【最新版 2024/2025シーズン終了直後】世界のトップ右サイドバック市場価値ランキング

現代サッカーにおいて、右サイドバックは「守備の選手」から「攻撃の起点」へと大きく役割を変えています。特に近年では、ウイングと同等、あるいはそれ以上に攻撃参加が求められ、縦の推進力、クロス精度、インサイドでの創造性など、非常に高い総合力が要求されるポジションとなっています。

2024/2025シーズンを通して、このポジションでは世界中のクラブで様々な才能が花開きました。純粋な守備職人だけでなく、中盤のように振る舞う“偽サイドバック”タイプや、攻撃の起点として機能するハイブリッド型の選手まで、チームの戦術によってその役割は千差万別です。

今回のランキングは、Transfermarktの最新市場価値をもとに、現時点で最も評価されている右サイドバックのTOP5を紹介します。プレミアリーグ、ラ・リーガ、リーグ・アン、セリエAといった欧州主要リーグの主力たちが名を連ねるなか、攻守両面で突出したパフォーマンスを発揮した選手たちがどのように評価されたのか、ぜひ注目してご覧ください。

DAZN

市場価値ランキング – 右サイドバック編

10位 マロ・ギュスト(チェルシーFC)

3500万€(59億5,000万円)

フランス代表右サイドバックのマロ・アーサー・ギュスト選手(2003年5月19日生まれ、22歳)は、今シーズンもチェルシーで存在感を示し、クラブの躍進に貢献しました。リーグ戦では32試合に出場し、19試合で先発、1アシストを記録するとともに、1シーズン最高のクリーンシート4回、タックル総数46回(成功31回)、クリア40回を達成し、堅実な守備力と安定したクロス精度(クロス53本中10本成功)を披露しました 。公式戦全体ではリーグに加えてFAカップやEFLカップ、さらにEUROPA Conference Leagueでも合計41試合に出場し、選手としてキャリアの一歩を踏み出す成長シーズンとなりました 。

一方で春先、4月に行われたフラム戦で左ハムストリングを痛め、シーズン残り試合を欠場。クラブは軽傷で大事には至らずとも慎重な判断を下し、「筋肉の問題」として無理をさせない方針を示しました 。ハーフタイムでの交代もありましたが、監督マレスカは彼の才能を高く評価し、「彼は大器」と守りつつ、失敗しても乗り越える若さと資質があると擁護しています 。

今季は人材の世代交代が進む中で安定したプレー時間を確保し、攻守にわたる貢献度や豊富な運動量、そして堅実的な守備はチームに深みを与えました。終盤には選手起用の見直しもありましたが、「クラブの奥行きを担う重要なカード」として確かな評価を受けています 。

9位 ペドロ・ポロ(トッテナム・ホットスパーFC)

3800万€(64億6,000万円)

スペイン代表のペドロ・アントニオ・ポロ・サウセーダ選手(1999年9月13日生まれ、25歳)は、2023年1月にスポルティングCPからのローン移籍を経て2023年夏に完全加入。2024/25シーズンは右サイドバックとしてトッテナムの攻守両面で欠かせない存在となりました。プレミアリーグでは33試合に出場して2得点6アシストという公式記録を残し 、特に右サイドからの鋭い縦への切り込みと正確なクロスで攻撃にリズムを与えました。

ヨーロッパリーグでは13試合出場で2ゴール、決勝進出にも大きく貢献し、直前のセミファイナルでのボデ/グリムト戦では圧巻のゴールパフォーマンスで脚光を浴びました 。全てのコンペティションで合計49試合に出場し4ゴール9アシストと攻撃的貢献も飛び抜け、プレミアリーグではディフェンスながらリーグ屈指のアシスト数を記録するなど、その実績により攻撃型SBの評価を決定づけています 。

守備面ではタックルやインターセプトを安定的にこなし、攻守に高いバランス感を発揮しました。評価メディアWhoScoredの平均7.3点の高評価やファンクラブ投票で「Etihad Player of the Season」を受賞するなど、クラブ内外でその価値が認められています 。

またスペイン代表でも定着し、2025年6月時点で10キャップを記録。EURO 2024後も代表に招集され、国際舞台でも信頼を得ています 。契約は2028年まで残されています。

今季のポロ選手は出場数、得点貢献、クラブ貢献度の全てでキャリアハイを記録し、トッテナムの復権に大きく寄与しました。来季以降も右サイドを支える中心選手として、更なる成長が期待されます。

7位 ティノ・リヴラメント(ニューカッスル・ユナイテッドFC)

4000万€(68億円)

南ロンドン出身で2002年11月12日生まれのティノ・リヴラメント選手は、2023年夏にサウサンプトンから加入して以来、右/左サイドバック両方で急成長を遂げ、2024/25シーズンにはニューカッスルの主力として不動の地位を築きました。リーグ戦では37試合に出場し、初年度から欧州リーグ出場を果たしたうえで、EFLカップ制覇にも貢献して公式戦総45試合出場というフル稼働を記録しています 。得点は記録されなかったものの、2024年3月にはウルヴァーハンプトン戦でクラブでの初ゴールをマークしてファンの記憶に残るドラマティックな場面を演出しました 。

守備面では、プレミアリーグだけで12回のクリーンシート獲得に貢献し、1試合平均1.70回のタックルと0.82回のインターセプト、さらに3.04回のクリアという数字が示すとおり、守備力の安定を支えました 。ボール扱いにも秀でており、パス総数2953本、成功率約87%、1試合平均0.78回のキーパスを記録するなど、攻撃面でも攻守両輪として存在感を発揮しています 。

今シーズン最も注目すべきは、イングランド代表デビュー(2024年11月)を果たし、翌年6月には U21代表ではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、クラブだけでなく代表でも評価を高めています 。また、プレミアリーグのパフォーマンスが評価され、マンチェスター・シティからの関心が報じられる中、ニューカッスルは「売らない方針」を明確に掲示し、クラブの将来の中心選手と見なされていることを示しました 。

リヴラメント選手は今季、フルタイム出場と欧州タイトル獲得、さらには代表デビューと着実にキャリアを積み上げました。マンC移籍が噂されながらもニューカッスルとの絆を優先し、クラブの核としての責任を果たす姿勢を見せており、今後もマグパイズの守備ラインを支える重要人物としての活躍が期待されます。

7位 リコ・ルイス(マンチェスター・シティFC)

4000万€(68億円)

イングランド代表ユース出身のリコ・ヘンリー・ルイス選手(2004年11月21日生まれ、20歳)は、2024/25シーズンにマンチェスター・シティで攻守ともに台頭し、ディフェンダーでありながらアタッカーにも匹敵する貢献を果たしました。プレミアリーグでは28試合に出場し、そのうち21試合で先発し、1ゴールと2アシストを記録しています 。さらにFAカップで3試合に出場して1得点、コミュニティシールドでもフル出場、チャンピオンズリーグでは9試合に出場し、公式戦全体では43試合に出場しました 。

攻撃参加のスタッツも光り、プレミアリーグではタックル29回、インターセプト14回、クリア41回、ブロック2回など守備力に裏打ちされたプレーが光り、パス成功率は91.5%、キーパス平均0.33本/試合で、アシスト数は2と攻撃面でも貢献しています 。また、マンチェスター・シティの統計データによると、FAカップ準決勝でのゴールなど公式戦での重要場面に存在感を発揮したことが記録されています 。

守備面では、4回のクリーンシートに貢献し、1試合あたりタックル1.03回、インターセプト0.5回、クリア1.5回という数字で高い安定感を示しました 。また、イングランド代表への初招集も果たし、EURO 2024予選では1試合フル出場しています 。

守備から攻撃まで貢献できるユーティリティ性、そして若くして信頼される起用頻度は、プレミアリーグだけでなくシティの戦術にも不可欠な存在となりました。今後は代表での経験やビッグゲームでのパフォーマンスを糧に、さらなる飛躍が期待されます。来季は攻守の両面で「完全なる選手」としてクラブと代表で中核を担うフェーズに入るでしょう。

6位 ベン・ホワイト(アーセナルFC)

4500万€(76億5,000万円)

イングランド代表のベンジャミン・ウィリアム・ホワイト選手(1997年10月8日生まれ、27歳)は、2024/25シーズンを通じてアーセナルの右サイドを支える存在として、大きな存在感を放ちました。彼はプレミアリーグで13試合に先発、さらに4試合に途中出場し、公式戦通算ではリーグ戦17試合とチャンピオンズリーグで9試合に出場しました 。その数字だけを見ると昨季から出場機会は減りましたが、シーズン前半に強行出場していた左膝の手術の影響を考えると、復帰後も即座に戦線に戻ったことは評価できます 。

今季は膝の手術で11月から約4か月間を離脱しましたが、復帰後は右サイドバックとして試合に絡みながら、1アシストを記録し、攻守にバランスの取れたプレーを披露しました 。スタッツ面でも、タックル1.54回/90分、インターセプト1.38回/90分、クリア2.85回/90分、またキーパスは0.65回/90分に及び、パス成功率は86%前後という数字が示すように守備的安定感だけでなく、攻撃面での貢献も大きかったです 。

特に注目すべきは、アルテタ監督の戦術下で形成された“インバーテッド右サイドバック”という新たな起用法で、彼はボールを保持しながら中盤へ進出し、ゲーム構築にも関与する戦術的役割を果たしました 。これにより重要な攻撃の起点としての役割も担い、技術と判断力を両立させたミッドフィールダー的な質も発揮しました。

シーズン終盤、復帰直後には出場復帰が監督から発表されるなど、クラブ内で“完全復活”と位置づけられ、イングランド代表でも再選出の声がかかっており、代表復帰にも意欲を見せています 。

DAZN

5位 ジェレミー・フリンポン(バイエル・レバークーゼン)

5000万€(85億円)

オランダ&ガーナ系オランダ代表のジェレミー・アグイェクム・フリンポン選手(2000年12月10日生まれ、24歳)は、2024/25シーズンもレバークーゼンの攻守を支える守備的な両翼として存在感を際立たせました。ブンデスリーガでは33試合に出場し、5ゴール5アシストという驚異的な攻撃貢献を記録しました 。特に数多くの縦突破や鋭いクロスが相手ゴールに直結し、その影響力は数字にも表れており、xA(期待アシスト)0.21/90分、キーパス1.13本/90分と高水準の数値を残しています 。

守備面でも安定が光り、同じくリーグ戦では5クリーンシートに貢献し、ブロックショット6回、タックル24回、インターセプト8回を記録し 、攻守両面で貴重な働きを見せています。パス成功率は約84%とテンポの良い攻撃構築を支え、クロスの成功率(約81%)も高く、アタッカー顔負けの技術を発揮しました 。

チャンピオンズリーグではグループステージからノックアウト初戦まで10試合に出場、特にバイエルン戦(3‑0)やACミラン戦で高いパフォーマンスを示し、欧州の舞台でも戦える能力を示しました 。DFLスーパーカップではベンチから途中出場し、タイトル獲得にも貢献。公式戦合計は48試合出場で5ゴールの記録でした 。

リーグ終盤にはボルシア・ドルトムント戦での直接FKを狙うプレーや、バイエルンとの引き分け戦での積極性から「速さは翼を得たかのよう」という称賛も巻き起こっています 。このようにフリンポン選手はフル稼働ながら故障もなく、通算シュート43本・枠内24本というシュート精度も見逃せません 。

シーズン終了直後、リバプールへの移籍が確実視されており、クラブは約3500万ユーロの契約解除条項行使に備えており、複数のお墨付きが取引進行中です 。フリンポン選手は若くして欧州のトップクラブへ飛躍する準備段階にあり、来季からプレミアリーグでの挑戦が現実となる見込みです。

今季は攻守ともにキャリア最高のパフォーマンスを記録し、欧州での評価を確立したフリンポン選手は、さらなる高みを目指すべくプレミアリーグ移行を目前としています。来季はリヴァプールでまた新たな歴史を築く可能性が高く、注目が集まります。

4位 ユリエン・ティンバー(アーセナルFC)

5500万€(93億5,000万円)

オランダ代表のユリエン・デービス・ノーマン・ティンバー選手(2001年6月17日生まれ、24歳)は、2024/25シーズンにアーセナルで攻守両面に貢献し、重要な役割を果たしました。プレミアリーグでは30試合に出場して1ゴール3アシストを記録し、タックルは1試合平均2.08回、インターセプト0.89回、クリア1.52回、ブロックも試合あたり0.15回と、安定した守備数値を残しています 。クリーンシートは11回獲得し、チームの守備強化に一役買いました 。

チャンピオンズリーグでも13試合に出場し1ゴールを記録するなど、欧州舞台でも存在感を示しました 。公式戦全体では42試合に出場するフル稼働を果たし、ACLからの復帰後に即スタメンに定着した点が特に評価されています 。

シーズン終盤には足首のトラブルで手術を受け、5月中旬にシーズン終了までの離脱が決まりましたが、来季開幕には復帰予定と報じられています 。手術を経たことで逆に身体的負担が軽減され、来季の活躍に期待が高まっています。

攻撃面ではクロス精度と起点を作る展開力も向上し、キーパス17本、パス成功率88%、xA(期待アシスト)0.17/90分という数字を記録しています 。監督アーセタ監督やファンからは「守備の安定性と攻撃参加のバランスが取れた万能型サイドバック」として絶賛されており、シーズン後半の復帰直後にはスタメンを維持しています 。

ティンバー選手は今季、フル稼働でクラブと欧州大会に貢献し、データ面・印象ともに成長シーズンとなりました。手術明けながらも復帰に向けて歩を進めており、2025/26シーズンからはさらなる飛躍が期待されます。

3位 ジュール・クンデ(FCバルセロナ)

6000万€(102億円)

フランス代表のジュール・クンデ選手(1998年11月12日生まれ、26歳)は、今シーズンもバルセロナの守備ラインにおいて中心的な存在として活躍しました。リーガ・エスパニョーラでは32試合に出場し2ゴール3アシストを記録。特に重要な場面で得点に絡むなど攻撃面でも貢献し、チャンピオンズリーグでは13試合に出場して安定したパフォーマンスを披露しました 。

セットプレーでの勝負強さや、正確なパス、そして耐久性にも優れており、昨年12月以来なんと68試合連続出場という驚異的な継続出場記録を更新中です 。スピードと身体能力に優れ、1試合平均0.48本のシュートと1.11本のキーパス、さらにはタックルやインターセプト数も高水準に保っています 。

タイトル戦でも存在感を示しており、1月にはスーペルコパのレアル・マドリード戦でアシストを決めチームを優勝に導くなど活躍し 、4月のコパ・デル・レイ決勝では延長戦で決勝ゴールを奪うなど、「決定力のあるDF」として称賛されました 。

ただ、4月30日のチャンピオンズリーグ準決勝のインテル戦でハムストリングを負傷し、以降シーズン後半の数試合を欠場しました。復帰に向けてリハビリを進めており、7月のプレシーズンには完全復帰できる見通しです 。

その通年の活躍ぶりから、クラブ内外で「攻守ともに完成されたサイド/センターバック」として高く評価されており、昨季と合わせて通算出場100試合を突破しています 。プレミアリーグ複数クラブも熱視線を送る中、クンデ選手自身はバルセロナでの定位置確保を目指しており、来季も攻守において中心的役割を担うことは確実です。

クンデ選手は今季、フル稼働による安定した出場と得点への関与、そしてビッグプレーでの勝負強さを兼ね備えた代表格となりました。怪我による終了ではありましたが、完全復帰後は再び左サイドの要としてさらなる飛躍期を迎えるでしょう。

2位 アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマンFC)

6500万€(110億5,000万円)

モロッコ代表右サイドバックのアクラフ・ハキミ選手(1998年11月4日生まれ、26歳)は、今シーズンもPSGで圧倒的な存在感を放ち、攻守両面でクラブの中心を担いました。リーグ・アンでは25試合に出場し4ゴール6アシスト(合計10ゴール関与)、シュート精度56%、平均非PK期待ゴール(npxG)0.21/90分という攻撃的貢献を示しています 。

公式戦全体では50試合に出場し7ゴール14アシストと抜群の数字を残し、特にチャンピオンズリーグでは開幕から4ゴール5アシストの貢献で決勝進出を牽引。準々決勝アストン・ヴィラ戦では開幕弾を記録し、5月の決勝では先制ゴールを挙げるなど、大舞台での勝負強さも発揮しています 。

さらに、今季はPSGの副キャプテンに任命され、クラブと選手の双方にとって信頼の証となりました 。華々しい成果もさることながら、スーペルコパ(優勝)、リーグ・アン連覇、クープ・ド・フランス、そしてCL初制覇への貢献も評価されています 。

守備面ではタックル、インターセプトともにしっかり対処し、高いパス成功率(約91%)とキーパス平均1.05本/試合を記録。攻撃の起点を作る精度と読みの鋭さも兼ね備えています 。

シーズン終盤には数試合の休養起用もあったものの、重大な負傷はなく、管理下で欧州決戦へコンディションを温存する運用が行われました 。

ハキミ選手は今季、攻撃と守備にわたって文句なしのインパクトを残し、世界最高クラスの右サイドバックの一人として不動の地位を確立しました。副キャプテンとしてのリーダーシップも示し、来シーズン以降もPSGの攻撃構造に欠かせない核であることは間違いありません。

1位 トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプールFC)

7500万€(127億5,000万円)

イングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルド選手(1998年10月7日生まれ、26歳)は、今季もリヴァプールで攻守両面において圧倒的な存在感を示し、公式戦ではプレミアリーグ33試合に出場し3得点6アシストを記録しました 。またFAカップでは1試合1得点、チャンピオンズリーグでは8試合に出場しています 。

守備力でも抜群の貢献があり、リーグ戦では13クリーンシートを達成し、1試合平均2.74回のタックル、1.16回のインターセプト、1.85回のクリアを記録。パス成功率は約78%で、試合ごとに2.05本のキーパスを創出し、xA(期待アシスト)は0.30/90分に達し、プレミアリーグでは上位数パーセンタイルに位置しています 。

攻撃面では、精度の高いクロスや鋭いパスから複数のゴールチャンスを演出し、公式には6アシストを記録。ディフェンダーでありながらシュート試行数や創出するチャンスの多さも評価されています 。

ただし今季は負傷に悩まされ、11月下旬と2月、そして3月中旬にかけて足首およびハムストリングなどで累計50日以上の離脱がありました 。4月半ばにはトレーニングに復帰し、リーグ後半戦やファイナルの出場も見込まれましたが、ストック連戦とリーグ・カップ決勝への影響を考慮し、控え起用で無理せず運用されました 。

シーズン終了を目前に控え、本人は「新たな挑戦」を求める決意を示し、2025年夏にリヴァプールを卒業してレアル・マドリード移籍を選ぶ意向を発表しました 。

トレント選手は、リヴァプールで20年にわたり育ったホームグロウンとして、攻守兼備の右サイドバック像を体現し、プレミアリーグ史上屈指の存在へと成長しました。怪我の影響があったものの、タイトル獲得とクラブに残したレガシーは揺るぎなく、次なるステージでの活躍が大きく期待されています。

DAZN

まとめ

今シーズンの右サイドバック市場価値ランキングは、攻撃性能・戦術理解・柔軟性の高さが特に評価された結果となりました。1位に輝いたのは、リヴァプールのトレント・アレクサンダー=アーノルドで、7500万ユーロ(約127億5,000万円)。セットプレーのキッカーを務める精度の高い右足と、中央でゲームメイクを担う“偽SB”としての進化が、依然として高い評価を受けています。

2位のアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)は、抜群のスピードとオーバーラップでPSGの右サイドを牽引。今季も得点とアシストの両面で結果を残し、安定した市場価値を維持しました。

3位には、バルセロナのジュール・クンデがランクイン。元々はセンターバック出身ながら、サイドバックとしての起用に適応し、守備面での信頼性と的確なビルドアップが評価されました。続く4位のユリエン・ティンバー(アーセナル)は、長期離脱からの復帰後に見せた高いパフォーマンスが印象的。本職CBながら、アルテタ体制の戦術的な右サイドを担う器用さで価値を上げています。

5位には、レバークーゼンの快進撃を支えたジェレミー・フリンポンが登場。ウイングのような突破力と得点力で、サイドバックという枠に収まらない活躍を見せ、今回初のTOP5入りとなりました。

この顔ぶれからも、右サイドバックは今や攻守一体型の万能プレイヤーが求められるポジションであることがよくわかります。チームの戦術に応じて求められる役割は異なりながらも、彼らはいずれも高い完成度と個性を武器に、サイドを制圧する存在となっています。今後、新たなタレントがどのように台頭してくるのか、注目は尽きません。

DAZN

Follow me!

  • X
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする