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【J1第10節】市場価値は結果に表れた?全10試合をデータで振り返る【2026/27】

2026/27シーズンのJ1リーグは第10節が終了しました。

今節は、首位だった柏レイソルが名古屋グランパスに1-3で敗戦。サンフレッチェ広島、FC町田ゼルビア、FC東京がそろって勝利し、勝点23で並びました。得失点差で広島が首位、町田が2位、FC東京が3位となり、優勝争いの先頭が再び入れ替わっています。

市場価値上位クラブの成績は、第9節と同じ7勝2分1敗。決着がついた8試合に限れば7勝1敗で、勝率は87.5%に達しました。市場価値下位側が勝ったのは名古屋だけです。

ただし、試合内容まで市場価値どおりだったとは限りません。鹿島アントラーズはシュート数5対12でV・ファーレン長崎に勝利し、川崎フロンターレもセレッソ大阪に8対10と下回りながら4得点。名古屋は市場価値差450万ユーロとシュート差5本を覆し、首位柏を破りました。

また、水戸ホーリーホック、東京ヴェルディ、C大阪は、いずれも前半19分までに退場者を出して敗戦。退場のタイミングが試合の流れを大きく左右しています。

今回も順位を並べるのではなく、第10節の全10試合を一つずつ取り上げます。両クラブの市場価値、スコア、シュート数を確認しながら、数字と実際の結果にどのような関係が見られたのかを振り返ります。

なお、市場価値は第1節からの比較条件を揃えるため、シーズン開幕時点の数値で統一しています。

目次

清水エスパルス 2-2 ガンバ大阪|2点差を追いつき、G大阪が連敗を止める

市場価値:清水 1355万ユーロ(24億3,900万円)-G大阪 1535万ユーロ(27億6,300万円)
シュート数:清水 10本-G大阪 6本

市場価値で180万ユーロ上回るG大阪が、2点差を追いついて勝点1を獲得しました。

先制したのは清水です。開始9分に本多勇喜が決めると、42分には松崎快が追加点。清水が2-0とリードして前半を終えました。

第7節から3連勝中の清水がそのまま押し切るかに見えましたが、終盤にG大阪が反撃します。84分に食野亮太郎が1点を返すと、90+5分にはイッサム・ジェバリが同点ゴール。試合終了間際に2-2へ追いつきました。

市場価値ではG大阪が上回っていたものの、シュート数は清水が10対6。清水が少なくとも80分過ぎまでは試合を優位に進めていました。

それでもG大阪は最後まで諦めず、終盤の2得点で4連敗をストップ。4試合連続無得点だった攻撃陣も、久しぶりに得点を記録しました。

清水にとっては、4連勝目前から勝点2を失った試合です。一方のG大阪にとっては勝利ではないものの、2点差を追いついたことに価値のある引き分けとなりました。

ジェフユナイテッド千葉 0-0 横浜F・マリノス|市場価値差わずか5万ユーロ、互いに決め手を欠く

市場価値:千葉 1405万ユーロ(25億2,900万円)-横浜FM 1410万ユーロ(25億3,800万円)
シュート数:千葉 15本-横浜FM 9本

両クラブの市場価値差は、わずか5万ユーロ。第10節で最も戦力評価が近い対戦は、0-0の引き分けに終わりました。

市場価値では横浜FMがわずかに上回っていましたが、シュート数は千葉が15対9。千葉がより多くのシュートを放ったものの、得点にはつながりませんでした。

横浜FMも相手ゴールをこじ開けられず、第9節のC大阪戦に続いて2試合連続のスコアレスドロー。それでも守備陣は2試合続けて無失点に抑えています。

横浜FMは第6節の柏戦から5試合負けなし。2勝3分と大きく崩れてはいませんが、直近2試合ではシュート21本を放ちながら無得点となっています。

市場価値がほぼ同じ両クラブが、勝点1ずつを分け合う結果となりました。ただし、シュート数では千葉が6本上回っており、ホームチームにとっては勝利まで届かなかった悔しさの残る試合です。

サンフレッチェ広島 3-0 京都サンガF.C.|後半の3得点で4連勝、得失点差で首位へ

市場価値:広島 2005万ユーロ(36億900万円)-京都 1498万ユーロ(26億9,640万円)
シュート数:広島 21本-京都 6本

市場価値で507万ユーロ上回る広島が、京都を3-0で破りました。

前半は広島が攻めながらも得点を奪えず、0-0で終了。しかし後半開始直後の48分、菅大輝が均衡を破りました。

その後も広島が試合を支配すると、78分に鈴木章斗、82分に加藤陸次樹が得点。終盤の4分間で2点を加え、京都を一気に突き放しました。

市場価値では広島が上回り、シュート数も21対6。スコアを含め、すべての数字で広島が優位に立った試合です。

広島はC大阪、福岡、東京V、京都を破って4連勝。直近4試合で12得点、失点はわずか1と、攻守ともに安定しています。

第9節終了時点では勝点20で2位でしたが、首位柏が名古屋に敗れたため、勝点23で並んだ町田、FC東京を得失点差で上回って首位へ浮上しました。

前半を無得点で終えても慌てず、後半に3得点。市場価値上位側が内容でも相手を圧倒し、順位表の一番上まで駆け上がった勝利です。

東京ヴェルディ 0-4 FC東京|退場で流れが傾き、FC東京がダービーを制して5連勝

市場価値:東京V 960万ユーロ(17億2,800万円)-FC東京 1715万ユーロ(30億8,700万円)
シュート数:東京V 1本-FC東京 18本

市場価値で755万ユーロ上回るFC東京が、東京Vとのダービーを4-0で制しました。

試合の流れを大きく変えたのは18分です。東京Vの染野唯月が退場となり、FC東京は残り70分以上を数的優位で戦うことになりました。

FC東京は41分、アレクサンダー・ショルツの得点で先制。後半に入ると55分にマルセロ・ヒアン、68分に長倉幹樹が決め、リードを3点へ広げます。

さらに90+4分、ダニ・ゴメスが4点目。FC東京が4-0で快勝しました。

シュート数は東京Vの1本に対し、FC東京が18本。市場価値差に加え、早い時間帯の退場も影響し、数字に大きな差がついています。

FC東京は京都、G大阪、名古屋、浦和、東京Vを破って5連勝。第10節終了時点でリーグ唯一の5連勝となり、勝点23で首位広島に並びました。

一方の東京Vは、開幕10試合で4分6敗。第9節終了時点で唯一未勝利だった中、今節も初勝利には届きませんでした。

市場価値上位側が順当に勝った試合ですが、18分の退場が両クラブの差をさらに広げる結果となっています。

セレッソ大阪 2-4 川崎フロンターレ|10人のC大阪が二度追いつくも、川崎Fが終盤に突き放す

市場価値:C大阪 1350万ユーロ(24億3,000万円)-川崎F 2055万ユーロ(36億9,900万円)
シュート数:C大阪 10本-川崎F 8本

市場価値で705万ユーロ上回る川崎Fが、C大阪を4-2で破りました。

川崎Fは10分、ペドロ・ホマーノの得点で先制。さらに19分、C大阪の大畑歩夢が退場となり、早い時間帯に数的優位を得ました。

しかし、C大阪は簡単には崩れません。43分にルーカス・フェルナンデスが同点ゴール。川崎Fは45+3分に橘田健人が勝ち越しましたが、C大阪も後半開始直後の48分、小見洋太の得点で再び追いつきました。

10人のC大阪が二度同点に追いつく展開となりましたが、最後に差をつけたのは川崎Fです。74分に脇坂泰斗、89分に大関友翔が決め、4-2で試合を終えました。

市場価値上位の川崎Fが勝利した一方、シュート数はC大阪が10対8と上回っています。数的不利となったC大阪が積極性を失わず、二度追いついたことが数字にも表れました。

川崎Fにとっては、相手が10人になった後も苦しんだ試合です。それでも終盤に2得点を奪い、前節の名古屋戦で喫した敗戦から立て直しました。

市場価値と最終スコアだけを見れば順当ですが、内容は4-2という点差ほど一方的ではありませんでした。

鹿島アントラーズ 2-0 V・ファーレン長崎|開始5分で2得点、シュート5本で勝ち切る

市場価値:鹿島 2133万ユーロ(38億3,940万円)-長崎 1363万ユーロ(24億5,340万円)
シュート数:鹿島 5本-長崎 12本

市場価値で770万ユーロ上回る鹿島が、長崎を2-0で破りました。

鹿島は開始直後から決定力を見せます。2分にレオ・セアラが先制点を挙げると、その3分後の5分にはチャヴリッチが追加点。試合開始からわずか5分で2-0としました。

しかし、その後は長崎が反撃。最終的なシュート数では長崎が12本、鹿島は5本にとどまりました。

それでも鹿島は守備陣が無失点で耐え、序盤に奪った2点を最後まで守り切りました。市場価値上位側の勝利ではありますが、シュート数では7本下回っています。

第9節のG大阪戦では13本のシュートを放って2得点。今節はわずか5本で2得点と、異なる試合展開の中で結果を残しました。

鹿島は開幕4連勝後に4試合勝利がありませんでしたが、これで2連勝。レオ・セアラは2試合連続得点となり、再び上位争いへ向けて勝点を積み上げています。

長崎にとっては、シュート数で上回りながら無得点。開始5分までの2失点が最後まで重く残りました。

水戸ホーリーホック 0-1 浦和レッズ|開始10分で退場、浦和が26本目の猛攻を90+4分に実らせる

市場価値:水戸 1050万ユーロ(18億9,000万円)-浦和 1400万ユーロ(25億2,000万円)
シュート数:水戸 1本-浦和 26本

市場価値で350万ユーロ上回る浦和が、水戸を1-0で破りました。

試合開始からわずか10分、水戸の仙波大志が退場。水戸は80分以上を10人で戦うことになりました。

数的優位を得た浦和は、水戸ゴールへ何度も迫ります。試合を通したシュート数は26本。一方の水戸はわずか1本でした。

それでも水戸は粘り強く守り、90分を迎えてもスコアは0-0。勝点1を目前まで引き寄せます。

しかし90+4分、途中出場の笹修大がついに決勝点。浦和が終了間際に水戸の守備を破り、勝点3を獲得しました。

市場価値、シュート数、数的状況のすべてで浦和が上回った試合です。ただし、26本のシュートを放ちながら得点は1。決勝点が生まれたのは試合終了直前でした。

水戸は早い時間帯に一人を失いながら、80分以上にわたって無失点で耐えました。敗戦ではあるものの、数字ほど簡単に押し切られた試合ではありません。

柏レイソル 1-3 名古屋グランパス|首位柏を破り、名古屋が2試合連続の番狂わせ

市場価値:柏 1785万ユーロ(32億1,300万円)-名古屋 1335万ユーロ(24億300万円)
シュート数:柏 13本-名古屋 8本

第10節で唯一、市場価値下位側が勝利した試合です。

名古屋は開始6分、内田宅哉の得点で先制。柏も23分に遠藤渓太が決めて追いつきましたが、名古屋は36分に木村勇大が勝ち越し点を奪いました。

後半もリードを守った名古屋は、79分に山岸祐也が追加点。首位柏を3-1で破りました。

市場価値は柏が450万ユーロ上回り、シュート数も13対8。名古屋は戦力評価とシュート数の両方で下回りながら、3得点を奪っています。

名古屋は第9節、川崎Fを2-1で破り、市場価値差720万ユーロを覆しました。今節も450万ユーロ上回る柏に勝利し、2試合連続で市場価値上位クラブを撃破しています。

しかも、川崎F戦ではシュート数でも上回っていましたが、今節は相手より5本少ない8本で3得点。限られた機会を得点へ結びつける決定力が光りました。

一方の柏は、第8節に町田、第9節に神戸から4得点を奪い、首位へ浮上しました。しかし今節は名古屋に3失点を喫し、順位を落としています。

第10節も市場価値上位側が7勝した中で、名古屋だけがその流れを止めました。2節連続で今節唯一の市場価値逆転勝利を挙げたことになります。

ファジアーノ岡山 0-3 ヴィッセル神戸|後半開始から15分間で3得点、大迫勇也が2ゴール

市場価値:岡山 1048万ユーロ(18億8,640万円)-神戸 1675万ユーロ(30億1,500万円)
シュート数:岡山 9本-神戸 15本

市場価値で627万ユーロ上回る神戸が、岡山を3-0で破りました。

前半は両チーム無得点。神戸は岡山を崩し切れず、0-0で折り返しました。

しかし、後半に入ると試合が一気に動きます。49分に大迫勇也が先制点を挙げると、56分にも大迫が追加点。わずか7分間で2得点を記録しました。

さらに64分、マテウス・トゥーレルが3点目。神戸は後半開始から15分間で3得点を奪い、勝負を決めました。

市場価値では神戸が大きく上回り、シュート数も15対9。前半こそ得点できませんでしたが、後半に戦力差をスコアへ反映させています。

神戸は第9節、柏との首位攻防戦に2-4で敗れ、5連勝がストップ。今節は3得点と無失点で立て直しました。

岡山は3連勝の後、これで3連敗。第8節の京都戦、第9節の福岡戦に続き、市場価値上位クラブに敗れています。

FC町田ゼルビア 3-0 アビスパ福岡|シュート8本で3得点、2連勝で首位に並ぶ

市場価値:町田 1840万ユーロ(33億1,200万円)-福岡 1203万ユーロ(21億6,540万円)
シュート数:町田 8本-福岡 4本

市場価値で637万ユーロ上回る町田が、福岡を3-0で破りました。

町田は22分、テテ・イェンギの得点で先制。1-0で前半を終えると、73分に前寛之、76分に望月ヘンリー海輝が決め、3分間でリードを3点へ広げました。

シュート数は町田が8本、福岡が4本。両クラブとも本数は多くありませんでしたが、町田は8本中3本を得点へつなげています。

町田は第8節に柏へ敗れ、開幕からの無敗がストップ。しかし第9節の京都戦に1-0で勝利し、今節も福岡に完封勝利を収めました。

連敗することなく2連勝を飾り、勝点を23へ伸ばしています。広島、FC東京と勝点で並び、得失点差で2位につけました。

市場価値、シュート数、スコアのすべてで町田が上回った一戦です。前節は京都にシュート数で大きく下回りながら終盤の1点で勝ちましたが、今節は少ないシュートを効率よく得点へ変えました。

J1第10節は市場価値どおりだったのか

第10節の市場価値上位クラブは7勝2分1敗。第9節とまったく同じ成績でした。

引き分けを除き、決着がついた8試合に限れば7勝1敗。市場価値上位側の勝率は87.5%です。

市場価値上位側が勝利したのは、広島、FC東京、川崎F、鹿島、浦和、神戸、町田の7クラブ。引き分けたのは清水対G大阪、千葉対横浜FMの2試合です。

そして、市場価値下位側が勝ったのは名古屋だけでした。

  • 市場価値上位側:7勝2分1敗
  • 決着試合での上位側:7勝1敗
  • 市場価値下位側の勝利:名古屋のみ
  • 名古屋が覆した市場価値差:450万ユーロ

第9節も下位側の勝利は名古屋だけでした。川崎Fとの市場価値差720万ユーロを覆したのに続き、第10節では450万ユーロ上回る柏に勝利。2節連続で、市場価値上位側の全勝を名古屋が阻止しています。

ただし、第10節は市場価値とシュート数が一致しない試合も目立ちました。

  • 鹿島:シュート5対12で長崎に2-0
  • 川崎F:シュート8対10でC大阪に4-2
  • 名古屋:シュート8対13で柏に3-1

鹿島、川崎F、名古屋は、いずれもシュート数で下回りながら複数得点を挙げて勝利しています。

特に鹿島は、開始5分までに2点を奪った後、シュート数で長崎に7本の差をつけられました。それでも無失点で逃げ切っており、シュートの本数よりも得点機での精度が結果を左右した試合です。

一方、浦和は水戸を相手に26本のシュートを放ちましたが、得点は90+4分の1点だけ。東京V対FC東京が1対18、広島対京都が21対6だったことも含め、今節はシュート数に大差がついた試合が複数ありました。

退場者の影響も見逃せません。

  • 水戸・仙波大志:10分
  • 東京V・染野唯月:18分
  • C大阪・大畑歩夢:19分

3人の退場者は、すべて試合開始から19分までに出ています。そして、退場者を出した水戸、東京V、C大阪は全クラブが敗れました。

東京Vはシュート数1対18でFC東京に0-4。水戸は1対26まで押し込まれ、90+4分に決勝点を許しました。C大阪は10人になりながら二度追いつきましたが、終盤の2失点で敗れています。

第8節では退場者を出したFC東京が名古屋に勝利しましたが、第10節は数的不利となった3クラブが勝点を獲得できませんでした。しかも全クラブが前半の早い時間帯に一人を失っており、試合時間の大半を10人で戦った負担が結果に表れています。

第10節は総得点30、1試合平均3.0得点。広島、FC東京、川崎F、神戸、町田の5クラブが3得点以上を記録しました。

その一方で、無失点の試合も7試合あります。千葉対横浜FMは0-0。広島、FC東京、鹿島、浦和、神戸、町田は完封勝利を収めました。

多くの得点が生まれた一方、勝ったクラブが相手を無得点に抑える試合も多く、勝敗が大きく分かれた一節だったといえます。

上位争いにも大きな変化がありました。

  • 1位:広島 勝点23、得失点差+19
  • 2位:町田 勝点23、得失点差+15
  • 3位:FC東京 勝点23、得失点差+13

第9節終了時点で首位だった柏は、名古屋に敗れて勝点を伸ばせませんでした。その間に広島、町田、FC東京がそろって勝利し、勝点23で並んでいます。

広島は4連勝で首位へ浮上。FC東京はリーグ唯一の5連勝で3位まで上がりました。町田も第8節の初黒星から2連勝し、再び首位と同勝点です。

第10節は、市場価値上位側が7勝した順当な一節でした。しかし、シュート数では下回りながら勝ったクラブが3つあり、早い時間帯の退場も3試合の流れを大きく変えています。

市場価値は結果と強く結びついた一方で、その勝ち方を分けたのは決定力、数的状況、そして試合終盤までゴールを奪い切る力でした。

そして、首位柏の敗戦によって、広島、町田、FC東京が勝点23で並ぶ大混戦へ。市場価値上位クラブが順当に勝ったからこそ、優勝争いはさらに密集する結果となりました。

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