2025年10月2日、ラ・リーガ(スペイン1部リーグ)の選手市場価値が最新のデータに更新されました。ヨーロッパ屈指の強豪クラブが集うこのリーグでは、若手の急成長とスター選手の評価維持が入り混じる中で、最新ランキングにも大きな変化が見られます。
バルセロナやレアル・マドリードを筆頭に、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、ビジャレアルなど各クラブが新戦力を加え、シーズン序盤から白熱した戦いを繰り広げています。特に今季は若手の台頭が目立ち、ラミン・ヤマルやパウ・クバルシといった新世代の才能が市場価値を一気に押し上げており、リーグ全体の勢力図にも変化が起きています。
本記事では、その最新データをもとにしたラ・リーガ市場価値ランキングTOP10を紹介します。クラブの主力として不動の地位を築いた選手から、世界中の注目を集める若手まで、2025年10月時点のラ・リーガを象徴するトッププレイヤーたちを詳しく見ていきましょう。
市場価値ランキング – ラ・リーガ編
9位 ロドリゴ(レアル・マドリード)
8000万€(136億円)
ブラジル代表のアタッカー、ロドリゴはレアル・マドリードで着実に存在感を増し、2024/25シーズンには得点力とプレーメイクの両面でチームを支えました。右サイドを主戦場としながらも中央や左でもプレー可能で、その柔軟性がカルロ・アンチェロッティ体制時代の戦術に大きく貢献しました。特にベリンガムやヴィニシウスとの連携はリーガ屈指の破壊力を誇り、攻撃の厚みを増しています。
ロドリゴの強みは、ボールを受けてからの俊敏な仕掛けとフィニッシュの冷静さです。カットインからのシュートはもちろん、裏へ抜けるタイミングも秀逸で、ゴール前での決定力が年々増しています。2025/26シーズンもすでにアシストで結果を残しており、レアルの攻撃に欠かせないピースとなっています。
市場価値は8,000万ユーロ(約136億円)。まだ24歳と若く、今後さらに成長する余地を残している点も評価されています。ラ・リーガだけでなくチャンピオンズリーグでも結果を残せるかどうかが、次なるステップへの鍵となるでしょう。
9位 パウ・クバルシ(FCバルセロナ)
8000万€(136億円)
カンテラ育ちの若きセンターバック、パウ・クバルシは、2023/24シーズンのブレイク以降バルセロナ守備陣の中心へと成長しました。わずか16歳でトップデビューを飾った彼は、翌シーズンも安定したパフォーマンスを続け、2024/25シーズンにはビルドアップの要として欠かせない存在となりました。守備面では冷静な対応に加え、空中戦や1対1の強さを発揮。年齢を感じさせない成熟したプレーで評価を急上昇させています。
クバルシの大きな魅力は、足元の技術と判断力です。ラインを高く保つバルサの戦術において、後方から正確に縦パスを通せる能力はチームの攻撃を後押ししています。また、守備では読みの鋭さを生かしてカバーリングを行い、経験豊富な選手と並んでも遜色のない落ち着きを見せています。
市場価値は8,000万ユーロ(約136億円)。わずか18歳にしてこの評価額は、将来バルセロナだけでなく世界を代表するセンターバックに成長する可能性を示しています。2025/26シーズンも先発の座を確保し続け、クラブの未来を担う存在としてさらなる飛躍が期待されます。
8位 ラフィーニャ(FCバルセロナ)
9000万€(153億円)
ブラジル代表のウインガー、ラフィーニャはバルセロナで3シーズン目を迎え、2024/25シーズンには攻撃陣の重要なピースとして存在感を発揮しました。右サイドを主戦場にしながらも、状況によっては左でもプレーできる柔軟性を見せ、ゴールとアシストの両面で貢献。特にクロスやカットインからの強烈な左足シュートは健在で、試合の流れを変える切り札となっています。
ラフィーニャの強みは、個人で局面を打開できるドリブルと運動量の豊富さです。ハードワークをいとわず守備にも献身的で、前線からのプレスでも効果的に相手を追い込みます。ラミン・ヤマルの台頭によって右サイドのポジション争いは激化していますが、経験値と勝負強さでまだまだ主力の座を守り続けています。
市場価値は9,000万ユーロ(約153億円)。26歳と選手として脂が乗る時期にあり、クラブにとっては今後数年の攻撃を支える中核です。2025/26シーズンはヤマルとの共存、あるいは世代交代の行方も注目される中、持ち前の勝負強さで存在感を示し続けることが求められています。
7位 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリー)
1億€(170億円)
マンチェスター・シティで数々のタイトルを経験したフリアン・アルバレスは、2024/25シーズンからアトレティコ・マドリードに移籍し、新天地でもすぐに存在感を示しました。献身性と決定力を兼ね備えたストライカーは、ディエゴ・シメオネの戦術に見事にフィット。前線からの激しい守備で相手を追い込みつつ、ゴール前では冷静なフィニッシュで得点を重ね、チームの攻撃を牽引しました。
アルバレスの魅力は、その万能性にあります。中央でのストライカー起用はもちろん、セカンドトップやサイドでも機能し、状況に応じてプレーの幅を広げられる点は大きな強みです。運動量豊富で最後まで走り切る姿勢はアトレティコのスタイルと相性抜群で、ファンからもすぐに信頼を得ています。
市場価値は1億ユーロ(約170億円)。25歳と脂が乗る時期にあり、アトレティコの新たなエースとして長期的な活躍が期待されています。2025/26シーズンも既に得点とアシストで結果を残しており、リーガでのタイトル争いにおいて不可欠な存在となりつつあります。
6位 フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)
1億3000万€(221億円)
ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデは、レアル・マドリードにおいて中盤と攻撃の両方を支える万能プレーヤーです。2024/25シーズンも安定感あるパフォーマンスを披露し、豊富な運動量とダイナミックなプレーでチームを牽引しました。守備時には驚異的なスプリントでカバーし、攻撃時には強烈なミドルシュートや正確なラストパスで違いを作り出す存在となっています。
バルベルデの大きな強みは、そのポリバレント性です。インサイドハーフ、ウイング、さらにはアンカーまでこなす柔軟性を持ち、チーム事情に合わせて最適な役割を果たせる点はアンチェロッティ監督にとっても欠かせない要素。特にビッグマッチでの勝負強さは際立ち、チャンピオンズリーグでも輝きを放っています。
市場価値は1億3,000万ユーロ(約221億円)。27歳という年齢を考えると、今後数年はチームの中核として黄金期を築く存在になることは間違いありません。2025/26シーズンもベリンガムやカマヴィンガとともに中盤を形成し、リーガと欧州での二冠を狙うレアルの屋台骨として期待されています。
5位 ペドリ(FCバルセロナ)
1億4000万€(238億円)
スペイン代表の若き司令塔ペドリは、2024/25シーズンにおいてようやく大きな怪我なくシーズンを過ごし、安定したパフォーマンスを披露しました。長らく悩まされてきた故障の影響が和らいだことで、試合ごとの出場時間も増加し、攻撃の組み立てからフィニッシュに至るまで幅広く貢献。中盤の創造性を支える存在として、バルセロナの攻撃をスムーズに機能させました。
ペドリの魅力は、卓越したボールコントロールとゲームを読む力にあります。わずかなスペースでもパスを通し、リズムを変える一手を繰り出せるそのセンスは、若手ながら世界トップクラス。さらに守備面でも献身的に動き、相手のビルドアップを抑える役割も果たしています。ラミン・ヤマルやガビといった新世代の仲間たちとともに、クラブの未来を担う存在としての期待は非常に大きいです。
市場価値は1億4,000万ユーロ(約238億円)。まだ22歳と若く、成長曲線はこれからさらに上がっていく段階です。2025/26シーズンは中盤のリーダーとして安定した出場を続け、クラブの再建とタイトル奪還の中心となることが求められています。
4位 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
1億5000万€(255億円)
ブラジル代表のエース、ヴィニシウス・ジュニオールは、2024/25シーズンもレアル・マドリードの攻撃をけん引し、ラ・リーガを代表するウインガーとしての地位を不動のものにしました。圧倒的なスピードと鋭いドリブルで相手守備を切り裂き、ゴールとアシストの両面でチームを救う活躍を披露。特にベリンガムやエムバペとの連携は世界でも屈指の破壊力を誇り、攻撃陣はまさに“銀河系”と呼ぶにふさわしい完成度を見せています。
ヴィニシウスの持ち味は、相手DFを恐れさせる一対一の仕掛けと、ゴール前での勝負強さです。得点力が年々向上しており、クロスに飛び込むプレーや冷静なフィニッシュも加わったことで、単なるドリブラーから決定的なフィニッシャーへと進化しました。さらに、守備への献身も強まり、攻守両面でチームに貢献する姿勢が評価されています。
市場価値は1億5,000万ユーロ(約255億円)。まだ25歳と若く、これから数年はクラブの顔として中心を担うことは間違いありません。2025/26シーズンもチームの得点源としてだけでなく、欧州タイトル獲得に向けたキープレーヤーとなることが期待されています。
2位 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
1億8000万€(306億円)
イングランド代表MFジュード・ベリンガムは、2023/24シーズンにレアル・マドリード加入直後から大旋風を巻き起こし、翌2024/25シーズンも圧倒的な存在感を放ちました。ゴール前に飛び出すセンス、巧みなパスワーク、そして中盤での支配力を兼ね備え、すでに「銀河系軍団の中心選手」として評価されています。特に決定的な場面でゴールを奪う勝負強さは健在で、リーガはもちろんチャンピオンズリーグでも結果を残しました。
ベリンガムの魅力は、万能性とリーダーシップです。攻撃的MFとして得点に直結する動きができる一方で、守備時には豊富な運動量で中盤をカバー。まだ22歳ながら試合をコントロールする落ち着きを持ち、若手ながらチームを精神的に引っ張る役割も担っています。レアルにとって欠かせない中盤の支柱であり、今後さらに進化が期待されます。
市場価値は1億8,000万ユーロ(約306億円)。若さと実績を兼ね備えたベリンガムは、今や世界最高のMFの一人と評され、クラブの未来を背負う存在です。2025/26シーズンはエムバペ、ヴィニシウスらとともに最強の攻撃ユニットを形成し、欧州制覇に挑む年となるでしょう。
2位 キリアン・エムバペ(レアル・マドリード)
1億8000万€(306億円)
2024/25シーズンに待望のレアル・マドリード移籍を果たしたキリアン・エムバペは、その初年度から圧倒的な存在感を示しました。リーガでもチャンピオンズリーグでもゴールを量産し、加入前から期待された通りの結果を残しています。特にヴィニシウスやベリンガムとの連携は相手守備を翻弄し、銀河系軍団の攻撃陣は世界最強と評されるほどの破壊力を誇りました。
エムバペの魅力は、爆発的なスピードと決定力に加え、ビッグマッチで違いを生み出す勝負強さです。前線でのポジショニングの柔軟性も高く、左サイドからのカットイン、中央でのフィニッシャー、さらには味方を生かすプレーメイクまで幅広くこなせます。若手からベテランまで揃う攻撃陣の中でも、彼の存在は別格と言えるでしょう。
市場価値は1億8,000万ユーロ(約306億円)。26歳という年齢を考えると、これから数年間はキャリアのピークを迎える時期であり、マドリードでの成功が彼の伝説をさらに強固にするはずです。2025/26シーズンもチームの得点源として、リーガ連覇と欧州制覇を狙う中心人物となることが期待されています。
1位 ラミン・ヤマル(FCバルセロナ)
2億€(340億円)
17歳という若さながら、ラ・リーガで最も高い市場価値を誇る存在へと駆け上がったのがラミン・ヤマルです。2023/24シーズンにトップチームデビューを果たして以降、飛躍的な成長を遂げ、2024/25シーズンにはバルセロナの攻撃を象徴する選手へと進化しました。右サイドから繰り出される切れ味鋭いドリブルと正確なクロスは相手守備を翻弄し、既にリーガ屈指のウインガーとして認知されています。
ヤマルの武器は、年齢を感じさせない冷静さと判断力です。ゴールを狙う積極性に加えて、周囲を活かすプレービジョンも兼ね備え、チームメイトとの連携をスムーズにこなす点は特筆に値します。すでにクラブとスペイン代表の双方で重要な役割を担っており、その成長速度は驚異的といえるでしょう。
市場価値は2億ユーロ(約340億円)。まだ10代でこれほどの評価額を得ているのは、彼が今後のサッカー界を背負う存在であることを示しています。2025/26シーズンもバルセロナの右サイドを支配し、タイトル奪還と欧州舞台での飛躍を目指す中心人物として注目されます。
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まとめ(ラ・リーガ市場価値ランキング 2025年10月2日更新版)
2025年10月2日現在のラ・リーガ市場価値ランキングでは、ラミン・ヤマル(バルセロナ/2億ユーロ=約340億円)が堂々の1位に輝きました。17歳という若さでこの評価額に到達した彼は、もはや「将来有望な逸材」ではなく、「現在進行形の世界トップ選手」として確固たる地位を築いています。抜群のドリブルセンスと判断力、そして試合を決定づける存在感は、バルセロナだけでなくスペインサッカーの未来そのものを象徴しています。
2位には、ジュード・ベリンガムとキリアン・エムバペ(ともにレアル・マドリード/1億8000万ユーロ=約306億円)が並びました。ベリンガムは中盤から得点を量産する新時代の万能型ミッドフィルダーとして、エムバペは新加入ながらも圧倒的なスピードと決定力で早くもチームの攻撃を牽引。今シーズンのマドリードは、間違いなくこの二人を中心に動いていくでしょう。
そのすぐ下には、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/1億5000万ユーロ=約255億円)が4位、そしてペドリ(バルセロナ/1億4000万ユーロ=約238億円)が5位にランクイン。ヴィニシウスは引き続きリーグ屈指のアタッカーとして存在感を発揮し、ペドリは怪我からの復帰を経て、再び中盤の要としてチームを支えています。
今回のランキング上位5名はいずれもレアル・マドリードとバルセロナの両巨頭が独占しており、ラ・リーガが依然としてこの2クラブを中心に回っていることを示しています。中でも、若きヤマルとベリンガムが市場価値でエムバペと肩を並べる形となったのは、スペインリーグの未来がすでに次世代のスターによって塗り替えられつつあることの象徴です。
ラ・リーガは今、ベテランと新星、そして歴史と革新が交錯する過渡期にあります。ヤマル、ベリンガム、エムバペ――この三人がどのようにシーズンを彩っていくのか、今後の動向から目が離せません。
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