得点2アシスト。開幕直後から結果を残しており、市場価値9000万ユーロにふさわしいスタートを切っています。
3位:フェルミン・ロペス
1億ユーロ(180億円)
所属:FCバルセロナ
国籍:スペイン
年齢:23歳
ここからは、5人が1億ユーロで並ぶ同率3位です。
最初に登場するのは、FCバルセロナのフェルミン・ロペス。2025/26シーズンは公式戦48試合で13得点17アシストを記録し、攻撃的ミッドフィールダーとして高い得点関与数を残しました。
シーズン終盤に右足第5中足骨を骨折し、2026年ワールドカップを欠場。それでも復帰後の今季はラ・リーガ4試合で4得点2アシストと、さらに数字を伸ばしています。バレンシア戦では1得点2アシストを記録し、5-0の勝利に貢献しました。
ゴール前へ飛び込むタイミングと、攻撃から守備への切り替えが大きな魅力です。下部組織出身で移籍金が発生していない点も、バルセロナにとって非常に大きな価値があります。
3位:フロリアン・ヴィルツ
1億ユーロ(180億円)
所属:リヴァプールFC
国籍:ドイツ
年齢:23歳
同率3位のフロリアン・ヴィルツは、リヴァプールFCで2年目を迎えました。
大型移籍で加入した2025/26シーズンは、プレミアリーグ33試合5得点3アシスト。全公式戦では47試合7得点を記録しましたが、移籍金や加入前の期待値を考えると、数字だけではやや物足りないシーズンだったといえます。
それでもボールを受ける位置や前線との連係、チャンスを作る能力は高く評価されています。今季はプレミアリーグ開幕3試合で1アシスト。アンドニ・イラオラ監督も、得点やアシスト以外の影響力と運動量を評価しています。
前年開幕時から市場価値は下がりましたが、23歳という年齢を考えれば、ここから再上昇する可能性は十分に残されています。
3位:ジャマル・ムシアラ
1億ユーロ(180億円)
所属:FCバイエルン・ミュンヘン
国籍:ドイツ
年齢:23歳
ヴィルツと同じドイツ代表のジャマル・ムシアラも、1億ユーロで同率3位に入りました。
2025年のクラブワールドカップで腓骨骨折と足首の脱臼を負い、長期離脱。2025/26シーズンは公式戦24試合5得点6アシストにとどまりました。
今季もコンディションを整えながらのスタートとなりましたが、チャンピオンズリーグのボデ/グリムト戦で今季初先発。後半開始直後に先制点を決め、5-0の勝利に貢献しました。
狭いスペースを抜けるドリブルと、相手の重心を外すボールタッチは世界トップクラスです。稼働率への不安を抱えながらも1億ユーロを維持していることが、ムシアラの才能に対する評価の高さを示しています。
3位:コール・パーマー
1億ユーロ(180億円)
所属:チェルシーFC
国籍:イングランド
年齢:24歳
同率3位には、チェルシーFCのコール・パーマーも入りました。
2025/26シーズンは負傷の影響もあり、プレミアリーグ26試合10得点1アシスト。全公式戦では31試合10得点3アシストと、それまでのシーズンと比べて得点関与数を落としました。
それでも今季はプレミアリーグ開幕3試合で2得点1アシスト。リーグカップのリーズ・ユナイテッド戦でも途中出場から2得点を挙げ、状態を上げています。
モーガン・ロジャーズの加入によって攻撃の負担を分担できるようになりました。市場価値は前年開幕時から下がったものの、チェルシーの象徴的存在であることに変わりはありません。
3位:ドミニク・ソボスライ
1億ユーロ(180億円)
所属:リヴァプールFC
国籍:ハンガリー
年齢:25歳
5人目の同率3位は、リヴァプールFCのドミニク・ソボスライです。
2025/26シーズンは公式戦53試合13得点12アシスト。クラブが苦戦したシーズンの中でも安定した働きを見せ、リヴァプールの月間最優秀選手に4度選ばれました。
プレミアリーグでは直接フリーキックを4本決めるなど、セットプレーも大きな得点源になっています。今季もプレミアリーグ開幕3試合で1得点を挙げ、チャンピオンズリーグ初戦でもゴールを記録しました。
トップ下だけでなく、セントラルミッドフィールダーやサイドでもプレー可能。攻撃力、運動量、守備強度を併せ持つ万能性が評価され、市場価値は初めて1億ユーロに到達しました。
2位:モーガン・ロジャーズ
1億1000万ユーロ(198億円)
所属:チェルシーFC
国籍:イングランド
年齢:24歳
2位は、2026年夏にチェルシーFCへ加入したモーガン・ロジャーズです。
アストン・ヴィラFCでプレーした2025/26シーズンは、プレミアリーグ37試合10得点6アシスト。全公式戦では55試合14得点11アシストを記録し、UEFAヨーロッパリーグの最優秀選手にも選出されました。
その活躍を受け、チェルシーは英国人選手史上最高額となる推定1億1700万ポンドで獲得。2033年までの長期契約を結んでいます。
今季はプレミアリーグ3試合で2得点1アシスト。リーズ・ユナイテッドとのリーグカップでは、後半から出場して4アシストを記録しました。
力強くボールを運ぶドリブルとフィジカル、得点力を兼ね備えた現代的な攻撃的ミッドフィールダーです。大型移籍後もすぐに結果を残し、前年開幕時から市場価値を倍増させました。
1位:ジュード・ベリンガム
1億6000万ユーロ(288億円)
所属:レアル・マドリード
国籍:イングランド
年齢:23歳
攻撃的ミッドフィールダー市場価値ランキングの1位は、レアル・マドリードのジュード・ベリンガムです。
2025/26シーズンはラ・リーガ28試合で6得点4アシスト。全公式戦では40試合8得点5アシストを記録しました。加入初年度ほどの爆発的な得点数ではありませんでしたが、中盤からゴール前まで幅広いエリアで存在感を示しました。
今季はラ・リーガ開幕4試合で2得点2アシスト。よりゴールに近い位置でプレーする機会が増え、再び得点力を発揮しています。レアル・マドリード公式
市場価値は前年開幕時から下がりましたが、2位とは5000万ユーロの差があります。得点、チャンスメイク、守備、フィジカル、国際舞台での実績を兼ね備え、今回も攻撃的ミッドフィールダーのトップを守りました。
2025/26シーズン開幕時との比較
前年開幕時と比べると、トップ10の顔ぶれは大きく変化しました。
なお、前年開幕時は1ユーロ=170円、今回は1ユーロ=180円で換算しています。そのため、市場価値の増減は為替の影響を受けないユーロ表記で比較します。
| 今回 | 選手 | 前年開幕時 | 今回の市場価値 | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ジュード・ベリンガム | 1位・1億8000万€ | 1億6000万€ | −2000万€ |
| 2位 | モーガン・ロジャーズ | 10位・5500万€ | 1億1000万€ | +5500万€ |
| 3位 | フェルミン・ロペス | 圏外 | 1億€ | 新規 |
| 3位 | フロリアン・ヴィルツ | 2位・1億4000万€ | 1億€ | −4000万€ |
| 3位 | ジャマル・ムシアラ | 2位・1億4000万€ | 1億€ | −4000万€ |
| 3位 | コール・パーマー | 4位・1億2000万€ | 1億€ | −2000万€ |
| 3位 | ドミニク・ソボスライ | 6位・8000万€ | 1億€ | +2000万€ |
| 8位 | アルダ・ギュレル | 圏外 | 9000万€ | 新規 |
| 8位 | ラヤン・シェルキ | 圏外 | 9000万€ | 新規 |
| 10位 | ニコ・パス | 圏外 | 8000万€ | 新規 |
最大の上昇を記録したのはモーガン・ロジャーズです。5500万ユーロから1億1000万ユーロへ、わずか1年間で市場価値がちょうど2倍になりました。順位も10位から2位まで上昇しています。
ソボスライも8000万ユーロから1億ユーロへ上昇。一方、パーマーは市場価値を2000万ユーロ落としながら、ヴィルツやムシアラの下落によって順位は4位から同率3位へ上がりました。
ベリンガムは2000万ユーロ下落しましたが、前年開幕時に続いて1位を維持しています。ヴィルツとムシアラはともに4000万ユーロ下落し、1億ユーロの同率3位となりました。
新たにトップ10入りした選手
今回新たにランクインしたのは、次の4人です。
- ニコ・パス
- アルダ・ギュレル
- ラヤン・シェルキ
- フェルミン・ロペス
4人はいずれも23歳以下。2025/26シーズンに所属クラブで出場機会を増やし、得点やアシストで明確な結果を残した選手です。
特にフェルミン・ロペスは一気に1億ユーロへ到達。ニコ・パス、ギュレル、シェルキも8000万ユーロ以上となり、若手攻撃的ミッドフィールダーの層が大きく入れ替わりました。
前年開幕時から圏外となった選手
前年開幕時のトップ10から今回は圏外となったのが、次の6人です。
- エベレチ・エゼ
- イーサン・ヌワネリ
- ダニ・オルモ
- オイアン・サンセト
- シャビ・シモンズ
- マルティン・ウーデゴール
前年開幕時は同率10位を含めて12人が掲載されていたため、新規ランクインした4人よりも圏外となった人数が多くなっています。
実力が大きく落ちたというより、若手選手の急上昇によってトップ10の基準そのものが引き上げられたと見るのが自然でしょう。
まとめ
2026/27シーズン開幕時の攻撃的ミッドフィールダー市場価値ランキングは、ジュード・ベリンガムが前年開幕時に続いて1位を維持しました。
一方で、今回最も大きな変化を見せたのはモーガン・ロジャーズです。市場価値を5500万ユーロから1億1000万ユーロへ倍増させ、10位から2位まで一気に上昇しました。
さらにフェルミン・ロペス、アルダ・ギュレル、ラヤン・シェルキ、ニコ・パスが新たにランクイン。トップ10全員が25歳以下となり、攻撃的ミッドフィールダーの市場が完全に若い世代へ移行していることが分かります。
1億ユーロで5人が並ぶ現在の勢力図から、誰がベリンガムに迫るのか。2026/27シーズンの活躍次第で、次回は再び大きく順位が動きそうです。

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