欧州主要リーグの夏の移籍期間が終了し、2026/27シーズンの各クラブの陣容が固まりました。
今回は、Transfermarktのデータをもとに、センターフォワードの市場価値ランキングTOP10を紹介します。
今季は9位に3人が並んだため、合計11人がランクイン。さらに、2025/26シーズン開幕前後の掲載値とも比較し、この1年間で評価を上げた選手、新たにトップ10圏へ入った選手についても見ていきます。
※市場価値と所属クラブは2026年9月4日時点。日本円は1ユーロ=180円で換算しています。前年との増減は為替相場の影響を受けないユーロ建てで比較します。
センターフォワード編
9位:ベンヤミン・シェシュコ
7500万ユーロ(約135億円)
所属:マンチェスター・ユナイテッドFC
9位タイの1人目は、マンチェスター・ユナイテッドのベンヤミン・シェシュコです。
2025/26シーズンは公式戦12得点を記録し、加入初年度からチーム最多得点者となりました。195cmの高さに加え、スピードを生かして最終ラインの背後へ抜け出せる点もシェシュコの大きな特徴です。
今季は負傷の影響で出遅れていますが、まだ23歳と若く、今後の成長も市場価値に含まれています。前回掲載時はトップ10圏外でしたが、7500万ユーロまで評価を高め、初めてランクインしました。
9位:マテウス・クーニャ
7500万ユーロ(約135億円)
所属:マンチェスター・ユナイテッドFC
シェシュコと同じ7500万ユーロで並んだのが、マテウス・クーニャです。
2025/26シーズンは公式戦10得点を記録。最前線だけでなく、トップ下や左サイドでもプレーできるため、純粋な得点数だけでは測れない貢献ができる選手です。
2026年ワールドカップでもブラジル代表として3得点を挙げ、国際舞台での評価も高めました。シェシュコとクーニャがそろって9位に入ったことで、マンチェスター・ユナイテッドからは2人のセンターフォワードがトップ10圏に名を連ねています。
9位:ヴィクター・オシムヘン
7500万ユーロ(約135億円)
所属:ガラタサライSK
9位タイの3人目は、ガラタサライのヴィクター・オシムヘンです。
2025/26シーズンは公式戦33試合で22得点を記録。トルコ国内だけでなく、UEFAチャンピオンズリーグでも得点を重ね、依然として欧州屈指の決定力を持つことを示しました。
ナイジェリア代表がワールドカップ出場を逃したことや、5大リーグ以外でプレーしていることは市場価値の面では不利になりやすい要素です。それでも7500万ユーロを維持していることからも、ストライカーとしての能力が高く評価されていることが分かります。
7位:ウーゴ・エキティケ
8000万ユーロ(約144億円)
所属:リヴァプールFC
7位タイには、リヴァプールのウーゴ・エキティケが入りました。
2025/26シーズンは公式戦17得点、そのうちプレミアリーグで11得点を記録。加入初年度から攻撃の中心となり、得点力だけでなく、前線での連係やボールを運ぶ能力でも存在感を示しました。
一方で、シーズン終盤にアキレス腱を断裂し、ワールドカップも欠場。今季開幕時点でも復帰には至っていません。
それでも市場価値は前回掲載時の7500万ユーロから8000万ユーロへ500万ユーロ上昇しています。順位は6位から7位へ下がりましたが、これは本人の評価が下がったというより、上位陣の市場価値がさらに伸びた結果です。
7位:ジョアン・ペドロ
8000万ユーロ(約144億円)
所属:チェルシーFC
エキティケと同額の7位に入ったのが、チェルシーのジョアン・ペドロです。
2025/26シーズンは公式戦20得点を記録し、プレミアリーグでも15得点。チェルシーの年間最優秀選手にも選ばれ、攻撃陣をけん引しました。
センターフォワードに固定される選手ではなく、少し下がってボールを受けることや、周囲の選手と連係してチャンスを作ることもできます。今季も開幕から得点とアシストの両方を記録しており、好調を維持しています。
去年の開幕時はトップ10圏外でしたが、一気に8000万ユーロまで上昇。今回のランキングで最も勢いを感じさせる新規ランクインの1人です。
5位:ラウタロ・マルティネス
8500万ユーロ(約153億円)
所属:インテルナツィオナーレ・ミラノ
5位タイには、インテルのキャプテンを務めるラウタロ・マルティネスが入りました。
2025/26シーズンは公式戦38試合で21得点を記録。2026年ワールドカップでもアルゼンチン代表として3得点を挙げ、決勝進出に貢献しました。
前回掲載時も5位だったため、順位そのものは変わっていません。ただし、市場価値は9500万ユーロから8500万ユーロへ1000万ユーロ下落しました。
パフォーマンスが大きく落ちたわけではなく、29歳という年齢が評価額に反映され始めたと考えられます。市場価値は下がっても、インテルにおける重要性や得点力は依然として高い水準にあります。
5位:アレクサンデル・イサク
8500万ユーロ(約153億円)
所属:リヴァプールFC
ラウタロと並ぶ5位は、リヴァプールのアレクサンデル・イサクです。
去年の開幕時は1億2000万ユーロで3位でしたが、今回は8500万ユーロまで下落。3500万ユーロの減少は、2年連続でランクインした選手の中で最大です。
リヴァプール加入後の2025/26シーズンは、負傷の影響もあって公式戦23試合5得点にとどまりました。大型移籍に対する期待を考えると、満足できる数字ではありません。
ただし、2026年ワールドカップでは1得点3アシストを記録し、今季も開幕から得点を重ねています。本来の状態を取り戻せれば、再び1億ユーロ台へ戻る可能性は十分にあるでしょう。
4位:ウスマン・デンベレ
1億ユーロ(約180億円)
所属:パリ・サンジェルマンFC
4位は、パリ・サンジェルマンのウスマン・デンベレです。
かつては右ウイングとしての印象が強かったデンベレですが、現在は中央で起用される機会が増え、今回のランキングではセンターフォワードとして登場しました。
2025/26シーズンはリーグ・アンで10得点7アシスト、UEFAチャンピオンズリーグでも8得点4アシストを記録。2026年ワールドカップでもフランス代表の中心として6得点を挙げました。
前回掲載時はセンターフォワード部門のトップ10圏外でしたが、今回は一気に4位へ浮上。従来のドリブルやチャンスメイクに中央での得点力が加わり、キャリア後半でさらに評価を高めています。
3位:フリアン・アルバレス
1億2000万ユーロ(約216億円)
所属:アトレティコ・マドリード
3位は、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスです。
前回掲載時の1億ユーロから2000万ユーロ上昇し、順位も4位から3位へ浮上しました。
2025/26シーズンは公式戦49試合で20得点を記録。ラ・リーガでは8得点にとどまりましたが、UEFAチャンピオンズリーグでは10得点を挙げ、大舞台での勝負強さを見せました。
センターフォワードだけでなく、セカンドトップやサイドでもプレーでき、前線からの守備も惜しみません。複数のビッグクラブから関心を寄せられながらアトレティコに残留したことも含め、チームの中心選手としての立場を確立しています。
2位:キリアン・エンバペ
2億ユーロ(約360億円)
所属:レアル・マドリード
2位は、レアル・マドリードのキリアン・エムバペです。
2025/26シーズンは公式戦で52得点を記録し、ラ・リーガで25得点、UEFAチャンピオンズリーグでは15得点を挙げました。さらに2026年ワールドカップでも10得点4アシストと、クラブと代表の両方で圧倒的な数字を残しています。
市場価値は前回掲載時の1億8000万ユーロから2億ユーロへ上昇。それでも順位は1位タイから2位へ下がりました。
エムバペ自身の評価が落ちたわけではありません。むしろ2000万ユーロ上昇していますが、首位の選手がそれ以上に市場価値を伸ばしたことで、単独2位となりました。
1位:アーリング・ハーランド
2億2000万ユーロ(約396億円)
所属:マンチェスター・シティFC
センターフォワード市場価値ランキングの1位は、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドです。
2025/26シーズンは公式戦52試合で38得点を記録し、プレミアリーグでも27得点。自身初出場となった2026年ワールドカップでも7得点を挙げ、ノルウェー代表の躍進を支えました。
前回掲載時はエンバペと並ぶ1億8000万ユーロでしたが、今回は4000万ユーロ上昇して2億2000万ユーロに到達。2年連続でランクインした選手の中では、最も大きく市場価値を伸ばしています。
2位のエンバペとの差は2000万ユーロですが、3位のアルバレスとは1億ユーロもの差があります。得点を奪う能力に特化した世界最高峰のセンターフォワードとして、今季は単独首位に立ちました。
前回掲載時との比較
2年連続でトップ10圏に入ったのは、以下の6人です。
| 選手 | 2025/2026 | 2026/2027 | 増減 |
|---|---|---|---|
| アーリング・ハーランド | 1億8000万€ | 2億2000万€ | +4000万€ |
| キリアン・エンバペ | 1億8000万€ | 2億€ | +2000万€ |
| フリアン・アルバレス | 1億€ | 1億2000万€ | +2000万€ |
| ウーゴ・エキティケ | 7500万€ | 8000万€ | +500万€ |
| ラウタロ・マルティネス | 9500万€ | 8500万€ | -1000万€ |
| アレクサンデル・イサク | 1億2000万€ | 8500万€ | -3500万€ |
新たにランクインしたのは、デンベレ、ジョアン・ペドロ、シェシュコ、クーニャ、オシムヘンの5人です。
一方、前回ランクインしていたハリー・ケイン、マルクス・テュラム、ヴィクトル・ギェケレシュ、オマル・マルムシュはトップ10圏外となりました。
最大の上昇額を記録したのはハーランドの4000万ユーロ。反対に、最も大きく市場価値を落としたのはイサクの3500万ユーロでした。
まとめ
2026/27シーズン開幕直後のセンターフォワード市場価値ランキングでは、ハーランドとエンバペの2人がさらに評価を高めました。
3位のアルバレスも1億2000万ユーロまで上昇していますが、2位エムバペとの差は8000万ユーロ。現在の市場では、ハーランドとエンバペがほかのセンターフォワードから大きく抜け出した存在となっています。
その一方で、デンベレ、ジョアン・ペドロ、シェシュコ、クーニャ、オシムヘンの5人が新たにランクイン。前回から半数近くの顔ぶれが入れ替わりました。
市場価値を大きく落としたイサクが復活できるのか、長期離脱中のエキティケがどのような形で戻ってくるのか、そして新たにランクインした選手たちが現在の評価を維持できるのか。今季の結果によって、ランキングはさらに大きく動く可能性があります。

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