【最新版 2025/2026シーズン開幕直後】左ウィングの市場価値ランキングTOP10

続いて紹介するのは、華やかさと決定力を兼ね備えたポジションである左ウイングです。サイドからの切れ味鋭いドリブル突破、ゴール前へ切り込む決定力、そして味方を生かすラストパスまで、多彩な役割を担う選手が多いのがこのポジションの特徴です。現代サッカーにおいては、単なるサイドアタッカーにとどまらず、試合の流れを一気に変える存在としての重要性が増しています。

2025/2026シーズン開幕直後のランキングでは、世界を代表するスターと急成長を遂げる若手が入り混じり、ポジション全体の層の厚さを改めて感じさせます。ヴィニシウス・ジュニオールやフヴィチャ・クヴァラツヘリアといった世界トップクラスの実力者に加え、バルセロナの若き才能ラミン・ヤマルなど、新世代の台頭も注目を集めています。

本記事では、その左ウイング市場価値ランキングTOP10を取り上げ、クラブの攻撃をけん引するスーパースターから未来を担う新鋭まで、現在もっとも熱い左サイドの顔ぶれを詳しく見ていきます。

目次

市場価値ランキング – 左ウイング編

10位 アレックス・バエナ(アトレティコ・マドリード)

5500万€(93億5,000万円)

2024/25シーズン、バエナはビジャレアルで中盤から前線にかけて幅広い役割をこなし、ラ・リーガで32試合に出場し7ゴール9アシストを記録しました。持ち前のテクニックと視野の広さで攻撃の潤滑油となり、カウンター局面では推進力を発揮。さらに守備面でもハードワークを惜しまない姿勢でチームを支え、リーグ屈指の「万能型アタッカー」として評価を高めました。

その安定感と成長ぶりが評価され、2025年夏にアトレティコ・マドリードへ移籍。シメオネ監督の下でプレーするバエナは、攻守の切り替えが早く強度の高いサッカーにすでに順応しつつあります。攻撃では左サイドやトップ下としても機能し、モラタやグリーズマンといった前線の選手を活かす役割も期待されています。ボールを持った時に違いを作れる力と、献身的な守備参加はアトレティコの戦術に完璧にフィットしています。

市場価値は2025年9月時点で5,500万ユーロ(約93億5,000万円)。スペイン代表でもEURO2024で存在感を示し、国際的な評価も上昇中です。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにスタメンに定着し、リーグ戦で得点やアシストを記録。24歳と脂が乗る時期に入った今、アトレティコの新たな攻撃の要として、さらなる飛躍が期待されています。

10位 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナルFC)

5500万€(93億5,000万円)

2024/25シーズン、マルティネッリはアーセナルの左サイドで攻撃の推進力を担いました。プレミアリーグでは33試合に出場し8ゴール4アシストを記録。鋭いカットインと積極的な仕掛けで相手守備陣を切り裂き、ハイテンポなアルテタの戦術を体現しました。特にビッグマッチでの突破力と得点力は大きな武器となり、アーセナルのCL出場権確保に貢献しました。

マルティネッリの最大の特徴は、爆発的なスピードとドリブル突破力です。相手サイドバックを一対一で圧倒できる力に加え、守備面でも前線からのプレスを怠らず、攻守両面でチームに活力を与えます。ゴール前では冷静なフィニッシュも見せ、ウーデゴールやサカとの連携で多くのチャンスを生み出しました。

市場価値は2025年9月時点で5,500万ユーロ(約93億5,000万円)。ブラジル代表としても出場機会を重ねており、国際舞台での経験も積み上げています。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにリーグ戦で得点を挙げており、順調なスタートを切っています。まだ24歳と若く、さらなる成長の余地を残すマルティネッリは、アーセナルの未来を背負う存在として期待され続けるでしょう。

9位 アンソニー・ゴードン(ニューカッスル・ユナイテッドFC)

6500万€(110億5,000万円)

2024/25シーズン、ゴードンはニューカッスルの攻撃陣で最も輝いた存在の一人でした。プレミアリーグでは34試合に出場し6ゴール85アシストを記録。左サイドからの推進力と積極的な仕掛けで相手守備陣を翻弄し、チームの攻撃の中心としてシーズンを戦い抜きました。特にトップ6との直接対決で見せた勝負強さと、得点・アシストの両面で貢献できるバランスの良さが評価されています。

ゴードンの特徴は、爆発的なスピードとタフなフィジカルを兼ね備えたプレースタイルにあります。ドリブルで縦に突破するだけでなく、カットインしてミドルを狙える幅の広さを持ち、プレミアリーグらしい強度の高い試合でも持ち味を発揮。さらに守備面でもハードワークを怠らず、前線からのプレスや戻りの速さでチームを支える姿は指揮官エディ・ハウから厚い信頼を得ています。

市場価値は2025年9月時点で6,500万ユーロ(約110億5,000万円)。イングランド代表としても出場を重ね、EURO2024では途中出場から流れを変える役割を果たしました。迎えた2025/26シーズン序盤もすでに得点に絡む活躍を見せており、さらなる成長が期待されます。まだ24歳と若く、ニューカッスルの未来を担う存在として注目を集め続けています。

4位 ラファエル・レオン(ACミラン)

7000万€(119億円)

2024/25シーズン、レオンはACミランの攻撃陣で再び中心的な役割を担いました。セリエAでは31試合に出場し11ゴール9アシストを記録。持ち前の爆発的なスピードと切れ味鋭いドリブルで左サイドを切り裂き、ゴールとアシストの両面で安定した成果を残しました。ビッグマッチでも存在感を発揮し、ミラノ・ダービーでは決定的なゴールを挙げるなど、チームの得点源として確かな影響力を示しました。

レオンの武器は、縦への推進力と一瞬で局面を変える個の力です。サイドで受けてから仕掛けるドリブルは相手DFにとって脅威であり、さらにゴール前での冷静なフィニッシュも持ち合わせています。加えて味方を活かす視野の広さも備え、プリシッチらとの連携で数多くのチャンスを演出しました。

市場価値は2025年9月時点で7,000万ユーロ(約119億円)。ポルトガル代表でも主力としてプレーし、EURO2024でも攻撃の切り札として活躍しました。迎えた2025/26シーズン序盤もリーグ戦でゴールに絡んでおり、引き続きミランの攻撃の軸を担っています。25歳と脂が乗り始める時期に差し掛かり、今後さらなる飛躍とビッグタイトル獲得が期待される選手です。

4位 コーディ・ガクポ(リヴァプールFC)

7000万€(119億円)

2024/25シーズン、ガクポはリヴァプールで攻撃陣の重要なピースとして存在感を放ちました。プレミアリーグでは35試合に出場し10ゴール4アシストを記録。左サイドを主戦場としながらも、中央や右でもプレー可能な柔軟性でチームを支えました。新体制となったリヴァプールにおいて、得点と組み立ての両面で結果を残し、安定感あるパフォーマンスで指揮官の信頼を勝ち取りました。

ガクポの強みは、長身を生かしたフィジカルと技術を兼ね備えたバランスの良さです。スピードに乗ったドリブル突破に加え、ゴール前での冷静なフィニッシュも得意。さらに周囲との連携も巧みで、ヌニェスやサラーらとのコンビネーションで多くの決定機を生み出しました。ユーティリティ性の高さは前線のローテーションを円滑にし、チーム全体の戦術的柔軟性を高めています。

市場価値は2025年6月時点で7,000万ユーロ(約119億円)。オランダ代表でも主力を担い、EURO2024で得点を挙げて評価をさらに上げました。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにリーグ戦でゴールに絡んでおり、リヴァプールの攻撃に欠かせない存在として順調にスタートを切っています。26歳と成熟期を迎えるガクポは、今後さらに評価を高めていく可能性が高いでしょう。

4位 ルイス・ディアス(バイエルン・ミュンヘン)

7000万€(119億円)

2024/25シーズン、ルイス・ディアスはリヴァプールで公式戦36試合に出場し13ゴール5アシストを記録。怪我明けながらもコンディションを取り戻し、持ち前の推進力とドリブル突破で多くのチャンスを演出しました。特に大一番での勝負強さと前線からのハードワークはクロップ監督から高い評価を受け、チームの攻守両面で重要な役割を果たしました。

その活躍を受け、2025年夏にバイエルン・ミュンヘンが獲得に動き、ブンデスリーガの舞台へ移籍。バイエルンにとっては左サイドの攻撃を刷新する大型補強となり、コマンやサネといった既存のアタッカー陣との競争に臨むことになります。ディアスはすでに開幕からリーグ戦でスタメン出場を果たし、得点に絡むプレーを披露。ドイツでもそのスピードとテクニックが通用することを早々に証明しました。

市場価値は2025年6月時点で7,000万ユーロ(約119億円)。コロンビア代表でも絶対的な存在であり、南米予選や国際大会でチームを引っ張るリーダー的役割を担っています。28歳という円熟期を迎えた今季、バイエルンでタイトル獲得に貢献しつつ、自身のキャリアのピークを築き上げることが期待されています。

4位 ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマンFC)

7000万€(119億円)

2024/25シーズン、バルコラはパリ・サンジェルマンで大きな飛躍を遂げました。リーグ・アンでは34試合に出場し14ゴール10アシストを記録。シーズン序盤は途中出場が多かったものの、次第にルイス・エンリケ監督からの信頼を勝ち取り、終盤にはスタメンの常連に定着しました。左サイドからの仕掛けやカットインで相手を翻弄し、メッシ退団後のPSG攻撃陣に新たな輝きを与えています。

バルコラの特長は、鋭いドリブルとスピードに加え、柔らかいボールタッチで守備をかわす技術の高さです。縦への突破力だけでなく、内側に切り込んで味方を活かすプレーも増え、若手ながらチームに多彩な攻撃オプションをもたらしています。守備面でも前線からのプレスに積極的で、ハードワークを惜しまない姿勢が評価を高めています。

市場価値は2025年9月時点で7,000万ユーロ(約119億円)と急上昇。フランス代表にも招集され、EURO2024では途中出場からインパクトを残しました。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにゴールに絡む活躍を見せており、さらなる飛躍を予感させます。20歳という若さを考えれば、PSGのみならず欧州を代表するアタッカーへ成長する可能性は極めて高いでしょう。

4位 ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)

7000万€(119億円)

2024/25シーズン、ニコ・ウィリアムズはアスレティック・ビルバオのエースとして攻撃をけん引しました。ラ・リーガでは29試合に出場し5ゴール5アシストを記録。圧倒的なスピードと突破力でサイドを切り裂き、多くの決定機を演出しました。特に兄イニャキとの連携は強力で、両翼を起点とした攻撃はビルバオの最大の武器となりました。コパ・デル・レイでも重要なゴールを決め、クラブを躍進に導いたシーズンとなりました。

ニコの特長は、縦への推進力とクロスの精度の高さです。相手を一対一で仕掛けられる自信を持ち、カットインからのシュートや味方を活かすパスの選択肢を持つことで攻撃に幅を与えています。守備面でも前線からの積極的なプレスを行い、チームの強度を高める役割を果たしています。

市場価値は2025年9月時点で7,000万ユーロ(約119億円)。スペイン代表でも主力としてプレーし、EURO2024ではゴールとアシストの両面で貢献しました。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにアシストを記録し、勢いを持続。まだ22歳という若さを考えれば、今後さらなるビッグクラブからの関心を集めるのは必至であり、ラ・リーガを代表するウインガーへと成長を続けています。

2位 ラフィーニャ(FCバルセロナ)

9000万€(153億円)

2024/25シーズン、ラフィーニャはバルセロナの右ウイングを主戦場としながら、左サイドでも起用されるなど柔軟性を発揮しました。ラ・リーガでは36試合に出場し18ゴール9アシストを記録。得点力とチャンスメイクの両面で貢献し、ラミン・ヤマルやレヴァンドフスキとともに攻撃陣をけん引しました。特にカンプ・ノウでのビッグマッチでは勝負強さを発揮し、得点かアシストのいずれかで必ず試合に影響を与える存在となりました。

ラフィーニャの強みは、鋭いカットインと精度の高い左足です。縦に突破してクロスを供給するだけでなく、内側に切り込んで強烈なミドルを放つスタイルは相手守備に常に脅威を与えます。守備面でも積極的にプレスをかけ、ハードワークを惜しまない姿勢は指揮官からの信頼を集めています。

市場価値は2025年6月時点で9,000万ユーロ(約153億円)。ブラジル代表でも主力を務め、コパ・アメリカ2024ではゴールに絡む活躍を見せました。迎えた2025/26シーズン序盤もアシストで結果を残しており、攻撃の幅を広げる役割を担っています。27歳と円熟期に差し掛かり、今後はクラブの若手タレントと共存しつつ、バルセロナの攻撃の屋台骨を支える存在であり続けるでしょう。

2位 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(パリ・サンジェルマンFC)

9000万€(153億円)

2024/25シーズン、最初にクヴァラツヘリアはナポリでチームの攻撃を牽引しました。セリエAでは17試合に出場し5ゴール3アシストを記録。ドリブル突破と決定的なラストパスで存在感を発揮し、ナポリの左サイドは彼を中心に組み立てられていました。得点だけでなく味方を生かすプレーでも高い評価を受け、ヨーロッパでも屈指のウインガーとしての地位を確立しました。

その実力を認めたのがパリ・サンジェルマンで、2025年夏に大型補強の一環として獲得。エムバペ退団後の攻撃の軸として迎え入れられ、すぐにリーグ・アンの試合でスタメンとしてプレーしゴールに絡んでいます。持ち味であるカットインからのシュートと緩急を使ったドリブルはフランスでも健在で、瞬く間に観客を魅了しています。ネイマールやディ・マリアの後継者として期待される存在と言っても過言ではありません。

市場価値は2025年9月時点で9,000万ユーロ(約153億円)。ジョージア代表でもエースとして活躍し、EURO2024では母国初出場に大きく貢献しました。迎えた2025/26シーズン、リーグ・アンとチャンピオンズリーグの両方で結果を残せるかが注目されており、25歳という伸び盛りの年代でさらなる飛躍が期待されます。

1位 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)

1億7000万€(289億円)

2024/25シーズン、ヴィニシウスはレアル・マドリードの攻撃を象徴する存在として圧巻の活躍を見せました。ラ・リーガでは30試合に出場し11ゴール8アシストを記録。得点やアシスト以上に、左サイドからのドリブル突破とカットインで相手守備を常に混乱に陥れ、チームの攻撃に絶対的な推進力を与えました。チャンピオンズリーグでも重要な試合でゴールを奪い、勝負強さを改めて証明。マドリードが欧州で勝ち進むうえで欠かせない存在となりました。

ヴィニシウスの魅力は、爆発的なスピードと個で局面を打開する力です。縦に抜けるスピードだけでなく、細かなステップから内側へ切り込み正確なシュートを放つスタイルは、リーグ随一の破壊力を誇ります。また、近年は視野の広さや判断力が増し、味方を生かすプレーも増加。かつての“突破一辺倒”から、総合的に試合を支配できるアタッカーへと進化しています。

市場価値は2025年9月時点で1億7,000万ユーロ(約289億円)と世界最高クラス。ブラジル代表でも主力を務め、コパ・アメリカやW杯予選で決定的な働きを見せました。迎えた2025/26シーズン序盤もすでにゴールやアシストを積み重ねており、マドリードの攻撃を象徴する存在として揺るぎない地位を確立。まだ25歳と脂の乗り始めた時期にあり、今後も世界サッカーを代表するスターとして輝き続けることは間違いありません。

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まとめ

2025/2026シーズン開幕直後の左ウイング市場価値ランキングでは、やはりヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/1億7000万ユーロ=約289億円)が圧倒的な評価で首位に立ちました。切れ味鋭いドリブルと得点力はもちろん、ビッグマッチでの勝負強さも兼ね備え、クラブと代表の両方で絶対的な存在となっていることが、この高額評価につながっています。

それに続くのは、いずれも9000万ユーロ(約153億円)の評価を受けたラフィーニャ(バルセロナ)フヴィチャ・クヴァラツヘリア(パリ・サンジェルマン)の二人。ラフィーニャはカンプ・ノウで攻撃の要として存在感を発揮し続けており、クヴァラツヘリアはセリエAから新天地パリへと舞台を移しながらも、その独創的なプレーで評価を落とすことなく維持しました。

さらに4位には、ラファエル・レオン(ACミラン)コーディ・ガクポ(リヴァプール)ルイス・ディアス(バイエルン・ミュンヘン)ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン)ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)の5名が7000万ユーロ(約119億円)で横並びとなりました。いずれも所属クラブの攻撃に欠かせない存在であり、今後の活躍次第では一気に評価を引き上げるポテンシャルを秘めています。

今回のランキングからは、ヴィニシウスが抜きん出た評価を受けながらも、その下に実力者と新鋭がひしめき合う「群雄割拠」の構図が鮮明になりました。左ウイングという華やかで注目度の高いポジションは、今後も新たなスターが登場し続ける舞台であり、2025/2026シーズンを通じて価値の変動が大きくなることは間違いありません。

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