【最新版 2024/2025シーズン終了直後】世界のトップ左サイドバック市場価値ランキング

サッカーにおいてサイドバックは、守備と攻撃の両方に関与する極めて重要なポジションです。中でも左サイドバックは、右利き選手が多いこともあり、戦術上のバランスを取る上で欠かせない存在です。近年では、単なる守備要員にとどまらず、ウイングのような突破力や、ミッドフィールダーさながらの創造性を併せ持つ選手たちが活躍しており、その影響力は年々増しています。

2024/2025シーズンは、そんな左サイドバックの中でも攻撃的センスに優れた選手が多く評価された年となりました。スピード、テクニック、スタミナ、そして試合全体を読むインテリジェンス。これらを兼ね備えた選手たちが、欧州トップクラブを中心にしのぎを削っています。

今回は、Transfermarktが公開した最新の市場価値データをもとに、2024/2025シーズン終了時点で最も価値ある左サイドバックたちをランキング形式でご紹介します。今をときめく若手から安定感抜群の実力派まで、左サイドの覇権を握るのは一体誰なのか。さっそく見ていきましょう。

DAZN

市場価値ランキング – 左サイドバック編

8位 アレハンドロ・グリマルド(バイエル・レバークーゼン)

4000万€(68億円)

スペイン・バレンシア出身のアレハンドロ・グリマルド(1995年9月20日生まれ、29歳)は、2023年7月にフリーでバイエル・レバークーゼンへ移籍し、2024/25シーズンではクラブにおいて左右両サイドの攻守を支える柱として活躍しました。ブンデスリーガでは32試合に先発出場し2得点・7アシストを記録して攻撃面への貢献も光り、DFBポカールには5試合出場、チャンピオンズリーグでも計10試合に出場しました 。

攻撃ではセットプレーを含む精度の高いクロスから合計7アシストを記録し、シュート数44本において2ゴールという数字にも表れています 。守備面でも1試合平均0.53回のタックル成功と38回のクリア、34回のブロックを記録し、攻守でバランスの取れたパフォーマンスを見せました 。65試合通算では12ゴール・20アシスト・21クリーンシートを達成し、レバークーゼンでの2シーズン目も高い貢献度を維持しています 。

今季終盤からはスペインの強豪への移籍も浮上しており、特にFCバルセロナやレアル・マドリードが興味を示していると報じられ、放出金額は1500〜2000万ユーロ程度と予想されています 。それに伴い、契約中(2027年まで)ながらもクラブには意思決定の時期が訪れており、今夏の動向に注目が集まっています 。

グリマルド選手はスペイン代表としても2023年から招集されており、26試合目を目指しており、自身も「いつかバルサやマドリードでプレーしたい」と公言するなど意欲を見せています 。フリー移籍で加入したにもかかわらず、短期間でクラブの攻守双方を支える存在となったことで、レバークーゼンの補強が成功に終わったことを証明しています。

8位 テオ・エルナンデス(ACミラン)

4000万€(68億円)

フランス代表の左サイドバック、テオ・エルナンデス選手(1997年10月6日生まれ)は、今シーズンACミランで抜群の存在感を放ち、攻守両面でクラブを支えました。2024/25シーズンのセリエAでは33試合に出場して4ゴールを記録し、コッパ・イタリアとスーペルコッパ・イタリアーナでも計6試合に出場、チャンピオンズリーグでは10試合に出場してクラブの攻撃に貢献しています 。シーズン全体では49試合に出場し5ゴール・6アシストというキャリア最多の得点関与を記録し、リーグでのプレー時間は約2,695分に達しています 。

攻撃では鋭いドリブルからのクロスやセットプレーで得点を生むことができ、シュート44本中11本が枠内に飛んでおり、得点0.13/90分の数字も、リーグ水準以上の貢献を示しています 。守備面ではスライディングやタックルで粘り強く対応し、10月にレッドカードを受け一時失点につながる場面もありましたが、負傷による離脱はなく最後まで主力として戦い抜きました 。

ただし、シーズン後半は太ももの痛みにより数試合を欠場し、特に4月・5月には出場回避を選ぶシーンもありました 。ミラン側は大事を取った対応と説明し、深刻なケガではなかったとしています。また、ミランの低迷期に伴い一部ファンやメディアにプレーや態度を批判されることもあり、「見るに耐えない」との声も一部ではあったものの 、名将イブラヒモビッチらから擁護される場面もありました 。

現在はマドリード移籍の噂も聞かれる中、ミランとの契約は2026年6月まで残されており、今夏に売却か残留かの決断を迎える重要なタイミングに立たされています 。

8位 アンドレア・カンビアーゾ(ユヴェントスFC)

4000万€(68億円)

イタリア・ジェノヴァ出身のアンドレア・カンビアーゾ選手(2000年2月20日生まれ)は、2024/25シーズンを通じてユヴェントスの左サイドにおいて不可欠な存在となりました。彼は公式戦42試合に出場し、そのうちセリエAでは33試合で2得点3アシスト、チャンピオンズリーグで7試合に出場し、ヨーロ・スーパーコパやコッパ・イタリアの出場も含めてプレーしています 。ユヴェントス復帰後、特にセリエAでの33試合出場はフィールド上での信頼を如実に示しています 。

彼のシーズン前半は優れた戦術理解と攻撃参加で高く評価され、クロス精度も向上。フィジカル面では安定していたものの、12月の足首のけが以来断続的に離脱することもありました 。5月には左大腿四頭筋の傷みで試合中交代となり、1週間程度の離脱しました。

守備面では1試合あたり約0.53回のタックル成功と4枚のイエローカード(シーズン全体)を記録しており、接触に強いプレースタイルが光りました 。また、パス成功率は約92%、キー・パス1.48本/90分と攻撃面でも貢献し、アシスト数やxA(期待アシスト)数はリーグ上位の水準でした 。

さらに代表デビューも果たしており、2024年3月にイタリア代表初招集から選出され、2025年6月時点で14回の国際Aマッチに出場し3得点を挙げています 。

今シーズンの貢献度と成績から、ユヴェントスの攻撃的サイド展開には欠かせない存在としてチームの中心になっています。複数クラブからの関心も報じられており、26歳ながら高い市場価値と移籍の可能性も囁かれています 。

8位 デスティニー・ウドジェ(トッテナム・ホットスパーFC)

4000万€(68億円)

イタリア代表のデスティニー・ウドジェ選手(2002年11月28日生まれ、188cm)は、2024/25シーズンにトッテナムで左サイドバックとして本格的に定着し、大きな飛躍を遂げました。プレミアリーグでは25試合に先発出場し1アシストを記録、欧州リーグでも9試合に出場し、合計36試合に出場しています 。またEFLカップにも2試合出場し、総出場時間は2824分に上りました 。彼は1シーズンを通じてイエローカード2枚のみでクリーンな守備を続け、タックル数は74回、インターセプト21回を記録しています 。

しかし、1月にハムストリングの負傷で離脱し、約1ヶ月ほどチームを離れることとなりました 。その後復帰して公式戦に復帰し、安定したプレーを続けて今季最終盤には軌道に乗る形で終えました。欧州リーグでは769分に出場し、その間の守備的貢献はクラブのヨーロッパ戦線での躍進に一役買っています 。

キャリア通算ではプレミアリーグ53試合に出場し2得点・4アシストを積み上げており、今季こそ得点ゼロでしたが攻守にわたる影響力は明らかでした 。また、クラブとの契約は2030年まで残っており、シーズン終盤にはマンチェスター・シティなどビッグクラブからの関心も報じられています 。

イタリア代表としても2025年5月時点で12キャップを獲得し、ネーションズリーグや欧州予選にも出場。代表での経験はクラブでのパフォーマンスにも好影響を与えており、彼の成長に一層の拍車をかけています 。

6位 ミロシュ・ケルケズ(ボーンマス)

4500万€(76億5,000万円)

21歳のハンガリー代表左サイドバック、ミロシュ・ケルケズ選手は今シーズン、AFCボーンマスにおいて圧倒的なインパクトを残し、クラブの歴史的快進撃に大きく貢献しました。2023年にから約1550万ポンドで加入して以来、2024/25シーズンはプレミアリーグ38試合すべてに先発出場し、通算90分フル出場を果たしながら2得点5アシストという高い攻撃力も披露しました 。そのうち、6月に『プレミアリーグ ファン・チーム・オブ・ザ・シーズン』への選出やアシスト数とクロスの精度が評価され、「今季最も躍動した選手の一人」として認識されています 。

守備面でも安定感が際立ち、11クリーンシート獲得に関与し、タックル99回、インターセプト66回、クリア155回、デュエル勝利250回といった高水準の数字を残しました 。これに加え、攻撃面では1976本のパスと142本のクロスを記録し、試合の起点となるプレーが目立ちました 。

彼のパフォーマンスはクラブやファンの間でも絶賛され、移籍市場では約4000万ポンドと高額評価。リヴァプールからの獲得オファーが既に進んでいるとの報道もあり、個人も移籍への意欲を否定せず「モチベーションにしている」と語っています 。交渉は最終段階にあり、クラブ間での合意も間近とされています 。

なおボーンマスは彼の移籍で得た資金で、レンヌの左SBアドリアン・トリュフェール獲得に動いており、クラブとしても窓口対応が進んでいます 。ケルケズ選手本人は移籍が“いつかは実現する”としつつも、現時点ではリヴァプールへの移籍におおむね前向きであると語りました 。

ケルケズ選手は今季を通じてフル稼働し、就任3年目のイライオラ監督体制下でリーグ9位の健闘を支える原動力となりました。守備と攻撃の両立が可能なモダンなSBとして、さらなるステップアップを迎える状況にあります。

今後はビッグクラブへの移籍が有力視されていますが、今夏どのような舞台でプレーするのか、2025/26シーズンが非常に注目されます。

6位 マイルズ・ルイス=スケリー(アーセナル)

4500万€(76億5,000万円)

ロンドン出身のマイルズ・アンソニー・ルイス=スケリー選手(2006年9月26日生まれ)は、2024/25シーズンにアーセナルのトップチームに飛び級で台頭し、その多才ぶりをいきなり証明しました。左サイドバックや中盤での起用に耐え、プレミアリーグでは23試合に出場し、1ゴールを挙げるとともに、チャンピオンズリーグでも10試合に先発して存在感を示しました 。1月にはウルヴァーハンプトン戦でのレッドカードがあったものの、アーセナル側の抗議が受け入れられて出場停止は回避されています 。

彼の注目すべき瞬間の一つは、2月2日のマンチェスター・シティ戦での初ゴールです。背番号49の19歳がエミレーツで鮮烈な右足ミドルシュートを決め、試合は5‑1と圧勝。このゴールはエルリング・ハーランドの象徴的なポーズ「ロータスフラワー」を真似するなど、彼の大胆かつ自信に満ちた性格を映し出す演出でも話題になりました 。

シーズン通算では公式戦42試合、1ゴールを記録し、プレミアリーグ公式記録では23試合で1得点、タックル成功率64%、クリア24回、デュエル勝率も高く、守備面の貢献も際立ちました 。

さらに、2025年3月にはイングランド代表としてA代表デビューを飾り、アルバニア戦で先制ゴールを記録してマン・オブ・ザ・マッチを獲得。18歳176日の記録でイングランド代表史上最年少デビュー得点者となりました 。

元アーセナルMFのジャック・ウィルシャー氏も「リーダー性とメンタリティを兼ね備えている」と評価し、将来的にはイングランドとアーセナルの中心的存在になると強く期待されています 。また、チャンピオンズリーグ準々決勝・レアル・マドリード戦では準備抜群のプレーで専門家からも称賛され、品質の高さを改めて印象づけました 。

ルイス=スケリー選手は今季、公式戦全42試合でフル稼働し、攻守にわたって輝きを放ちました。プレミアデビューから代表初得点、称賛されるパフォーマンスと心身ともに飛躍のシーズンとなりました。来季は完全に主力としての地位を確立しながら、さらなる成長が期待される重要な季節になるでしょう。

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5位 アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン・ミュンヘン)

5000万€(85億円)

カナダ代表のアルフォンソ・ボイル・デイヴィス(2000年11月2日生まれ、24歳)は、今シーズンもバイエルン・ミュンヘンの左サイドで圧倒的な存在感を示しました。ブンデスリーガでは19試合に出場し1ゴールと3アシスト、クリーンシートは9回と高いチーム貢献を果たしています 。また守備スタッツではタックル1.67回/90分、インターセプト0.75回/90分、さらにパス成功率は91.1%、キーパスは平均1.56回と、攻守両面で水準以上のパフォーマンスを維持していました 。

チャンピオンズリーグでも9試合に出場し、1ゴールを挙げるなど欧州舞台で存在感を発揮。これまで左サイド攻撃の起点として活躍してきた彼は、公式戦総計31試合に出場して1ゴール・3アシストの成績を残しています 。その結果、今季のバイエルンはブンデスリーガ連覇(通算33回目)を達成し、デイヴィスもその原動力として欠かせない存在となりました 。

しかし、カナダ代表でのナショナルチーム活動中に、ACL(前十字靭帯)を断裂する大怪我を負い、3月下旬以降は長期離脱を余儀なくされました 。バイエルンはこの件に関してカナダサッカー協会に不信感を示し、FIFAの補償制度利用を進め、さらに法的措置も辞さない姿勢を示しています 。現在は手術が完了し、復帰目標は11月とされ、2025/2026シーズンにはピッチに戻る予定です 。

シーズン前半の活躍からも分かるように、デイヴィスは今やバイエルンとカナダ代表にとって不可欠な選手であり、攻守ともに高い完成度を見せていたことは間違いありません。長期離脱は痛手ですが、復帰後に再び彼が左サイドに革命をもたらすことが待ち望まれます。

4位 ヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマンFC)

5500万€(93億5,000万円)

ポルトガル代表左サイドバックのヌーノ・アレクサンドレ・タヴァレス・メンデス選手(2002年6月19日生まれ、22歳)は、今シーズンもパリ・サンジェルマンの攻守を支えるキープレーヤーとして活躍し、クラブ史上初の欧州三冠達成に大きく貢献しました。リーグ・アンでは24試合に出場し1ゴール3アシスト、チャンピオンズリーグでは16試合出場で4アシストを記録し、公式戦合計では46試合に出場して5ゴール5アシストという成績を残しています 。

攻撃面では平均1.48本/90分のキーパスと3.06本/90分のクロスで攻撃を活性化し、88パーセンタイル以上のアシスト関連指標を記録。パス成功率約88%、シュート13本中10本が枠内に飛ぶなど、クロスとシュート精度も向上しています 。守備ではタックル1.65回/90分、インターセプト1.02回/90分、クリア1.65回/90分の積極性を発揮し、9回のクリーンシートに貢献しました 。

個人タイトルとしては、UNFPリーグ・アン年間ベストイレブンに選出され、UEFAチャンピオンズリーグの最優秀チームにも名を連ね、さらには2025年のUEFAネイションズリーグではポルトガル代表として大会最優秀選手に選ばれるなど、国内外で高い評価を得ています 。ESPNのFC100では「攻撃的才能に守備面での成熟を加え、世界屈指の左サイドバックとなった」と評されています 。

ただし春以降にはハムストリングの度重なる故障も見られ、右ふくらはぎや腰裏のトラブルで断続的な離脱を経験し、秋には手術による調整期間も見込まれています 。それでも完全復帰を目指し、2025/26シーズンにはますますの飛躍が期待されています。

ヌーノ・メンデス選手は今季、実戦での存在感、クラブと代表での高評価、データによる証明を通じて、攻守にわたり成熟を見せています。怪我の影響も考慮しながら、来季はさらなる安定感とタイトル連覇に向けて大きな期待が寄せられます。

2位 フェデリコ・ディマルコ(インテル・ミラノ)

6000万€(102億円)

ミラノ出身のフェデリコ・ディマルコ選手(1997年11月10日生まれ、27歳)は、今シーズンも攻守両面でインテル・ミラノを支え、存在感を示しました。セリエAでは34試合に出場し4ゴール7アシストと印象的な数字を記録し、チャンピオンズリーグ決勝まで進出した一方、決勝では一部メディアから守備でのミスが取り沙汰されるなど明暗が分かれる形となりました 。その中でも3月には右太もも裏の筋損傷で約3週間離脱しましたが、復帰後にすぐインテルでの存在感を取り戻し、再び攻撃の起点としてフル稼働を遂げました 。

守備面では安定した対応力を見せながら、4月のローマ戦ではミスもあり「失望」と評される場面もありましたが 、それでも最終節コモ戦での「きれいなパフォーマンス」が高く評価され、ファンや専門家の評価は総じてポジティブです 。

2024/25シーズンの公式戦合計成績は、セリエAでの34試合4ゴール7アシスト、チャンピオンズリーグでの出場が含まれ、終盤にはフリーキックからも得点を奪うなど多彩な働きを見せました 。さらに、リーグ戦ではチームの得点源としても重要な役割を果たし、シーズン前半の好調を維持してインテルの攻撃を引っ張りました。

しかしながら、シーズン最終盤の決勝での0-5敗戦では「怯える少年のようだった」と酷評され、チーム全体が不本意なパフォーマンスに終わったことで、彼自身も反省の念を口にしています 。

ディマルコ選手は契約を2027年まで残しており、今後はこの経験をもとにさらなる安定と成長が期待されます。来季はリーグ制覇と欧州再挑戦の両面で、攻撃的な左サイドバックとしてチームへの貢献がますます求められるでしょう。

ディマルコ選手は今季、出場数も攻撃貢献もキャリアハイ級で、怪我やミスもある中で復帰後のパフォーマンスが光るシーズンとなりました。来季に向けての続投かステップアップか、注目の選手です。

2位 アレハンドロ・バルデ(FCバルセロナ)

6000万€(102億円)

バルセロナの下部組織出身で2003年10月18日生まれのアレハンドロ・バルデ選手は、今シーズン真価を発揮し、クラブの欧州&国内三冠制覇に大きく貢献しました。2024/25シーズンの公式戦出場は合計47試合に達し、リーガでは32試合で4アシスト、チャンピオンズリーグでは10試合で2アシスト、コパ・デル・レイとスーペルコパでもそれぞれ出場を果たしています 。攻守両面での安定感が際立ちました 。

しかし4月12日のレガネス戦で左大腿筋(ハムストリング)を負傷し、その後1ヶ月弱の離脱を余儀なくされました 。バルセロナは今後の大一番を見据えて無理せず休養を取らせる判断をし、復帰へ向けた慎重な調整が続けられました 。5月にはエル・クラシコ前に復帰してベンチ入りし、続いてチャンピオンズリーグ準決勝にも間に合っていますが、フリック監督は無理をさせず出場は控えさせたようです 。

バルデ選手は今季、クラブが国内外でタイトルを総なめにする中で攻守の主力として活躍し、La Liga優勝、コパ・デル・レイ、スーペルコパ制覇を筆頭に、最終的にはチャンピオンズリーグでも準決勝進出に貢献しました 。左サイドバックとしての爆発的なスピード、精度の高いクロス、守備の読みと切り替えの早さで、チームに必要不可欠な存在となっています。

今後は怪我からの完全な復帰がカギとなりますが、彼の若さと才能を考えれば、2025/26シーズン以降もバルセロナの攻防を支える中核プレーヤーであり続けることは間違いなく、スペイン代表でもさらなる飛躍が期待されます。

1位 ヨシュコ・グヴァルディオル(マンチェスター・シティFC)

7500万€(127億5,000万円)

クロアチア代表のヨシュコ・グヴァルディオル選手(2002年1月23日生まれ、23歳)は、今シーズンもマンチェスター・シティで飛躍を遂げ、守備と攻撃の両面でチームに不可欠な存在となりました。2024/25シーズンは公式戦53試合出場、うちプレミアリーグ37試合に出場、合計3279分プレーし、存在感を示しました 。センターバックだけでなく左サイドバックでも起用され、シーズン中にプレミアリーグで5ゴール、チャンピオンズリーグでも2得点を記録し、攻守両立型の絶対的ユーティリティ性を発揮しました 。

守備面ではプレミアリーグで12クリーンシートを記録し、タックル57回(成功38)、インターセプト42回、クリア133回、ブロック10回と幅広いスタッツを残して、ピッチ全体で影響力を発揮しました 。パス本数4,260本、成功率約65.5%、ブロックショット16と、ボール扱いでも貢献しながら、攻撃の起点になるポテンシャルも証明しています 。

シーズン終盤にはFAカップ優勝メンバーとして、クリスタル・パレス戦の決勝にもフル出場しており 、フットボールシティのサポーター投票でも「Etihad Player of the Season」を受賞し、完全にクラブの柱として認知されました 。

また、時折センターバック起用が議論されており、専門家からは「長期的にシティの守備を支えるためには中央で使うべき」とも指摘されています 。今後の配置も含めて、チーム戦術の鍵を握る選手として期待されています。

グヴァルディオル選手は、52試合以上に出場し攻守にわたるスタッツ面でも際立った貢献を果たし、攻撃参加と守備の安定を兼ね備えた次世代最重要ディフェンダーとして成長しています。今後もマンチェスター・シティの守備ライン再構築に中心的役割を果たすことが期待されます。

DAZN

まとめ

今シーズンの左サイドバック市場価値ランキングは、攻守両面における完成度と安定感が重視された結果となりました。1位に輝いたのは、マンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオル。本職はセンターバックながら、グアルディオラのもとで左サイドでの起用が定着し、守備力とビルドアップ能力、さらには得点力までも備えた多才なプレースタイルが高く評価されました。

同率2位には、2人の注目若手がランクイン。まずはインテルのフェデリコ・ディマルコ。正確無比な左足のクロスとセットプレーで数多くのチャンスを演出し、守備でもハードワークを欠かさず、イタリア国内外でその価値を証明しました。もう1人の2位は、バルセロナのアレハンドロ・バルデ。若干20代前半ながらすでに不動のレギュラーとして活躍し、スピードとカバーリング能力の高さで、バルサの左サイドを支え続けています。

4位には、パリ・サンジェルマンのヌーノ・メンデス。度重なる負傷に悩まされながらも、出場時には圧倒的な推進力と突破力を発揮し、将来性も含めて高い評価を維持しました。

5位には、バイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイヴィス。一時ほどのインパクトはやや落ち着いた印象もありますが、なおも世界屈指のスピードとダイナミズムを備え、攻守に渡る貢献度の高さが健在です。

このランキングからは、単なるサイドの上下動だけでなく、中央への関与やセットプレーでの影響力といった総合的なプレーが市場価値に大きく影響していることが分かります。次世代のスター候補たちがしのぎを削るこのポジションは、今後もさらなる激戦区となっていくでしょう。

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