【最新版 2025/2026シーズン開幕直後】リーグ・アン市場価値ランキングTOP10|スターと新星が共存するフランスの最前線

2025年10月10日、リーグ・アン(Ligue 1)の最新市場価値ランキングが更新されました。フランスリーグは、パリ・サンジェルマンを筆頭に世界的スターが集う一方で、若手の育成や発掘にも長けたリーグとして知られています。近年はビッグクラブへの“ステップアップリーグ”としての性質を保ちながらも、国内外のタレントが共存する舞台へと進化を遂げています。

今シーズンも、パリ・サンジェルマンを中心に高額評価を受ける選手が並ぶ一方で、10代後半から20代前半の選手たちが急速に市場価値を高めています。リヨンやモナコ、レンヌといったクラブでも新星が台頭しており、フランス国内リーグ全体が活気づくシーズンの幕開けとなりました。

本記事では、そんなリーグ・アン市場価値ランキングTOP10(2025年10月10日更新版)を紹介し、世界屈指のタレントを抱えるスター軍団から、今後欧州を席巻する可能性を秘めた若手まで、最新のフランスサッカー勢力図を詳しく見ていきます。

目次

市場価値ランキング – リーグ・アン編

10位 イリヤ・ザバルニー(パリ・サンジェルマンFC)

5500万€(93億5,000万円)

ウクライナ代表センターバックのイリヤ・ザバルニーは、2025年夏にボーンマスからパリ・サンジェルマンへ移籍した新戦力です。若くしてプレミアリーグで経験を積み、冷静な守備対応とビルドアップの正確さで評価を高めてきた選手であり、PSGにとっては長期的なディフェンスの軸として期待されています。市場価値は5,500万ユーロ(約93億5,000万円)とされ、リーグ・アンでも注目株のひとりです。
加入当初はベンチスタートも多かったものの、徐々に試合出場を増やし、マルキーニョスやパチョと並ぶセンターバックの一角として信頼を得つつあります。身体能力に優れながらも無駄のない守備を得意とし、空中戦の強さとカバーリング能力の高さで存在感を発揮しています。PSGの守備再建において重要な役割を担うことが期待されており、今後の成長次第ではリーグを代表するセンターバックへと飛躍する可能性を秘めています。

ウィリアン・パチョ(パリ・サンジェルマンFC)

6500万€(110億5,000万円)

エクアドル代表センターバックのウィリアン・パチョは、2024/2025シーズンからパリ・サンジェルマンに加入し、すぐさまディフェンスラインの主力として定着した選手です。もともとはフランクフルトで頭角を現し、冷静な守備対応とポジショニングの巧さで注目を浴びました。まだ20代前半ながらも経験豊富で、ビルドアップ能力にも優れた現代型センターバックとして評価されています。市場価値は6,500万ユーロ(約110億5,000万円)と高く、リーグ・アンでもトップクラスの守備者です。

PSGでは、マルキーニョスやザバルニーとともに3バックや4バックの両システムに対応できる柔軟性を発揮し、ルイス・エンリケ監督の構想の中でも欠かせない存在となっています。特に対人戦の強さと冷静なボール処理はチームのビルドアップを安定させ、守備の要として信頼を集めています。

また、空中戦の強さやプレッシングへの対応力にも定評があり、欧州トップレベルの舞台でも通用する守備力を見せています。PSGは攻撃陣にスター選手が並ぶ一方で、守備面での安定感を課題としてきましたが、パチョの加入によって後方のバランスは明らかに改善されました。若くして成熟したプレーを見せる彼の存在は、今後のPSGを支える大きな柱となることは間違いありません。

8位 ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマンFC)

7000万€(119億円)

フランス代表の若きウインガー、ブラッドリー・バルコラは、2023年夏にリヨンからパリ・サンジェルマンへ加入して以降、着実にチームの主力へと成長してきた選手です。爆発的なスピードと鋭いドリブル突破を持ち味とし、左右どちらのサイドでもプレー可能な万能性が魅力。現在の市場価値は7,000万ユーロ(約119億円)に達し、リーグ・アンの若手アタッカーの中でも屈指の評価を得ています。

2024/2025シーズンにはリーグ戦で14ゴール以上を記録し、ルイス・エンリケ監督のもとで戦術理解度も大きく向上しました。クヴァラツヘリアやデンベレといったスター選手と共演する中でも臆することなく存在感を示し、試合終盤の切り札としても、スタメンとしても結果を残しています。得点力だけでなく、守備面での献身やプレスバックの意識も高く、チームのバランスを取る重要なピースとして信頼を集めています。

2025/2026シーズンは、さらなる飛躍の年となりそうです。国内ではエース格としての地位を確立し、欧州の舞台でも決定的な働きを見せることができれば、一気に世界的スターの仲間入りを果たす可能性も十分。23歳という年齢を考えれば、その成長曲線はまだまだ上昇中であり、今後のPSG攻撃陣をけん引する存在として期待が高まっています。

7位 ヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマンFC)

7500万€(127億5,000万円)

ポルトガル代表の左サイドバック、ヌーノ・メンデスは、23歳にしてすでにヨーロッパ屈指のサイドプレーヤーとして確固たる地位を築いています。2021年にスポルティングCPからパリ・サンジェルマンへ移籍して以来、その圧倒的なスピードと攻撃参加の鋭さでチームに不可欠な存在となりました。現在の市場価値は7,500万ユーロ(約127億5,000万円)と評価されており、リーグ・アンでもトップクラスのディフェンダーのひとりです。

2024/2025シーズンは序盤に小さな負傷を抱えながらも、復帰後は左サイドの主軸として安定したパフォーマンスを発揮しました。攻撃面では高精度のクロスと縦への推進力で何度もチャンスを演出し、守備ではスピードを生かしたカバーリングで再三チームを救いました。エムバペやデンベレといった攻撃陣と息の合った連携を見せ、サイドの上下動でチームの攻守を支えています。

今季2025/2026シーズンは、コンディションも万全で開幕を迎え、より攻撃的な役割を担っている印象です。ルイス・エンリケ監督のもとで、ビルドアップにも積極的に関与し、中央へ絞る動きも見せるなどプレーの幅を広げています。依然として若く、成長の余地を多く残すメンデスは、今後もPSGの左サイドを長く支える存在として大きな期待が寄せられています。

6位 アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマンFC)

8000万€(136億円)

モロッコ代表のサイドバック、アクラフ・ハキミは、パリ・サンジェルマンの攻守を支える絶対的な存在として不動の地位を確立しています。2021年にインテルから加入して以降、右サイドで圧倒的なスピードと運動量を武器に攻撃の起点となり続けており、今やリーグ・アンでも最も完成度の高いディフェンダーの一人と評されています。市場価値は8,000万ユーロ(約136億円)で、世界でもトップクラスの右サイドバックに数えられています。

2024/2025シーズンは、攻撃面での貢献がさらに際立った年となりました。リーグ戦でのアシスト数はキャリアハイを更新し、右サイドからの縦突破やカットインからのシュートなど、多彩な攻撃パターンを披露。エムバペやデンベレといったアタッカー陣との連携も良好で、攻撃陣との呼吸が合えば一気に局面を打開できる爆発力を見せました。また、守備面でもポジショニングの改善が見られ、よりバランスの取れたプレーヤーへと進化を遂げています。

迎えた2025/2026シーズンも、その存在感は衰えるどころかさらに増しています。戦術的柔軟性を備えたハキミは、ウイングバックとしても、3バックシステムの高い位置でも機能し、チームの攻撃ビルドアップに深く関与。年々成熟度を増すそのプレーは、今やPSGに欠かせないものとなっています。26歳という脂の乗った時期を迎えたハキミが、今季どこまでチームを引き上げるかに注目が集まっています。

5位 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(パリ・サンジェルマンFC)

9000万€(153億円)

ジョージア代表ウインガー、フヴィチャ・クヴァラツヘリア(通称「クヴァラ」)は、2025年1月にナポリからパリ・サンジェルマンへ移籍し、大きな期待を背負ってパリへやってきました。移籍金は報じられたところで約 7,000万〜7,500万ユーロ(+ボーナス)、契約期間は2029年までとされています。

2024/25シーズンのリーグ・アンでは、PSGに在籍してから14試合に出場し、4ゴール・3アシストを記録。 移籍後すぐに主力として起用され、攻撃のスパークを絶えず提供する姿が目立ちました。特にUEFAチャンピオンズリーグでは、準々決勝アストン・ヴィラ戦での痛切なゴールが印象を残し、クラブ公式戦における大舞台での存在感も示しました。

2025/26シーズンに入ってからは、リーグ開幕から1アシストを記録しています。 プレシーズンを含めた適応過程ではありますが、既に持ち味であるドリブル突破、緩急のある動き、相手を切り裂く感覚はリーグ・アンでも脅威とされつつあります。

クヴァラツヘリアの強みは、スピードと技術、そして予測不可能な動きで相手を揺さぶる能力。左右に振れる利き足の使い分けもあり、時にはウイングとして、時にはカットインして中に絡む攻撃的な役割も担います。守備面への貢献にも意識を見せ、プレスから守備戻りまでの切り替えも妥協しません。

ただし、新加入という立場ゆえ、チームとの連携や戦術理解をさらに深める必要があります。また、ゴール数・アシスト数という“結果”面での数値がこれからの評価を左右するでしょう。驚異的なスピードと得点感覚を兼ね備えたクヴァラツヘリアは、PSGの未来を背負う攻撃の顔となることが強く期待されており、これからの数シーズンがキャリアの勝負どころになる選手です。

4位 ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマンFC)

9000万€(153億円)

ポルトガル代表MFのヴィティーニャは、2022年にポルトからパリ・サンジェルマンへ加入して以降、着実にチームの中心的存在へと成長してきました。繊細なボールタッチと高い戦術理解力を兼ね備えたテクニシャンであり、PSGのポゼッションサッカーを支える心臓部といえる存在です。現在の市場価値は9,000万ユーロ(約153億円)とされ、リーグ・アン屈指の中盤プレーヤーとして評価されています。

2024/2025シーズンは中盤での存在感が際立ち、ルイス・エンリケ監督の信頼を得てレギュラーとして起用され続けました。プレッシングのスイッチを入れる動きや、味方を引き出すポジショニング、前線への縦パスなど、チーム全体のリズムを作る役割を果たしています。特にジョアン・ネヴェスやウガルテと組む中盤トリオは、守備の安定と攻撃の創造性を両立させる形として高く評価されました。

2025/2026シーズンも引き続きスタメンを確保しており、試合ごとに完成度を増している印象です。中盤の底からゲームを組み立てるだけでなく、ペナルティエリアへの進出やミドルシュートも増え、攻撃面でもより積極的な姿勢を見せています。若くして成熟したプレースタイルを持つヴィティーニャは、PSGの中盤を長期的に支えるキープレーヤーとして、今後も中心的役割を担い続けるでしょう。

3位 デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマンFC)

9000万€(153億円)

フランスの新星ミッドフィルダー、デジレ・ドゥエは、スタッド・レンヌでのブレイクを経て、2024年夏にパリ・サンジェルマンへ加入しました。まだ20歳ながら、抜群のボールキープ力とプレッシャーを受けても失わない落ち着き、そして鋭い縦パスやドリブル突破を兼ね備えた希少な才能として注目を集めています。現在の市場価値は9,000万ユーロ(約153億円)に達し、リーグ・アンの若手でも屈指の評価を受けています。

2024/2025シーズンは加入直後からリーグ戦・カップ戦を通じて50試合以上に出場し、試合を動かす存在として存在感を発揮しました。特に前線と中盤をつなぐプレーの質が高く、狭いスペースでもボールを収めて展開できる能力は、ルイス・エンリケ監督のポゼッション志向のサッカーに完全に適応。シーズン後半にはスタメン出場も増え、得点とアシストの両面でチームに貢献しました。

2025/2026シーズンはさらに成長した姿を見せており、試合終盤の展開力やボール運びのテンポにも安定感が増しています。まだ若いため、守備面や判断スピードに課題を残す部分もありますが、経験を積むごとに改善の兆しを見せています。将来的にはフランス代表の中核、そしてPSGの中心選手としてチームをけん引することが期待されており、今後数年でヨーロッパを代表する攻撃的MFへと飛躍する可能性を十分に秘めています。

2位 ジョアン・ネヴェス(パリ・サンジェルマンFC)

9000万€(153億円)

ポルトガル代表MFジョアン・ネヴェスは、2024年夏にベンフィカからパリ・サンジェルマンへ移籍した中盤の新たな核です。まだ20歳ながらも成熟した判断力と高い守備意識を持ち、ボール奪取から攻撃の組み立てまでを一人でこなせる万能型ミッドフィルダーとしてヨーロッパ中の注目を集めてきました。移籍金は約6,000万ユーロとされ、現在の市場価値は9,000万ユーロ(約153億円)に達しています。

2024/2025シーズンはPSGの中盤にすぐさまフィットし、リーグ戦・カップ戦合わせて30試合以上に出場。ヴィティーニャやウガルテと並ぶトリオの一角として機能し、攻守両面で安定感をもたらしました。ボール奪取後の素早い展開力や、相手のプレスをいなすターンの巧さは特筆もので、ルイス・エンリケ監督のポゼッション志向のサッカーに完璧にマッチしています。若手ながらもピッチ上で落ち着いた存在感を放ち、ビルドアップの起点としてチームのリズムを整えました。

2025/2026シーズンは中盤の“心臓”としてますます重要な役割を担っています。守備時には的確なポジショニングでスペースを消し、攻撃時には前線への鋭いパスを通すなど、試合のテンポを自在に操る姿が印象的です。フィジカルコンタクトにも強く、プレミア勢からの注目も絶えません。まだ21歳ながら、その落ち着きと完成度はまさに“ベテランの若者”と呼ぶにふさわしく、今後のヨーロッパサッカー界を代表する中盤の選手になることが期待されています。

1位 ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマンFC)

10000万€(170億円)

フランス代表ウインガーのウスマン・デンベレは、2023年夏にバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍して以来、右サイドの主軸としてチームの攻撃を支え続けています。爆発的なスピード、両足を自在に操るドリブル、そして相手を翻弄するリズム変化は健在で、現在の市場価値は1億ユーロ(約170億円)に到達。PSGでも最も危険なアタッカーの一人として名を連ねています。

2024/2025シーズンは公式戦で2桁得点・2桁アシストをマークするなど、キャリアでも屈指の充実期を迎えました。チャンピオンズリーグでも重要な場面でゴールを決めるなど、大舞台での勝負強さを発揮。エムバペ退団後の攻撃陣再編においても、チームを引っ張るリーダー的存在としてピッチ内外で影響力を増しています。かつて怪我に悩まされた時期もありましたが、近年はコンディションを安定させ、継続的に高水準のパフォーマンスを維持している点も成長の証といえるでしょう。

2025/2026シーズンも引き続き右サイドの主軸としてプレーし、ジョアン・ネヴェスやクヴァラツヘリアといった新戦力との連携も徐々に成熟してきています。ルイス・エンリケ監督のもとではより自由なポジショニングを与えられ、中央に絞ってチャンスメイクする機会も増加。攻撃のバリエーションが広がったことで、彼自身の得点力にもさらなる伸びが期待されています。

経験と実績を重ねた今、デンベレはPSGの象徴的存在へと進化しつつあります。リーグ・アンでの安定した活躍に加え、欧州の舞台でもクラブを勝利に導くキープレーヤーとして、その価値はますます高まっています。

市場価値の背景にある“戦術的評価軸”を学びたい方へ
プレスの設計、ライン間の使い方、ポジショナルプレーの基礎など、
現代サッカーを理解するうえで欠かせない理論を体系化したのが
『サッカー戦術の黄金則』 です。
選手の市場価値の上昇・下降を“戦術の視点”から読み解く力が身につく一冊です。
Amazonで見る

まとめ

2025年10月10日更新のリーグ・アン市場価値ランキングでは、ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン/1億ユーロ=約170億円)が首位に立ちました。圧倒的なスピードとテクニックを兼ね備え、クラブと代表の両方で重要な役割を果たす彼は、フランスサッカーを象徴する存在としてその価値をさらに高めています。近年の成熟したプレースタイルにより、かつての“技巧派ドリブラー”から“チームを動かすアタッカー”へと進化を遂げました。

そのすぐ下には、ジョアン・ネヴェス(パリ・サンジェルマン/9000万ユーロ=約153億円)が2位にランクイン。中盤の底からリズムを作り出す戦術理解力とボール奪取力で、加入初年度から存在感を発揮しています。続く3位には、デジレ・ドゥエ(同/9000万ユーロ=約153億円)、4位にはヴィティーニャ(同/9000万ユーロ=約153億円)、そして5位にはフヴィチャ・クヴァラツヘリア(同/9000万ユーロ=約153億円)が並び、トップ5をすべてパリ・サンジェルマン所属選手が独占する結果となりました。

この顔ぶれからは、パリ・サンジェルマンが依然としてフランス国内で群を抜く戦力を保持していることが明確にうかがえます。攻撃から守備、若手から中堅まで、すべての層で圧倒的なタレントを抱える同クラブは、リーグ全体の市場価値を牽引する存在となっています。

一方で、他クラブの選手が上位に食い込めなかったことは、リーグ・アンが持つ“PSG一強構図”を象徴する結果でもあります。それでも、リヨンやモナコ、レンヌなどでは若手の台頭が続いており、今後この均衡がどこまで崩れるかが注目されます。

2025/2026シーズンのリーグ・アンは、引き続きパリ・サンジェルマンが中心であることに疑いはありませんが、その中で誰が次に市場価値を押し上げ、フランス国内の勢力図を塗り替えるのか──次回の更新にも期待が集まります。

各国の開幕直後の市場価値TOP10

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次