【2026/27】プレミアリーグ第5節を市場価値で振り返る|トップ2が0-3、シティは開幕5連勝

2026/27シーズンのプレミアリーグ第5節が終了しました。

今節は、市場価値ランキング上位クラブにとって厳しい結果が続きました。

市場価値1位のアーセナルはブライトンに0-3。2位のチェルシーもブレントフォードに0-3で敗れ、トップ2がそろって3点差の完封負けを喫しています。

さらに、6位トッテナムはアストン・ヴィラに、11位ノッティンガム・フォレストはコヴェントリーに敗戦。市場価値上位クラブの成績は4勝2分け4敗にとどまり、下位クラブが全10試合中6試合で勝点を獲得しました。

その一方で、マンチェスター・シティはサンダーランドとの壮絶な打ち合いを5-3で制し、唯一の開幕5連勝を達成しています。

今回は、「市場価値トップ2の0-3」と「シティの開幕5連勝」を中心に、プレミアリーグ第5節の全10試合を市場価値とスタッツから振り返ります。

※市場価値は今回作成したクラブランキングを使用し、1ユーロ=180円で換算しています。
※xGは提供元によって若干異なる場合があります。

目次

プレミアリーグ第5節の結果

ホーム結果アウェー市場価値上位クラブの結果
ブレントフォード3-0チェルシー敗戦
トッテナム・ホットスパー2-3アストン・ヴィラ敗戦
ブライトン3-0アーセナル敗戦
エヴァートン1-0イプスウィッチ・タウン勝利
ニューカッスル・ユナイテッド2-1ハル・シティ勝利
ノッティンガム・フォレスト0-1コヴェントリー・シティ敗戦
AFCボーンマス0-1リヴァプール勝利
リーズ・ユナイテッド0-0クリスタル・パレス引き分け
マンチェスター・シティ5-3サンダーランド勝利
フラム1-1マンチェスター・ユナイテッド引き分け

第5節の総得点は27得点。ホームチームの成績は5勝2分け3敗でした。

市場価値上位クラブは4勝2分け4敗。下位クラブによる4勝は、今節が市場価値どおりに進まなかったことをよく表しています。

ブレントフォード 3-0 チェルシー

市場価値

  • ブレントフォード:5億6,180万ユーロ/1,011億2,400万円(10位)
  • チェルシー:13億5,000万ユーロ/2,430億円(2位)

主なスタッツ

  • xG:3.03-0.84
  • ボール支配率:41%-59%
  • シュート数:13-12
  • 枠内シュート:6-2

市場価値トップ2がそろって0-3で敗れた第5節。その一つが、ブレントフォード対チェルシーです。

両クラブの市場価値差は約1,419億円。チェルシーは59%のボール支配率を記録しましたが、枠内シュートはわずか2本、xGも0.84にとどまりました。

対するブレントフォードは、61分にジェイドン・アンソニーが先制。83分にイゴール・チアゴ、90+4分にファビオ・カルヴァーリョが追加点を奪いました。

シュート数は13対12と大きな差がなかったものの、xGは3.03対0.84。ブレントフォードは、チェルシーよりも明らかに質の高いチャンスを作っています。

ボールを持ったのはチェルシーでしたが、相手ゴールを効果的に脅かしたのはブレントフォードでした。市場価値差を覆しただけでなく、内容でも上回った完勝です。

トッテナム・ホットスパー 2-3 アストン・ヴィラ

市場価値

  • トッテナム:8億2,950万ユーロ/1,493億1,000万円(6位)
  • アストン・ヴィラ:5億2,130万ユーロ/938億3,400万円(13位)

主なスタッツ

  • xG:1.21-1.17
  • ボール支配率:64%-36%
  • シュート数:20-15
  • 枠内シュート:7-6

開幕4試合無得点だったトッテナムが、ようやく今季初得点を記録しました。

しかし、その得点が生まれたのは0-3となった後です。

アストン・ヴィラは前半終了間際にヨハン・マンザンビが先制。67分にニコラス・ジャクソン、79分にエミリアーノ・ブエンディアが追加点を奪い、敵地で3点をリードしました。

トッテナムも86分にコナー・ギャラガー、90+8分にヤン・パウル・ファン・ヘッケが得点しましたが、追いつく時間は残されていませんでした。

支配率は64%対36%、シュート数は20対15。xGも1.21対1.17で、試合内容に大きな差があったわけではありません。

それでもヴィラは、前半終了間際とトッテナムの反撃前にチャンスを得点へ変えました。両クラブの約555億円という市場価値差よりも、決定機での精度が結果を分けています。

ヴィラは今季初勝利。一方のトッテナムは2分け3敗となり、最下位に沈んでいます。

ブライトン 3-0 アーセナル

市場価値

  • ブライトン:5億8,850万ユーロ/1,059億3,000万円(7位)
  • アーセナル:14億5,000万ユーロ/2,610億円(1位)

主なスタッツ

  • xG:1.33-1.57
  • ボール支配率:40%-60%
  • シュート数:17-11
  • 枠内シュート:5-2

第5節最大の衝撃となったのが、ブライトンによるアーセナル撃破です。

市場価値ランキング1位のアーセナルと7位ブライトンの差は約1,551億円。それでも、スコアはブライトンの3-0でした。

31分にパスカル・グロスが先制すると、45分にハラランポス・コストゥラス、57分にチェマ・アンドレスが追加点。ブライトンは前後半の重要な時間帯に得点を重ねました。

ただし、チェルシーの0-3とは試合内容が異なります。

アーセナルは支配率60%を記録し、xGでも1.57対1.33とブライトンを上回りました。しかし、11本のシュートのうち枠内は2本だけ。数字上はチャンスを作りながら、得点へつなげられていません。

ブライトンは17本のシュートを放ち、枠内5本から3得点。市場価値で大きく上回る相手に対し、前線からの守備と決定力で差をつけました。

アーセナルは開幕からの連勝が4でストップ。ブライトンは3勝1分け1敗で3位へ浮上しています。

エヴァートン 1-0 イプスウィッチ・タウン

市場価値

  • エヴァートン:4億7,110万ユーロ/847億9,800万円(14位)
  • イプスウィッチ:2億9,965万ユーロ/539億3,700万円(18位)

主なスタッツ

  • xG:2.31-1.31
  • ボール支配率:52%-48%
  • シュート数:21-13
  • 枠内シュート:2-4

市場価値で約309億円上回るエヴァートンが、ティエルノ・バリーの得点を守り切りました。

11分、ジェームズ・ターコウスキのシュートにバリーが反応して先制。その後もエヴァートンは21本のシュートを放ち、xG2.31を記録しました。

しかし、枠内シュートはわずか2本。追加点を奪えないまま、試合終盤までイプスウィッチに可能性を残しています。

イプスウィッチは67分にアブドゥル・ファタウが2枚目の警告を受けて退場。10人となった後も枠内シュート数ではエヴァートンを上回りましたが、同点ゴールは生まれませんでした。

内容ではエヴァートンが優勢だったものの、1点差以上に緊張感のある試合でした。

ニューカッスル・ユナイテッド 2-1 ハル・シティ

市場価値

  • ニューカッスル:5億8,630万ユーロ/1,055億3,400万円(8位)
  • ハル・シティ:1億4,430万ユーロ/259億7,400万円(20位)

主なスタッツ

  • xG:1.43-1.24
  • ボール支配率:56%-44%
  • シュート数:12-21
  • 枠内シュート:5-4

ニューカッスルが、開始7分までに奪った2点を守り切りました。

3分にジョー・ウィロックが先制し、7分にはルイス・ホールが追加点。どちらもハーヴェイ・バーンズのアシストから生まれています。

しかし、その後は市場価値最下位のハルが反撃しました。

ハルはニューカッスルの12本を大きく上回る21本のシュートを記録。67分にモハメド=アリ・チョが1点を返し、試合終盤までニューカッスルを押し込みました。

xGは1.43対1.24と大きな差がなく、シュート数ではハルが上回っています。市場価値差は約796億円ありますが、試合内容にそれほどの開きはありませんでした。

ニューカッスルは第4節のリーズ戦で1-4と敗れましたが、今節は序盤の決定力と粘り強い守備で立て直しています。

ノッティンガム・フォレスト 0-1 コヴェントリー・シティ

市場価値

  • ノッティンガム・フォレスト:5億5,080万ユーロ/991億4,400万円(11位)
  • コヴェントリー:2億9,215万ユーロ/525億8,700万円(19位)

主なスタッツ

  • xG:1.11-0.68
  • ボール支配率:62%-38%
  • シュート数:24-10
  • 枠内シュート:3-3

開幕4連敗、無得点だったコヴェントリーが、今季初ゴールと初勝利を同時に手にしました。

55分、GKカール・ラッシュワースのロングボールを受けたジェイ・ダシルヴァが先制。この1点が決勝点となりました。

フォレストは支配率62%、シュート24本を記録。コヴェントリーの10本を大きく上回りましたが、枠内シュートは同じ3本でした。

試合終盤にはイゴール・ジェズスがネットを揺らしたものの、VARによって得点は取り消されています。

市場価値差は約466億円。内容ではフォレストが押し込みながらも、コヴェントリーが限られたチャンスと守備の粘りによって勝点3を獲得しました。

コヴェントリーにとっては、プレミアリーグで25年ぶりとなる歴史的な勝利です。

AFCボーンマス 0-1 リヴァプール

市場価値

  • AFCボーンマス:5億7,588万ユーロ/1,036億5,840万円(9位)
  • リヴァプール:9億6,300万ユーロ/1,733億4,000万円(4位)

主なスタッツ

  • xG:0.80-1.65
  • ボール支配率:46%-54%
  • シュート数:9-12
  • 枠内シュート:2-3

市場価値で約697億円上回るリヴァプールが、アレクサンデル・イサクの得点で勝利しました。

スコアが動いたのは57分です。コーディ・ガクポが右サイドを突破してクロスを送り、こぼれたボールをイサクが決めました。

派手な試合ではありませんでしたが、リヴァプールは支配率、シュート数、枠内シュート、xGのすべてでボーンマスを上回っています。

イサクはこれで開幕5試合4得点。リヴァプールは2勝3分けと無敗を維持し、リーグ戦3試合連続のクリーンシートも達成しました。

市場価値上位クラブが苦しんだ今節において、リヴァプールは戦力差を結果につなげた側のクラブです。

リーズ・ユナイテッド 0-0 クリスタル・パレス

市場価値

  • リーズ:4億255万ユーロ/724億5,900万円(15位)
  • クリスタル・パレス:5億4,540万ユーロ/981億7,200万円(12位)

主なスタッツ

  • xG:1.32-1.50
  • ボール支配率:51%-49%
  • シュート数:13-12
  • 枠内シュート:2-4

第5節唯一のスコアレスドローです。

市場価値ではパレスが約257億円上回っていますが、ボール支配率とシュート数ではリーズがわずかに上回りました。

一方、枠内シュートは2対4、xGは1.32対1.50。決定機の質ではパレスがやや優勢でした。

どちらにも勝つ可能性があった試合ですが、両GKと守備陣が最後まで得点を許しませんでした。

リーズは開幕5試合で2勝3分け。昇格クラブながら無敗を維持し、上位争いに踏みとどまっています。

マンチェスター・シティ 5-3 サンダーランド

市場価値

  • マンチェスター・シティ:13億3,000万ユーロ/2,394億円(3位)
  • サンダーランド:3億9,888万ユーロ/717億9,840万円(16位)

主なスタッツ

  • xG:2.82-3.62
  • ボール支配率:55%-45%
  • シュート数:16-17
  • 枠内シュート:6-9

マンチェスター・シティが5-3で打ち合いを制し、開幕5連勝を達成しました。

しかし、内容は市場価値差から想像するような一方的な試合ではありません。

シティは9分にエンソ・フェルナンデスが先制。ラヤン・シェルキとアントワーヌ・セメンヨも得点しましたが、サンダーランドのブライアン・ブロビーが前半だけで2得点を奪い、3-2で折り返します。

後半にセメンヨがこの日2点目を決めると、その2分後にブロビーがハットトリックを達成。最後は81分のアーリング・ハーランド弾で、シティが試合を決めました。

サンダーランドはシュート17本、枠内9本、xG3.62を記録。いずれもシティを上回っています。

市場価値では約1,676億円の差がありますが、試合内容だけを見ればサンダーランドにも十分に勝機がありました。

それでもシティは、枠内シュート6本から5得点。セメンヨの2得点とハーランドの決定力によって、内容が拮抗した試合を勝ち切っています。

市場価値トップ2のアーセナルとチェルシーが敗れた中、シティだけが開幕から勝点を一つも落としていません。

フラム 1-1 マンチェスター・ユナイテッド

市場価値

  • フラム:3億4,880万ユーロ/627億8,400万円(17位)
  • マンチェスター・ユナイテッド:9億2,930万ユーロ/1,672億7,400万円(5位)

主なスタッツ

  • xG:1.63-1.60
  • ボール支配率:42%-58%
  • シュート数:12-29
  • 枠内シュート:6-6

マンチェスター・ユナイテッドは29本のシュートを放ちながら、89分の同点ゴールで勝点1を得るのが精いっぱいでした。

63分、リサンドロ・マルティネスのオウンゴールでフラムが先制。ユナイテッドはその後も攻め続け、終了間際にマテウス・クーニャがようやく追いつきました。

シュート数は12対29と大差がつきましたが、枠内シュートは6対6。xGも1.63対1.60で、ほぼ同じです。

ユナイテッドは多くのシュートを放ったものの、その大半が得点確率の低いものでした。攻撃回数の多さを、決定機の質につなげられていません。

市場価値ではフラムの約2.66倍。それでも試合内容は互角で、ユナイテッドは開幕5試合で1勝2分け2敗にとどまっています。

まとめ

プレミアリーグ第5節における市場価値上位クラブの成績は、4勝2分け4敗でした。

エヴァートン、ニューカッスル、リヴァプール、マンチェスター・シティは、市場価値で下回る相手に勝利しています。

一方、チェルシー、トッテナム、アーセナル、ノッティンガム・フォレストは、市場価値下位クラブに敗れました。クリスタル・パレスとマンチェスター・ユナイテッドも勝ち切れず、下位クラブが10試合中6試合で勝点を獲得しています。

特に印象的だったのが、市場価値1位アーセナルと2位チェルシーが、そろって0-3で敗れたことです。

ただし、チェルシーはxGでもブレントフォードに大きく下回った完敗。一方のアーセナルは、支配率とxGで上回りながら得点できませんでした。同じ0-3でも、敗戦の中身は大きく異なります。

そして、トップ2が勝点を落とした機会を逃さなかったのがマンチェスター・シティです。

サンダーランドにシュート数、枠内シュート、xGで上回られながらも5得点。内容面には課題を残しましたが、勝負を決める場面での精度によって唯一の開幕5連勝を達成しました。

コヴェントリーは24本のシュートを浴びながら、プレミアリーグで25年ぶりの勝利。トッテナムはようやく今季初得点を記録したものの、開幕5試合未勝利で最下位に沈んでいます。

市場価値上位クラブが4試合で敗れ、勝利した8クラブのうち4クラブはxGで相手を下回りました。

市場価値だけでなく、決定力と試合の重要な局面をものにできるかどうかが、結果を大きく左右した第5節となりました。

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