ヨーロッパ主要リーグの夏の移籍期間が終了し、2026/27シーズンの陣容が固まりました。
今夏はクラブでの活躍だけでなく、2026年ワールドカップの結果も市場価値に大きく反映されています。ラミン・ヤマルとアーリング・ハーランドが史上最高額となる2億2000万ユーロで首位に並び、マイケル・オリーズやジュード・ベリンガムも大会後に評価を高めました。
今回は、2026年9月4日時点における世界のサッカー選手市場価値ランキングTOP10を紹介します。前年の2025/26シーズン開幕時点のランキングとも比較しながら、各選手の昨季の活躍と新シーズン序盤の状況を見ていきます。
※市場価値はTransfermarktを参考にしています。円換算は1ユーロ=180円で計算しています。前年の円換算は当時使用した1ユーロ=170円ですが、増減の比較は為替の影響を受けないユーロを基準としています。
世界のサッカー選手市場価値ランキングTOP10
| 順位 | 選手 | 所属クラブ | 市場価値 | 日本円換算 |
|---|---|---|---|---|
| 7位 | ジョアン・ネヴェス | パリ・サンジェルマンFC | 1億4000万€ | 252億円 |
| 7位 | フヴィチャ・クヴァラツヘリア | パリ・サンジェルマンFC | 1億4000万€ | 252億円 |
| 7位 | ヴィティーニャ | パリ・サンジェルマンFC | 1億4000万€ | 252億円 |
| 7位 | ヴィニシウス・ジュニオール | レアル・マドリード | 1億4000万€ | 252億円 |
| 6位 | ペドリ | FCバルセロナ | 1億5000万€ | 270億円 |
| 5位 | ジュード・ベリンガム | レアル・マドリード | 1億6000万€ | 288億円 |
| 4位 | マイケル・オリーズ | FCバイエルン・ミュンヘン | 1億7000万€ | 306億円 |
| 3位 | キリアン・エムバペ | レアル・マドリード | 2億€ | 360億円 |
| 1位 | ラミン・ヤマル | FCバルセロナ | 2億2000万€ | 396億円 |
| 1位 | アーリング・ハーランド | マンチェスター・シティFC | 2億2000万€ | 396億円 |
同率1位が2人、同率7位が4人いるため、順位表記上は1位から7位までで10選手となっています。10人の市場価値総額は16億8000万ユーロ、日本円で3024億円です。
7位 ジョアン・ネヴェス
1億4000万ユーロ(252億円)
パリ・サンジェルマンの中盤で存在感を高めているジョアン・ネヴェスが、1億4000万ユーロで7位に入りました。前年開幕時点ではランキング圏外だったため、今回の比較では新たにトップ10入りした選手となります。
2025/26シーズンはリーグ戦で5得点1アシスト、チャンピオンズリーグでも2得点3アシストを記録。ヴィティーニャの周囲を幅広く動きながら、ボール奪取、前進、ペナルティーエリアへの飛び出しまでこなしました。
まだ21歳ながら、すでにPSGとポルトガル代表の中盤を担える選手です。新シーズンは開幕直後の出場時間が限られているものの、若さと完成度を考えれば、今後さらに評価額を伸ばす可能性があります。
7位 フヴィチャ・クヴァラツヘリア
1億4000万ユーロ(252億円)
同じく前年のトップ10圏外から7位へ入ったのが、PSGのフヴィチャ・クヴァラツヘリアです。
2025/26シーズンは公式戦48試合で19得点11アシストを記録。特にチャンピオンズリーグでは16試合10得点6アシストを残し、PSGの大会連覇を牽引しました。その活躍が評価され、同大会の年間最優秀選手にも選ばれています。
市場価値は2026年6月の更新で9000万ユーロから1億4000万ユーロへ大幅に上昇しました。今回のランキングに入った選手の中でも、直近1年間の伸びが特に大きかった一人です。新シーズンは開幕からアシストを記録しており、左サイドの中心として引き続きPSGの攻撃を担います。
7位 ヴィティーニャ
1億4000万ユーロ(252億円)
ヴィティーニャも、前年のランキング圏外から世界7位へ浮上しました。これでPSGからは、1億4000万ユーロの選手が3人並んだことになります。
PSGでは中盤の底を中心にプレーし、パスを引き出す位置取りと正確なボール配給によってチーム全体のテンポを管理しています。2025/26シーズンも国内リーグとチャンピオンズリーグの連覇に貢献し、欧州王者の中盤を動かす司令塔として評価を高めました。
新シーズンはリーグ戦で早くも1得点1アシストを記録。得点数やアシスト数だけでなく、試合の流れそのものをコントロールできる点が、1億4000万ユーロという評価につながっています。
7位 ヴィニシウス・ジュニオール
1億4000万ユーロ(252億円)
ヴィニシウス・ジュニオールは、前年の1億5000万ユーロから1000万ユーロ下落し、5位から7位へ順位を落としました。今回の継続ランクイン組では、前年開幕時より市場価値が下がった唯一の選手です。
2025/26シーズンは公式戦で21得点を記録し、チャンピオンズリーグでも5得点8アシストを残しました。一方で、シーズン中盤には長期間得点から遠ざかる時期もあり、以前ほど安定して試合を決定できなかったことが評価額の下落につながったと考えられます。
ただし、新シーズンは開幕3試合で1得点2アシストと好調なスタートを切っています。レアル・マドリードとの契約も2032年まで延長されており、ここから再び評価を上げられるかが注目されます。
6位 ペドリ
1億5000万ユーロ(270億円)
FCバルセロナのペドリは、前年と同じ6位を維持しました。市場価値は1億4000万ユーロから1億5000万ユーロへ1000万ユーロ上昇しています。
2025/26シーズンはリーグ戦29試合で2得点9アシストを記録。負傷によってシーズン終盤を欠場したものの、ボールを失わずに相手のプレスを外し、攻撃のテンポを整える能力は依然として世界最高水準です。
2026年ワールドカップではスペイン代表の優勝も経験しました。新シーズンは中盤の低い位置を中心に起用され、開幕3試合で1アシストを記録しています。派手な得点数以上に、バルセロナのサッカーを成立させる存在として高く評価されています。
5位 ジュード・ベリンガム
1億6000万ユーロ(288億円)
ジュード・ベリンガムは、前年の4位から5位へ一つ順位を落としました。ただし、市場価値は前年と同じ1億6000万ユーロを維持しています。
2025/26シーズンは負傷の影響を受けながらも、公式戦で8得点5アシストを記録。クラブでのシーズンは万全とはいえませんでしたが、2026年ワールドカップではイングランド代表として7得点1アシストを残し、チームの3位進出を牽引しました。
ワールドカップ前には一時1億3000万ユーロまで評価を落としていましたが、大会後に3000万ユーロ上昇し、前年開幕時と同じ1億6000万ユーロへ戻しています。新シーズンも開幕3試合で2得点2アシストと好調で、負傷から完全に立ち直った印象です。
4位 マイケル・オリーズ
1億7000万ユーロ(306億円)
今回のランキングで最も大きく順位を上げたのが、バイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズです。前年は1億3000万ユーロで7位でしたが、今回は1億7000万ユーロで4位まで浮上しました。1年間で4000万ユーロの上昇です。
2025/26シーズンのブンデスリーガでは32試合15得点19アシストを記録し、合計34得点に直接関与しました。右サイドからのドリブルだけでなく、ラストパスと得点力を兼ね備え、バイエルンの攻撃を動かす中心選手となっています。
さらにワールドカップではフランス代表として7アシストを記録。クラブと代表の両方で結果を残したことで評価が急上昇しました。新シーズンの開幕戦でも得点を挙げており、トップ3へ迫る勢いを見せています。
3位 キリアン・エムバペ
2億ユーロ(360億円)
キリアン・エムバペは2億ユーロで3位となりました。前年はヤマル、ハーランドと並ぶ1位でしたが、今回は自身の評価額が変わらないまま、2人の市場価値上昇によって単独3位となっています。
2025/26シーズンはラ・リーガで31試合25得点5アシスト、チャンピオンズリーグでは11試合15得点を記録し、公式戦全体で52得点に到達しました。レアル・マドリードが主要タイトルを獲得できなかったことで一時1億8000万ユーロまで下落しましたが、ワールドカップで10得点4アシストを残し、大会得点王を獲得。評価額も2億ユーロまで戻しました。
新シーズンは開幕3試合で4得点を記録し、今回のトップ10では最多得点です。27歳と10人の中では最年長ですが、現在の決定力だけを見れば、依然として世界最高の選手の一人といえます。
1位 ラミン・ヤマル
2億2000万ユーロ(396億円)
ラミン・ヤマルは前年の2億ユーロから2000万ユーロ上昇し、2億2000万ユーロで世界1位を維持しました。
2025/26シーズンは公式戦45試合で24得点17アシストを記録。ラ・リーガでは28試合16得点11アシストを残し、バルセロナのリーグ連覇を牽引しました。シーズン終了後にはラ・リーガ年間最優秀選手にも選ばれています。
ワールドカップでは1得点4アシストを記録し、スペイン代表の優勝に貢献。右サイドから相手を突破するだけでなく、チャンスメイクと得点の両方を高い水準で担える選手へ成長しました。
新シーズンも開幕3試合で2得点を挙げています。まだ19歳であることを考えると、現在の実力と将来性を合わせた市場価値で世界1位となったことにも納得できるでしょう。
1位 アーリング・ハーランド|2億2000万ユーロ(396億円)
アーリング・ハーランドも、前年の2億ユーロから2000万ユーロ上昇し、ヤマルと並ぶ世界1位となりました。
2025/26シーズンはマンチェスター・シティで公式戦38得点を記録。プレミアリーグでは27得点8アシストを残し、チームの攻撃を支え続けました。さらに2026年ワールドカップでは5試合7得点を挙げ、ノルウェー代表をベスト8へ導いています。
新シーズンも開幕2試合で2得点を記録しました。ヤマルが創造性と将来性を含めて評価されているのに対し、ハーランドの最大の武器は、毎年安定して大量得点を期待できる再現性です。マンチェスター・シティとの契約も2034年まで残っており、26歳という年齢を考えても、極めて高い市場価値を維持しやすい状況にあります。
前年のランキングから何が変わった?
前年の2025/26シーズン開幕時点と比べると、今回のランキングではトップの顔ぶれ以上に、その下の勢力図が大きく変化しました。
最も市場価値を伸ばしたのはオリーズです。前年の1億3000万ユーロから1億7000万ユーロへ上昇し、順位も7位から4位へ浮上しました。クラブでの15得点19アシストに加え、ワールドカップで7アシストを記録したことで、世界トップクラスの右ウイングという評価を確立しています。
また、前年は一人も入っていなかったPSGから、ジョアン・ネヴェス、クヴァラツヘリア、ヴィティーニャの3人がそろってトップ10入りしました。国内リーグだけでなくチャンピオンズリーグを連覇したことが、個々の市場価値にも強く反映された形です。
一方、前年のランキングに入っていたアレクサンダー・イサク、デクラン・ライス、フェデリコ・バルベルデ、コール・パーマー、ブカヨ・サカ、ジャマル・ムシアラは今回のトップ10から外れました。前年は同率10位が4人いたため13選手が掲載されており、今回はそのうち7人が残り、PSGの3人が新たに加わっています。
上位では、ヤマルとハーランドがそろって2億ユーロから2億2000万ユーロへ上昇しました。エムバペは2億ユーロを維持しながら3位へ後退しており、「評価を落として抜かれた」のではなく、首位の2人がさらに上昇した結果です。
まとめ
2026/27シーズン開幕直後の市場価値ランキングでは、ラミン・ヤマルとアーリング・ハーランドが2億2000万ユーロで世界1位に並びました。創造性と若さを備えたヤマルと、圧倒的な得点力を持つハーランドという、異なるタイプの2人が史上最高額を共有しています。
前年との比較では、オリーズの急上昇とPSG勢3人の新規トップ10入りが大きな変化でした。その一方で、ヴィニシウスは唯一評価額を落とし、エムバペとベリンガムはシーズン途中の下落をワールドカップで取り戻しています。
今回の10人は平均年齢24.0歳で、最年少が19歳のヤマル、最年長でも27歳のエムバペです。世界最高額のランキングでありながら、全体としてはすでに完成されたスターよりも、今後数年間にわたって中心になれる選手が高く評価される構成となりました。
新シーズンはまだ始まったばかりです。開幕から得点を重ねるエムバペやベリンガムがさらに評価を戻すのか、それともヤマルとハーランドが首位を守り続けるのか。今後のクラブでの成績によって、次回の市場価値更新でも順位が大きく動く可能性があります。
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