【プレミアリーグ第3節】市場価値は結果に表れた?全10試合をデータで振り返る【2026/27】

2026/27シーズンのプレミアリーグ第3節が行われました。

今節は全10試合のうち6試合が引き分け。市場価値で上回るクラブは一度も敗れなかった一方、そのうち6クラブが勝ち点1にとどまりました。

アーセナルとマンチェスター・シティは開幕3連勝を達成。一方、市場価値20位のハル・シティが3試合連続無失点で3位につけるなど、戦力評価だけでは読み切れない序盤戦となっています。

今回は第3節の全10試合を、市場価値と主要スタッツを比較しながら振り返ります。

※市場価値はランキング作成時点の数値で、円換算は1ユーロ=180円です。

目次

プレミアリーグ第3節の試合結果

ホームスコアアウェー
イプスウィッチ・タウン0-2リヴァプール
ニューカッスル・ユナイテッド2-2AFCボーンマス
ブレントフォード1-1サンダーランド
ブライトン&ホーヴ・アルビオン1-1リーズ・ユナイテッド
フラム2-3クリスタル・パレス
マンチェスター・シティ1-0コヴェントリー・シティ
ノッティンガム・フォレスト0-0トッテナム・ホットスパー
ハル・シティ0-0アストン・ヴィラ
エヴァートン2-2マンチェスター・ユナイテッド
アーセナル2-1チェルシー

イプスウィッチ・タウン 0-2 リヴァプール

市場価値

  • イプスウィッチ:2億9965万ユーロ(539億3,700万円/18位)
  • リヴァプール:9億6300万ユーロ(1,733億4,000万円/4位)

主なデータ

  • 得点者:アレクサンデル・イサク(6分、9分)
  • xG:0.73-0.66
  • ボール支配率:45%-55%
  • シュート:14-10(枠内5-7)

リヴァプールが市場価値で約1,194億円下回るイプスウィッチを破り、今季初勝利を挙げました。

勝負を決めたのは開始直後の決定力です。アレクサンデル・イサクが6分と9分に立て続けにゴール。コーディ・ガクポはいずれの得点もアシストし、わずか9分で試合の流れを決定づけました。

ただし、試合全体ではイプスウィッチがシュート数とxGでわずかに上回っています。市場価値差ほど一方的な内容ではなく、リヴァプールの個の質と決定力が結果に表れた試合でした。

ニューカッスル・ユナイテッド 2-2 AFCボーンマス

市場価値

  • ニューカッスル:5億8630万ユーロ(1,055億3,400万円/8位)
  • ボーンマス:5億7588万ユーロ(1,036億5,840万円/9位)

主なデータ

  • 得点者:マーカス・タヴァーニア(9分)、マリック・チャウ(35分・オウンゴール)、ハーヴィー・バーンズ(37分)、ジェイコブ・ラムジー(88分)
  • xG:0.66-1.50
  • ボール支配率:57%-43%
  • シュート:8-17(枠内2-5)

市場価値差は約18億8,000万円。ランキングでも8位と9位に並ぶ両クラブの対戦は、数字どおりの引き分けとなりました。

内容で上回ったのはボーンマスです。9分に先制すると、35分にはオウンゴールで2点差に。しかしニューカッスルは、その2分後にハーヴィー・バーンズが反撃のゴールを決め、88分には途中出場のジェイコブ・ラムジーが同点弾を奪いました。

ボーンマスは開幕3試合すべてで先制しながら、いまだ勝利がありません。終盤の失点によって、リードした状況から早くも勝ち点7を失っています。

ブレントフォード 1-1 サンダーランド

市場価値

  • ブレントフォード:5億6180万ユーロ(1,011億2,400万円/10位)
  • サンダーランド:3億9888万ユーロ(717億9,840万円/16位)

主なデータ

  • 得点者:ヴィタリー・ヤネルト(57分)、エンゾ・ル・フェ(82分・PK)
  • xG:1.26-1.85
  • ボール支配率:49%-51%
  • シュート:12-14(枠内2-5)

市場価値ではブレントフォードが約293億円上回りますが、試合内容ではサンダーランドが互角以上に渡り合いました。

ブレントフォードは57分にヴィタリー・ヤネルトのゴールで先制。しかしサンダーランドも終盤にPKを獲得し、エンゾ・ル・フェが落ち着いて決めました。

サンダーランドはxG、シュート数、枠内シュート数のすべてで上回っています。市場価値下位クラブが耐えて勝ち点1を拾ったというより、自力で引き寄せた引き分けといえるでしょう。

ブライトン&ホーヴ・アルビオン 1-1 リーズ・ユナイテッド

市場価値

  • ブライトン:5億8850万ユーロ(1,059億3,000万円/7位)
  • リーズ:4億255万ユーロ(724億5,900万円/15位)

主なデータ

  • 得点者:ジェイデン・ボーグル(15分)、ルカ・ヴシュコヴィッチ(71分)
  • xG:1.79-2.76
  • ボール支配率:67%-33%
  • シュート:20-10(枠内5-5)

ブライトンがボールを保持し、リーズが質の高い決定機を作るという、両チームの狙いがはっきり分かれた試合でした。

リーズは15分にジェイデン・ボーグルが先制。その後も追加点のチャンスを作りましたが決め切れず、71分にルカ・ヴシュコヴィッチのヘディングで追いつかれました。

ブライトンは支配率67%、シュート20本を記録しましたが、xGではリーズが大きく上回っています。市場価値で約335億円下回るリーズにとって、勝ち点1では少し物足りない内容でした。

フラム 2-3 クリスタル・パレス

市場価値

  • フラム:3億4880万ユーロ(627億8,400万円/17位)
  • クリスタル・パレス:5億4540万ユーロ(981億7,200万円/12位)

主なデータ

  • 得点者:ジョシュ・キング(11分)、タイリック・ミッチェル(35分、54分)、セサル・パラシオス(42分)、ベン・チルウェル(77分)
  • xG:3.13-1.97
  • ボール支配率:65%-35%
  • シュート:25-10(枠内6-5)

市場価値で上回るクリスタル・パレスが勝利しましたが、内容と結果が最も大きく食い違った試合です。

フラムは11分と42分にゴールを奪い、二度リードしました。それでもパレスはタイリック・ミッチェルが2得点を挙げて追いつくと、77分に途中出場のベン・チルウェルが逆転ゴールを決めました。

フラムは支配率65%、シュート25本、xG3.13を記録しています。これだけの攻撃データを残しながら敗れた原因は、好機を生かし切れなかった決定力と、パレスに少ないチャンスを確実に仕留められた守備の部分にありました。

マンチェスター・シティ 1-0 コヴェントリー・シティ

市場価値

  • マンチェスター・シティ:13億3000万ユーロ(2,394億円/3位)
  • コヴェントリー:2億9215万ユーロ(525億8,700万円/19位)

主なデータ

  • 得点者:アーリング・ハーランド(26分)
  • xG:1.84-1.23
  • ボール支配率:78%-22%
  • シュート:15-12(枠内4-3)

両クラブの市場価値差は約1,868億円。今節で最も大きな戦力差があったカードですが、結果はシティの1点差勝利でした。

26分にアーリング・ハーランドが先制。シティはその後も圧倒的にボールを保持しましたが、追加点を奪えず、コヴェントリーにも反撃の機会を与えました。

市場価値差と支配率だけを見ればシティの圧勝に思えますが、シュート数は15対12、xGも1.84対1.23です。シティは開幕3連勝を飾ったものの、スコア以上に緊張感のある試合でした。

ノッティンガム・フォレスト 0-0 トッテナム・ホットスパー

市場価値

  • ノッティンガム・フォレスト:5億5080万ユーロ(991億4,400万円/11位)
  • トッテナム:8億2950万ユーロ(1,493億1,000万円/6位)

主なデータ

  • xG:0.65-1.57
  • ボール支配率:41%-59%
  • シュート:12-12(枠内2-0)

市場価値6位のトッテナムが、開幕3試合目でようやく最初の勝ち点を獲得しました。しかし、攻撃面の問題は解消されていません。

トッテナムは支配率とxGで上回りながら、12本のシュートはすべて枠外。後半にはミッキー・ファン・デ・フェンが非常に大きな決定機を迎えましたが、ゴールにつなげられませんでした。

フォレストはゴールネットを揺らした場面がありましたが、ハンドによって取り消されています。トッテナムは開幕から270分間無得点。市場価値約1,493億円の陣容を考えれば、深刻なスタートです。

ハル・シティ 0-0 アストン・ヴィラ

市場価値

  • ハル・シティ:1億4430万ユーロ(259億7,400万円/20位)
  • アストン・ヴィラ:5億2130万ユーロ(938億3,400万円/13位)

主なデータ

  • xG:0.58-1.74
  • ボール支配率:26%-74%
  • シュート:11-13(枠内4-1)

市場価値20位のハルが、約679億円上回るアストン・ヴィラを無得点に抑えました。

ヴィラは支配率74%、xG1.74を記録しましたが、枠内シュートはわずか1本。今季初めて枠内シュートを記録したものの、開幕3試合連続無得点となりました。

一方のハルは2勝1分けで勝ち点7。さらに開幕3試合連続クリーンシートを達成しています。市場価値最下位という評価とは対照的に、序盤戦最大のサプライズとなっています。

エヴァートン 2-2 マンチェスター・ユナイテッド

市場価値

  • エヴァートン:4億7110万ユーロ(847億9,800万円/14位)
  • マンチェスター・ユナイテッド:9億2930万ユーロ(1,672億7,400万円/5位)

主なデータ

  • 得点者:ブライアン・ムベウモ(46分)、タイリク・ジョージ(83分)、ベンヤミン・シェシュコ(88分)、エインズリー・メイトランド=ナイルズ(90+6分)
  • xG:1.01-0.72
  • ボール支配率:45%-55%
  • シュート:18-14(枠内6-3)

市場価値で約825億円上回るマンチェスター・ユナイテッドは、二度のリードを守れませんでした。

後半開始直後にブライアン・ムベウモが先制すると、83分にタイリク・ジョージが同点弾。88分にはベンヤミン・シェシュコが再びユナイテッドを前に出しましたが、後半アディショナルタイム6分にエインズリー・メイトランド=ナイルズが劇的なミドルシュートを決めました。

シュート数、枠内シュート数、xGではエヴァートンが上回っています。市場価値差を考えればユナイテッドには痛い引き分けですが、試合内容を踏まえるとエヴァートンが勝ち点1を得たのは妥当な結果でした。

アーセナル 2-1 チェルシー

市場価値

  • アーセナル:14億5000万ユーロ(2,610億円/1位)
  • チェルシー:13億5000万ユーロ(2,430億円/2位)

主なデータ

  • 得点者:モーガン・ロジャーズ(2分)、カイ・ハフェルツ(25分)、マルティン・ウーデゴール(50分)
  • xG:2.11-0.35
  • ボール支配率:55%-45%
  • シュート:16-13(枠内9-5)

市場価値1位と2位による直接対決は、市場価値首位のアーセナルに軍配が上がりました。

チェルシーは開始77秒でモーガン・ロジャーズが先制。しかしアーセナルは慌てることなく、25分にカイ・ハフェルツが古巣相手に同点ゴールを奪います。後半開始直後にはマルティン・ウーデゴールが逆転弾を決め、そのまま逃げ切りました。

市場価値差は約180億円と比較的小さいものの、xGは2.11対0.35。アーセナルは結果だけでなく、決定機の質でもチェルシーを大きく上回り、王者らしい逆転勝利で開幕3連勝を達成しました。

まとめ

プレミアリーグ第3節は、市場価値上位クラブが4勝6分けで敗戦なし。勝利したリヴァプール、クリスタル・パレス、マンチェスター・シティ、アーセナルはいずれも市場価値で相手を上回っており、大きな番狂わせはありませんでした。

ただし、市場価値上位クラブがそのまま勝ち切ったのは10試合中4試合だけです。

特に市場価値20位のハルは、約679億円上回るアストン・ヴィラを無失点に抑え、開幕から2勝1分け。サンダーランドとリーズも、格上相手に内容で上回る時間を作りました。市場価値はチームの選手層を示す重要な指標ですが、それだけで1試合の優劣が決まるわけではありません。

一方で、トッテナムとアストン・ヴィラは開幕3試合を終えて無得点です。どちらも市場価値では中上位に位置するだけに、保有する戦力をどのように得点へ結びつけるかが今後の大きな課題となります。

アーセナルとマンチェスター・シティが開幕3連勝を飾るなか、市場価値最下位のハルがどこまで上位争いに食らいつくのか。第4節以降も、市場価値と実際の結果の関係に注目です。

➡【2026/2027】プレミアリーグ第2節をデータで振り返る

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