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【J1第11節】市場価値は結果に表れた?全10試合をデータで振り返る【2026/27】

2026/27シーズンのJ1リーグは第11節が終了しました。

今節最大の衝撃は、V・ファーレン長崎が首位サンフレッチェ広島を4-0で破った一戦です。市場価値では広島が642万ユーロ上回り、シュート数でも13対10。それでも長崎が4得点を奪い、広島の4連勝と首位を同時に止めました。

代わって首位へ浮上したのがFC町田ゼルビアです。清水エスパルスを5-0で下し、西村拓真がハットトリック。3連勝で勝点を26へ伸ばしました。

市場価値上位クラブの成績は3勝4分3敗。第9節、第10節はともに7勝2分1敗でしたが、第11節は勝率30%まで低下しています。京都サンガF.C.と東京ヴェルディも大きな市場価値差を引き分けに持ち込み、数字どおりに決まらない試合が多くなりました。

また、80分以降に7得点が生まれています。鹿島アントラーズは90+5分に逆転しながら、京都が90+7分に同点。東京Vも90+3分に追いつくなど、試合終了直前まで結果が動き続けました。

今回も順位を並べるのではなく、第11節の全10試合を一つずつ取り上げます。両クラブの市場価値、スコア、シュート数を確認しながら、数字と実際の結果にどのような関係が見られたのかを振り返ります。

なお、市場価値は第1節からの比較条件を揃えるため、シーズン開幕時点の数値で統一しています。

目次

名古屋グランパス 1-1 セレッソ大阪|開始3分の先制も、C大阪が後半に追いつく

市場価値:名古屋 1335万ユーロ(24億300万円)-C大阪 1350万ユーロ(24億3,000万円)
シュート数:名古屋 10本-C大阪 9本

両クラブの市場価値差は、わずか15万ユーロ。ほぼ互角の戦力評価となった一戦は、1-1の引き分けに終わりました。

名古屋は開始3分、中山克広の得点で先制。第9節の川崎F戦、第10節の柏戦と、市場価値上位クラブを連続で破った勢いをそのまま持ち込みました。

しかし、C大阪も後半に反撃。62分にパブロ・サバックが同点ゴールを挙げ、試合を振り出しへ戻しました。

その後は両チームとも勝ち越し点を奪えず、勝点1ずつを獲得。シュート数も名古屋10本、C大阪9本とほぼ同じでした。

市場価値差15万ユーロ、シュート差1本、そしてスコアは1-1。戦力評価の近さが、そのまま内容と結果へ表れた試合です。

名古屋は連勝が2で止まりましたが、3試合負けなし。一方のC大阪は第9節から2分1敗となり、勝ち切れない試合が続いています。

V・ファーレン長崎 4-0 サンフレッチェ広島|市場価値642万ユーロ差を覆し、首位を粉砕

市場価値:長崎 1363万ユーロ(24億5,340万円)-広島 2005万ユーロ(36億900万円)
シュート数:長崎 10本-広島 13本

第11節最大の番狂わせです。

市場価値で642万ユーロ下回る長崎が、首位広島を4-0で破りました。

長崎は36分、翁長聖の得点で先制。さらに45分、マテウス・ジェズスが追加点を挙げ、2-0で前半を終えました。

追う広島は後半に反撃を試みますが、66分にセバスティアン・アレーが退場。2点を追う状況で、さらに数的不利となりました。

長崎は73分、途中出場の保田堅心が3点目。さらに90+7分にも保田が決め、4-0で試合を終えました。

シュート数では広島が13対10と上回っています。それでも長崎は10本のシュートから4得点を記録し、守備では広島を無得点に抑えました。

広島は第7節から4連勝。直近4試合で12得点1失点と好調を維持し、第10節終了時点で首位に立っていました。そのチームを長崎が4点差で破ったことになります。

市場価値下位側が勝った3試合のうち、岡山と浦和の差はそれぞれ2万ユーロ、5万ユーロです。実質的に大きな戦力差を覆したのは長崎だけであり、この4-0は第11節を象徴する結果となりました。

ファジアーノ岡山 2-0 水戸ホーリーホック|江坂任が13分間で2得点

市場価値:岡山 1048万ユーロ(18億8,640万円)-水戸 1050万ユーロ(18億9,000万円)
シュート数:岡山 13本-水戸 5本

市場価値差わずか2万ユーロの対戦は、岡山が水戸を2-0で破りました。

前半は両チーム無得点。試合が動いたのは52分です。江坂任が先制点を挙げると、65分にも江坂が追加点。13分間で2得点を記録しました。

岡山はその後も水戸に得点を許さず、完封勝利。シュート数でも13対5と大きく上回っています。

市場価値だけで分類すれば、下位側の岡山が勝った試合です。しかし両クラブの差はわずか2万ユーロで、戦力評価はほぼ同じ。さらに内容面では、岡山がシュート数で8本上回りました。

大きな番狂わせというよりも、互角の市場価値を持つクラブ同士の対戦で、岡山が内容と結果の両方で上回った試合といえます。

岡山は3連勝の後に3連敗を喫していましたが、4試合ぶりの勝利。水戸は第10節の浦和戦に続いて無得点となりました。

川崎フロンターレ 2-1 ヴィッセル神戸|後半の10分間で2得点

市場価値:川崎F 2055万ユーロ(36億9,900万円)-神戸 1675万ユーロ(30億1,500万円)
シュート数:川崎F 13本-神戸 5本

市場価値で380万ユーロ上回る川崎Fが、神戸を2-1で破りました。

前半は両チーム無得点。均衡が破れたのは61分です。マルシーニョが決めて川崎Fが先制すると、71分には伊藤達哉が追加点。10分間でリードを2点へ広げました。

神戸もその2分後の73分、大迫勇也が1点を返します。しかし反撃はこの1点まで。川崎Fが2-1で逃げ切りました。

市場価値では川崎Fが上回り、シュート数も13対5。スコアこそ1点差でしたが、数字上は市場価値上位側が内容でも優位に立った試合です。

川崎Fは第9節に名古屋へ敗れた後、第10節のC大阪戦に4-2、今節は神戸に2-1で勝利。2連勝を飾りました。

一方の神戸は第9節から1勝2敗。第10節は岡山に3-0で勝利しましたが、今節はシュート5本に抑えられ、勝点を積み上げられませんでした。

第11節で市場価値上位側が勝ったのは3試合だけ。その中でも、最も市場価値と内容が素直に一致した一戦です。

京都サンガF.C. 2-2 鹿島アントラーズ|90+5分に逆転、90+7分に同点

市場価値:京都 1498万ユーロ(26億9,640万円)-鹿島 2133万ユーロ(38億3,940万円)
シュート数:京都 3本-鹿島 15本

第11節で最も劇的な終盤となった試合です。

市場価値で635万ユーロ上回る鹿島がシュート数でも15対3と圧倒しましたが、試合は2-2の引き分けに終わりました。

先制したのは京都です。16分、新井晴樹が決め、ホームチームが1点をリードしました。

鹿島は多くのシュートを放ちながら得点できない時間が続きましたが、78分にエウベルが同点ゴール。そして90+5分、松村優太が決め、ついに2-1と逆転しました。

ところが試合は終わりません。90+7分、新井がこの日2点目となる同点ゴール。京都が逆転されたわずか2分後に追いつき、勝点1を手にしました。

京都はシュート3本で2得点。鹿島は15本を放ち、一度は試合終了間際に逆転しながら勝ち切れませんでした。

市場価値差635万ユーロ、シュート差12本。それでも下位側の京都が勝点1を獲得しています。市場価値上位側が勝てなかっただけでなく、シュート数と結果が大きく食い違った試合です。

鹿島は2連勝がストップ。第8節の川崎F戦でも83分の勝ち越し後、90+7分に同点ゴールを許しており、再び試合終了直前に勝点2を失いました。

清水エスパルス 0-5 FC町田ゼルビア|西村拓真がハットトリック、町田が首位浮上

市場価値:清水 1355万ユーロ(24億3,900万円)-町田 1840万ユーロ(33億1,200万円)
シュート数:清水 5本-町田 19本

市場価値で485万ユーロ上回る町田が、清水に5-0で大勝しました。

町田は35分、ネタ・ラヴィの得点で先制。1-0で前半を終えると、50分に小川航基が追加点を挙げました。

62分には西村拓真が3点目。その1分後、清水の松崎快が2枚目の警告を受けて退場し、町田は数的優位を得ました。

西村は77分にこの日2点目を記録すると、82分にも得点。20分間で3ゴールを奪い、ハットトリックを完成させました。

市場価値では町田が上回り、シュート数も19対5。さらに後半途中からは数的優位となり、最終的に5点差がつきました。

町田は第8節の柏戦で今季初黒星を喫しましたが、京都、福岡、清水を破って3連勝。勝点を26へ伸ばし、首位へ浮上しました。

清水は第7節から3連勝を飾り、第10節もG大阪に2点を先行。しかし終盤に追いつかれた流れを今節へ持ち越し、ホームで大量5失点を喫しました。

広島が長崎に敗れた一方、町田は5得点で完勝。首位交代を強く印象づける一戦となっています。

アビスパ福岡 1-2 ガンバ大阪|シュート3本で2得点、宇佐美貴史が決勝弾

市場価値:福岡 1203万ユーロ(21億6,540万円)-G大阪 1535万ユーロ(27億6,300万円)
シュート数:福岡 14本-G大阪 3本

市場価値で332万ユーロ上回るG大阪が、福岡を2-1で破りました。

G大阪は50分、ウェルトンの得点で先制。福岡も75分、橋本悠が決めて同点に追いつきました。

しかし、そのわずか3分後の78分、宇佐美貴史が勝ち越し点。G大阪が再びリードを奪い、そのまま逃げ切りました。

この試合で目立つのがシュート数です。福岡が14本を放ったのに対し、G大阪はわずか3本。それでも2得点を記録し、勝点3を獲得しました。

市場価値上位側の勝利ではありますが、試合内容をシュート数だけで見れば福岡が大きく上回っています。G大阪は限られた機会を確実に生かし、決定力で勝利をつかみました。

G大阪は開幕戦以来となる白星。第6節から4連敗を喫し、第10節は清水に2点差を追いついて連敗を止めましたが、今節ようやく勝点3を手にしました。

福岡にとっては、シュート11本差を勝利へつなげられなかった試合です。同点に追いついた直後の失点も大きく響きました。

横浜F・マリノス 2-2 東京ヴェルディ|2点差を追いつかれ、横浜FMは3試合連続ドロー

市場価値:横浜FM 1410万ユーロ(25億3,800万円)-東京V 960万ユーロ(17億2,800万円)
シュート数:横浜FM 14本-東京V 12本

市場価値で450万ユーロ上回る横浜FMが2点を先行しましたが、東京Vが後半に追いつき、2-2の引き分けとなりました。

横浜FMは23分、宮市亮の得点で先制。さらに後半開始直後の50分、遠野大弥が追加点を挙げ、リードを2点へ広げました。

しかし、東京Vは73分に藤本寛也が1点を返します。そして90+3分、山田剛綺が同点ゴール。試合終了間際に勝点1をつかみました。

市場価値では横浜FMが450万ユーロ上回り、シュート数も14対12。それでも2点のリードを守り切ることができませんでした。

横浜FMは第9節のC大阪戦、第10節の千葉戦に続いて3試合連続ドロー。第6節から6試合負けなしを維持していますが、直近3試合で積み上げた勝点は3にとどまります。

一方の東京Vは、開幕11試合を終えて5分6敗。今季初勝利には届きませんでしたが、前節のFC東京戦に0-4で敗れた後、2点差を追いつく粘りを見せました。

FC東京 0-0 柏レイソル|FC東京が14本を放つも、上位対決はスコアレス

市場価値:FC東京 1715万ユーロ(30億8,700万円)-柏 1785万ユーロ(32億1,300万円)
シュート数:FC東京 14本-柏 6本

市場価値差70万ユーロの上位対決は、0-0の引き分けに終わりました。

市場価値では柏がわずかに上回っていましたが、試合のシュート数はFC東京が14対6。5連勝中のFC東京がより多くのシュートを放ったものの、最後まで得点を奪えませんでした。

柏も第8節の町田戦、第9節の神戸戦では2試合連続で4得点を記録していましたが、第10節に名古屋へ1-3で敗戦。今節も無得点に終わりました。

両クラブとも得点はありませんでしたが、守備陣は無失点。勝点1ずつを積み上げています。

FC東京の連勝は5でストップしましたが、6試合負けなし。勝点24となり、首位へ浮上した町田を2ポイント差で追う位置につけました。

市場価値上位側の柏から見れば引き分けですが、内容面ではFC東京がシュート数で8本上回っています。戦力評価が近い上位同士の対戦は、互いに決め手を欠く結果となりました。

浦和レッズ 3-2 ジェフユナイテッド千葉|笹修大の81分弾で競り勝つ

市場価値:浦和 1400万ユーロ(25億2,000万円)-千葉 1405万ユーロ(25億2,900万円)
シュート数:浦和 9本-千葉 12本

市場価値差わずか5万ユーロの対戦は、浦和が千葉を3-2で破りました。

浦和は19分、金子拓郎の得点で先制。しかし千葉も32分、ンドカ・ボニフェイスが決めて同点に追いつきました。

55分、根本健太が決めて浦和が再びリード。さらに81分には笹修大が3点目を挙げ、リードを2点へ広げました。

千葉も90+1分、津久井匠海が1点を返しましたが、反撃は届かず。浦和が3-2で勝利しました。

市場価値では千葉が5万ユーロ上回り、シュート数も12対9。しかし、その差はいずれも小さく、両クラブの戦力評価はほぼ互角です。

分類上は市場価値下位側の勝利ですが、大きな番狂わせではありません。浦和が得点機を生かし、競り合いを制した試合といえます。

浦和は第10節の水戸戦で90+4分に決勝点を挙げ、今節も81分の得点が勝敗を分けました。2試合連続で終盤の得点を勝点3へつなげています。

J1第11節は市場価値どおりだったのか

第11節の市場価値上位クラブは3勝4分3敗。勝率は30%でした。

第9節、第10節はともに7勝2分1敗で、市場価値上位側の勝率は70%。決着試合に限れば87.5%に達していました。それに対し、第11節は決着した6試合でも3勝3敗。上位側の勝率は50%まで低下しています。

市場価値上位側が勝利したのは、川崎F、町田、G大阪の3クラブだけでした。

市場価値下位側が勝ったのは、長崎、岡山、浦和です。

  • 長崎:市場価値642万ユーロ下、シュート10対13、4-0
  • 岡山:市場価値2万ユーロ下、シュート13対5、2-0
  • 浦和:市場価値5万ユーロ下、シュート9対12、3-2

この3試合を同じ番狂わせとして扱うことはできません。

岡山と水戸の市場価値差は2万ユーロ、浦和と千葉も5万ユーロ。戦力評価はほぼ同じであり、どちらが勝っても不思議ではない組み合わせでした。

一方、長崎と広島の差は642万ユーロです。しかも広島は4連勝中の首位。シュート数でも長崎が下回っていました。

それでも長崎は前半だけで2点を奪い、最終的に4-0。第11節で本当に大きな市場価値差を覆したのは、この1試合です。

引き分けとなった4試合にも、市場価値差を感じさせない結果が並びました。

  • 名古屋 1-1 C大阪:市場価値差15万ユーロ
  • 京都 2-2 鹿島:市場価値差635万ユーロ
  • 横浜FM 2-2 東京V:市場価値差450万ユーロ
  • FC東京 0-0 柏:市場価値差70万ユーロ

名古屋対C大阪、FC東京対柏は市場価値が近く、引き分けは順当といえます。

しかし、京都はシュート3対15ながら鹿島と引き分け、東京Vも市場価値で450万ユーロ上回る横浜FMに2点差から追いつきました。市場価値上位側が勝点を取りこぼしたというより、下位側が粘りによって勝点1を奪った試合です。

シュート数と結果の関係でも、第11節は特徴的な数字が残っています。

G大阪は福岡の14本に対し、わずか3本のシュートで2得点。京都も鹿島の15本に対して3本しか放っていませんが、2得点を奪いました。

一方、FC東京は柏を14対6と上回りながら無得点。広島も長崎より3本多い13本を放ちましたが、0-4で敗れています。

シュート数の多さが、そのまま得点や勝点へ結びつかなかった試合が多い一節でした。

総得点は32で、1試合平均3.2得点。第10節の30得点を上回り、今季序盤でも得点の多い節となっています。

さらに、80分以降だけで7得点が生まれました。

  • 浦和・笹修大:81分
  • 町田・西村拓真:82分
  • 千葉・津久井匠海:90+1分
  • 東京V・山田剛綺:90+3分
  • 鹿島・松村優太:90+5分
  • 京都・新井晴樹:90+7分
  • 長崎・保田堅心:90+7分

特に京都対鹿島は、90+5分に鹿島が逆転し、その2分後に京都が同点。横浜FM対東京Vも90+3分に追いつくなど、試合終了直前に勝点の配分が変わっています。

順位表の先頭も入れ替わりました。

  • 1位:町田 勝点26
  • 2位:FC東京 勝点24
  • 3位:広島 勝点23

第10節終了時点では広島、町田、FC東京が勝点23で並び、得失点差で広島が首位でした。

しかし、広島は長崎に0-4で敗戦。FC東京も柏と引き分けた一方、町田は清水に5-0で勝利しました。

町田は勝点3を積み上げただけでなく、得失点差も大きく伸ばして首位へ浮上。西村のハットトリックを含む5得点で、広島から首位を奪いました。

第11節は、市場価値上位側がわずか3勝にとどまった波乱の一節です。その中でも長崎の4-0は、市場価値差、相手の順位、直近の勢い、そのすべてを覆す勝利でした。

一方で、町田は市場価値上位側として清水に5得点。上位側が苦しんだ節に圧倒的な勝ち方を見せ、首位へ浮上しています。

市場価値だけでは結果を説明できない試合が相次ぎ、終了間際まで勝点が動き続けた第11節。その混戦の中で、最も確実に力を示した町田が順位表の一番上に立ちました。

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