【最新版 2024/2025シーズン終了直後】世界のトップ攻撃的ミッドフィルダー市場価値ランキング

2024/2025シーズン終了後の市場価値ランキングでも、攻撃的ミッドフィルダー(AMF/OMF)は依然としてサッカー界の華やかな中心として大きな注目を集めています。ピッチ中央でボールを受け、狭いスペースを突破して決定的なチャンスを生み出す攻撃的MFは、ゴールを生み出す「演出家」として現代サッカーに欠かせない存在です。試合展開を読み、ラストパスを通し、自らもゴールを奪う――そのクリエイティブな役割の重要性は年々高まっています。

特に今シーズンは、攻撃的ミッドフィルダーに求められる役割の幅広さがますます顕著となりました。伝統的な「10番」的なチャンスメイカーに加え、ゴール前に飛び出す得点力の高いセカンドストライカー型、守備でもハードワークを厭わないボックス・トゥ・ボックス型、さらには中盤深くからビルドアップを助けるプレーメイカー型まで、多様なスタイルの選手たちが各国リーグで活躍を見せました。

今回はTransfermarktの最新データをもとに、2024/2025シーズン終了時点の攻撃的ミッドフィルダー市場価値ランキングを紹介します。今シーズン誰が評価を高め、誰が世界最高の「ゲームメーカー」として認められたのか。進化を続ける攻撃的ミッドフィルダーの勢力図を、最新のトレンドとともに詳しく見ていきましょう。

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市場価値ランキング – 攻撃的ミッドフィルダー編

10位 モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)

5500万€(93億5,000万円)

モーガン・ロジャーズは、2024/25シーズンのアストン・ヴィラにおいてブレイクを果たし、公式戦で54試合に出場し14ゴール13アシストを記録しました。特にプレミアリーグでは37試合に出場し8ゴール11アシストを挙げ、チャンピオンズリーグでは12試合で4ゴール2アシストを記録するなど、国内外の大会でチームの攻撃を支えました。

シーズン序盤は途中出場が多かったロジャーズですが、冬以降は先発に定着し、3月のレスター戦では1ゴール1アシストの活躍で勝利に貢献しました。左右のウイング、トップ下、時にはセンターフォワードでも起用される柔軟性を発揮し、ウナイ・エメリ監督の下で大きく成長を遂げました。

その急成長ぶりは移籍市場でも注目を集め、シーズン終了後にはアーセナルやチェルシーが獲得に関心を示しています。チェルシーは特に積極的に動いているとされましたが、アストン・ヴィラはロジャーズを長期計画の中心とみなし、売却に消極的な姿勢を貫いています。

また、以前所属していたマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督も「我々は並外れた才能を手放してしまった」と語っており、彼のポテンシャルの高さが改めて評価されています。

このように、モーガン・ロジャーズは2024/25シーズンを通じてアストン・ヴィラの攻撃陣におけるキープレーヤーとして急成長を遂げ、今後のさらなる飛躍と移籍市場での動向に注目が集まっています。

8位 ダニ・オルモ(バルセロナ)

6000万€(102億円)

ダニ・オルモは、2024年8月にRBライプツィヒからFCバルセロナへ移籍し、クラブの下部組織出身としての帰還を果たしました。 移籍金は約6,000万ユーロと報じられています。 シーズン開幕当初は、ラ・リーガの給与制限により登録が遅れましたが、8月27日のラージョ・バジェカーノ戦で途中出場し、決勝ゴールを挙げる鮮烈なデビューを飾りました。

その後もオルモは攻撃の中心選手として活躍し、ラ・リーガでは25試合に出場して10ゴール3アシストを記録しました。 特に11月3日のエスパニョール戦では2得点を挙げるなど、重要な試合での活躍が光りました。 チャンピオンズリーグでは9試合に出場し、2ゴールを記録しました。

シーズン中盤には筋肉系の負傷や内転筋の問題により数試合を欠場しましたが、4月には復帰し、アスレティック・ビルバオとの最終戦ではPKを決めるなど、シーズンを締めくくる活躍を見せました。

バルセロナはこのシーズン、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャの国内三冠を達成し、オルモの貢献はその成功に大きく寄与しました。

また、スペイン代表としても活躍し、2024年のUEFA欧州選手権では大会得点王に輝き、チームの優勝に貢献しました。 現在、オルモはバルセロナとの契約を2030年まで結んでおり、今後もクラブと代表の両方での活躍が期待されています。

8位 オイアン・サンセト(アスレティック・ビルバオ)

6000万€(102億円)

オイアン・サンセトは、2024/25シーズンのアスレティック・ビルバオにおいて、公式戦36試合に出場し、17ゴール3アシストを記録しました。 ラ・リーガでは29試合に出場し15ゴール1アシストを挙げ、チームの得点王となりました。 UEFAヨーロッパリーグでは7試合に出場し2ゴール2アシストを記録しました。

シーズン中盤にはハムストリングの負傷により数試合を欠場しましたが、2月のジローナ戦ではハットトリックを達成し、ラ・リーガの月間最優秀選手に選出されるなど、復帰後も高いパフォーマンスを維持しました。

アスレティック・ビルバオはこのシーズン、ラ・リーガで4位に入り、2014-15シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。 また、ヨーロッパリーグでは準決勝に進出し、国内外での活躍が光りました。

サンセトは2023年にクラブとの契約を2032年まで延長し、契約解除金は約8000万ユーロとされています。

このように、オイアン・サンセトは2024/25シーズンにおいて、アスレティック・ビルバオの攻撃の中心として活躍し、チームの成功に大きく貢献しました。 今後のさらなる飛躍が期待されます。

7位 シャビ・シモンズ(RBライプツィヒ)

7000万€(119億円)

シャビ・シモンズは、2024/25シーズンにRBライプツィヒで公式戦33試合に出場し、11ゴール8アシストを記録しました。 ブンデスリーガでは25試合に出場し10ゴール7アシストを挙げ、チームの攻撃を牽引しました。

シーズン序盤、シモンズはチャンピオンズリーグのリヴァプール戦で左足首を負傷し、2024年末まで離脱を余儀なくされました。 しかし、2025年1月に復帰し、ブレーメン戦で2ゴールを挙げるなど、即座に存在感を示しました。

RBライプツィヒはシーズン最終節でシュトゥットガルトに敗れ、ブンデスリーガ7位に終わり、7シーズンぶりに欧州大会出場を逃しました。 これにより、シモンズはチャンピオンズリーグ出場を求めて移籍を希望し、クラブも移籍金を8000万ユーロに設定しています。

現在、シモンズにはバイエルン・ミュンヘンやプレミアリーグの複数クラブが関心を示しており、今後の動向が注目されています。

6位 ドミニク・ソボスライ(リヴァプールFC)

8000万€(136億円)

ドミニク・ソボスライは、2024/25シーズンのリヴァプールFCにおいて、公式戦49試合に出場し、8ゴール8アシストを記録しました。 プレミアリーグでは36試合に出場し6ゴール6アシストを挙げ、チームの攻撃に大きく貢献しました。

シーズン中盤には、マンチェスター・シティ戦でゴールとアシストを記録し、2-0の勝利に貢献するなど、重要な試合での活躍が光りました。

また、2月にはクラブの月間最優秀選手に選出されるなど、安定したパフォーマンスを維持しました。

シーズン終盤には、ブライトン戦でゴールを決めた際に、第一子の誕生を祝うセレブレーションを披露し、私生活でも充実した時期を迎えています。

このように、ソボスライは2024/25シーズンにおいて、リヴァプールのプレミアリーグ制覇に大きく貢献し、個人としても成長を遂げた一年となりました。

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5位 マルティン・ウーデゴール(アーセナルFC)

8500万€(170億円)

マルティン・ウーデゴールは、2024/25シーズンのアーセナルFCにおいて、公式戦44試合に出場し、6ゴール11アシストを記録しました。 プレミアリーグでは30試合に出場し3ゴール8アシストを挙げ、チャンピオンズリーグでは11試合で3ゴール1アシストを記録しました。

シーズン序盤、ウーデゴールは代表戦での足首の負傷により約2か月間離脱し、チームの攻撃に影響を及ぼしました。 復帰後もパフォーマンスは安定せず、特にチャンピオンズリーグ準決勝のパリ・サンジェルマン戦では、試合への影響力の低さが批判されました。

しかし、シーズン最終戦のサウサンプトン戦では、89分に決勝ゴールを挙げ、チームの2位確保に貢献しました。 また、シーズンを通じて11アシストを記録し、チーム内で最も多くのチャンスを創出した選手の一人となりました。

ウーデゴールのパフォーマンスには波がありましたが、彼の創造性とリーダーシップは依然としてチームにとって重要であり、今後の活躍が期待されます。

4位 コール・パーマー(チェルシーFC)

1億2000万€(204億円)

コール・パーマーは、2024/25シーズンのチェルシーFCにおいて、公式戦46試合に出場し、15ゴール12アシストを記録しました。 プレミアリーグでは37試合に出場し15ゴール8アシストを挙げ、チームの攻撃を牽引しました。

シーズン序盤、パーマーはウルヴァーハンプトン戦で1ゴール3アシストを記録し、8月のプレミアリーグ月間最優秀ゴール賞を受賞しました。 また、9月のブライトン戦では前半だけで4ゴールを挙げ、プレミアリーグ史上初の快挙を達成しました。

シーズン中盤には得点から遠ざかる時期もありましたが、5月のウェストハム戦でゴールを決め、プレミアリーグで21歳以下の選手としては史上3人目となるシーズン30ゴール関与(ゴール+アシスト)を達成しました。 また、4月のエヴァートン戦でのゴールは月間最優秀ゴールに選ばれ、同月のプレミアリーグ月間最優秀選手にも選出されました。

5月28日に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ決勝では、レアル・ベティス相手に2アシストを記録し、4-1の逆転勝利に貢献しました。 この活躍により、パーマーはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

シーズン終了後、パーマーはチェルシーの年間最優秀選手および選手間投票による年間最優秀選手に選ばれました。 また、プレミアリーグ年間最優秀若手選手賞を2年連続で受賞し、その才能と成長が高く評価されました。

このように、コール・パーマーは2024/25シーズンにおいて、チェルシーの攻撃の中心として活躍し、個人としても多くの栄誉を手にしました。 今後のさらなる飛躍が期待されます。

2位 ジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)

1億4000万€(238億円)

ジャマル・ムシアラは、2024/25シーズンのバイエルン・ミュンヘンにおいて、公式戦40試合に出場し、18ゴール5アシストを記録しました。 ブンデスリーガでは25試合に出場し12ゴール2アシスト、UEFAチャンピオンズリーグでは12試合に出場し3ゴール3アシストを挙げ、チームの攻撃を牽引しました。

シーズン中盤には左太ももの筋束断裂により約8週間の離脱を余儀なくされましたが、復帰後は再び高いパフォーマンスを発揮しました。

このシーズンの活躍により、ムシアラはブンデスリーガの年間最優秀選手にファン投票で選出され、また、ブンデスリーガの年間ベストイレブンにも選ばれました。

2025年2月には、バイエルンとの契約を2030年まで延長し、クラブへの忠誠を示しました。

現在、ムシアラはクラブワールドカップへの出場に向けて順調に回復しており、チームにとって重要な戦力となることが期待されています。

2位 フロリアン・ヴィルツ(バイエル・レバークーゼン)

1億4000万€(238億円)

フロリアン・ヴィルツは、2024/25シーズンにバイエル・レバークーゼンで公式戦45試合に出場し、16ゴール14アシストを記録しました。 ブンデスリーガでは31試合に出場し10ゴール12アシストを挙げ、チャンピオンズリーグでは9試合で6ゴールを記録しました。

シーズン序盤には、UEFAチャンピオンズリーグのフェイエノールト戦で2ゴールを挙げ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、好調なスタートを切りました。

しかし、3月のヴェルダー・ブレーメン戦で右足首の内側靭帯を損傷し、数週間の離脱を余儀なくされました。

シーズン終了後、ヴィルツはリヴァプールFCとの個人合意に達し、移籍金は1億ポンド(約1億2600万ユーロ)に達する可能性があります。

ヴィルツは、バイエル・レバークーゼンでの公式戦197試合に出場し、57ゴール65アシストを記録しています。

彼の創造性とプレーメイキング能力は、リヴァプールの新たな攻撃の中心として期待されています。

1位 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)

1億8000万€(306億円)

ジュード・ベリンガムは、2024/25シーズンのレアル・マドリードにおいて、公式戦51試合に出場し、14ゴール13アシストを記録しました。 ラ・リーガでは31試合に出場し9ゴール8アシストを挙げ、チャンピオンズリーグでは13試合で3ゴール3アシストを記録しました。

このシーズン、ベリンガムはより深い位置でのプレーにシフトし、プレーメイカーとしての役割を強化しました。 特に、ヴィニシウス・ジュニオールやキリアン・エムバペといった攻撃陣との連携が光り、チームの攻撃を支えました。

しかし、シーズン中には懸念される場面もありました。 5月のセルタ・デ・ビーゴ戦では危険なタックルでイエローカードを受け、前週のコパ・デル・レイ決勝での退場処分が取り消された直後だったこともあり、批判の声が上がりました。 この試合ではエムバペへのアシストも記録しており、プレーの質と規律のバランスが課題となりました。

シーズン終了後、ベリンガムはFIFA/FIFProワールドイレブンおよびラ・リーガの年間ベストイレブンに選出され、そのパフォーマンスが高く評価されました。

2025/26シーズンからはシャビ・アロンソ新監督の下、ベリンガムは本来の中央ミッドフィルダーとして起用される予定です。 アロンソ監督はベリンガムを「例外的な選手」と評し、彼の創造性とプレーメイキング能力を最大限に引き出す意向を示しています。

このように、ジュード・ベリンガムは2024/25シーズンにおいて、ポジションの変化やチームの戦術的調整の中で重要な役割を果たし、レアル・マドリードの中盤を支える存在としての地位を確立しました。 今後のさらなる活躍が期待されます。

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まとめ

2024/2025シーズン終了時点の攻撃的ミッドフィルダー市場価値ランキングは、若き才能が躍動し続ける現代サッカーの中盤の主役たちの競演を鮮明に映し出す結果となりました。攻撃的ミッドフィルダーは今や「ラストパサー」に留まらず、ゴール前への飛び出し、得点力、守備への貢献、ビルドアップへの参加など、総合力が強く求められるポジションとなっています。

1位に輝いたのは、レアル・マドリードのジュード・ベリンガム。市場価値は1億8000万ユーロ(約306億円)と、全ポジションを見渡しても世界トップクラスの評価を受けています。今シーズンもゴール前での決定力・中盤のゲーム支配・精神的リーダーシップとすべての面でチームをけん引し、世界最高のオールラウンド型攻撃的MFとしての評価を確立しました。

2位にはジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)とフロリアン・ヴィルツ(バイエル・レバークーゼン)が1億4000万ユーロ(約238億円)で並びました。

ムシアラは今シーズンもドイツ国内外で独特のドリブルセンスと狭いスペースを突破する創造性を発揮。まだ21歳ながら攻撃的MFとして完成度を高め続けています。

ヴィルツはレバークーゼンの歴史的シーズンの象徴的存在となり、驚異的な決定力とラストパス精度で一気に市場価値を押し上げました。今後ビッグクラブ移籍も噂される注目銘柄です。

4位はチェルシーの新たなエースに成長したコール・パーマーで1億2000万ユーロ(約204億円)。今季はチームの攻撃を完全に引き取り、得点力・創造力ともにプレミアリーグ屈指の成績を残しました。今後のプレミアを代表する攻撃的MF候補と言っても過言ではありません。

5位には、アーセナルの司令塔マルティン・ウーデゴールが8500万ユーロ(約170億円)でランクイン。的確なパスワークと試合を落ち着かせるコントロール力は健在で、アーセナルの中盤のリーダーとして安定感のある活躍を見せ続けています。

今回のランキング全体から見えてくるのは、攻撃的ミッドフィルダーにおいても「万能性」と「若さ」が市場価値に強く影響しているという傾向です。得点力・アシスト力に加え、戦術理解・守備・流動性まで備えたオールラウンダー型の選手ほど高く評価される時代となりました。さらに、全体的に20代前半の選手が中心となっており、今後の数年で順位が大きく動く可能性を十分に秘めた群雄割拠のポジションと言えるでしょう。

来シーズン以降も、この若き司令塔たちがどのように成長し、さらにどんな新星が台頭してくるのか。攻撃的ミッドフィルダーを巡る次世代争いは今後も非常に注目です。

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