【2024/2025年最新版】世界のトップゴールキーパー市場価値ランキング

ゴールキーパー(GK)は、サッカーにおいて唯一「手を使うことが許された守護神」として、チームの最後の砦となるポジションです。一見、ゴールを守るだけの役割のように思われがちですが、現代サッカーにおいてはその役割が大きく変化し、守備の要であると同時に攻撃の起点としても極めて重要な存在となっています。反射神経やシュートストップ能力に加え、足元の技術やビルドアップへの関与、冷静な判断力とコーチング能力など、多彩なスキルが求められるようになっています。

特に近年は、「スイーパーキーパー」や「ビルドアップ型GK」といった新たなタイプのキーパーが台頭しており、ただ止めるだけではトップレベルで生き残れなくなっています。ラインを高く保つチームではDFラインの裏をカバーするスピードと読み、ポゼッション重視のチームではプレッシャーの中でも正確なフィードを出す足元の技術が欠かせません。そのため、移籍市場におけるキーパーの価値も年々上昇しており、世界のトップクラブは優秀なGKを確保するために多額の資金を投じています。

今回は、Transfermarktの最新データをもとに、世界で最も市場価値が高いゴールキーパーのランキングを紹介します。ここに名を連ねる選手たちは、ただセーブするだけでなく、チームの戦術における核として機能し、勝敗に直接関わる存在です。現代サッカーにおけるゴールキーパーの役割と、その進化を体現するトップ選手たちの実力を、ぜひご覧ください。

9位 エデルソン(マンチェスター・シティFC)

3000万€(51億円)

エデルソン・サンタナ・デ・モラエスは、1993年8月17日生まれのブラジル出身のゴールキーパーで、現在はプレミアリーグのマンチェスター・シティFCに所属しています。2017年にベンフィカから加入し、以降、ペップ・グアルディオラ監督の下で正守護神として活躍。その正確なフィード能力とスイーパー的なプレースタイルで、現代型GKの代表格とされています。

エデルソンは、これまでにプレミアリーグ6回、FAカップ2回、EFLカップ4回、UEFAチャンピオンズリーグ1回(2022-23シーズン)など、数多くのタイトルを獲得。個人としても、プレミアリーグ・ゴールデングローブ賞を3度受賞し、2023年にはFIFA最優秀ゴールキーパー賞を受賞するなど、その実力は世界的に認められています。

しかし、2024-25シーズンは負傷やチームの戦術変更により、リーグ戦出場が22試合にとどまり、控えGKのシュテファン・オルテガの台頭もあり、出場機会が減少しました。さらに、サウジアラビアのクラブからの高額オファーが報じられ、エデルソン自身も移籍を検討しているとされています。マンチェスター・シティは、後任としてポルトのディオゴ・コスタや日本代表の鈴木彩艶などをリストアップしているとの報道もあります。

エデルソンの契約は2026年まで残っていますが、クラブは適切なオファーがあれば放出を容認する姿勢を示しており、今夏の移籍市場での動向が注目されています。長年にわたりシティの最後尾を支えてきたエデルソンの去就は、クラブの新たな時代の幕開けを象徴するものとなるかもしれません。

9位 リュカ・シュヴァリエ(リールOSC)

3000万€(51億円)

リュカ・シュヴァリエ(Lucas Chevalier)は、2001年11月6日生まれのフランス・カレー出身のゴールキーパーで、リーグ・アンのリールに所属しています。身長189cmの彼は、リールのユースアカデミー出身であり、クラブの将来を担う逸材として注目されています。

シュヴァリエは、2008年にSCコケルでサッカーを始め、2010年にASマルクを経て、2014年にリールのユースアカデミーに加入しました。2021年にはリーグ・ドゥのヴァランシエンヌFCへレンタル移籍し、プロとしての経験を積みました。2022年9月10日、リールのトップチームで公式戦デビューを果たし、以降、正守護神として活躍しています。 

2024-25シーズン、シュヴァリエはリーグ・アンで34試合に出場し、12試合でクリーンシートを達成。セーブ数は97回、失点は35と、安定した守備を見せました。 

UEFAチャンピオンズリーグでは、グループステージでレアル・マドリードを1-0で下す試合で、シュヴァリエは高い評価を受け、フランス紙『レキップ』から9/10の評価を獲得しました。 

シュヴァリエは、フランスの各年代別代表に選出され、2024年11月にはA代表に初招集されました。 

2024-25シーズンの活躍が評価され、リーグ・アン年間最優秀ゴールキーパー賞を受賞し、同リーグのベストイレブンにも選出されました。 

リールとの契約は2027年6月まで延長されており、クラブの将来を担う存在として期待されています。その安定したパフォーマンスと若さから、今後のフランス代表の守護神としても注目されています。

リュカ・シュヴァリエは、リールとフランス代表の未来を担うゴールキーパーとして、今後の活躍が期待される選手です。

5位 マイク・メニャン(ACミラン)

3500万€(59億5,000万円)

マイク・メニャンは、1995年7月3日生まれのフランス出身のゴールキーパーで、現在セリエAのACミランに所属し、チームのキャプテンも務めています。その卓越した反射神経、精度の高いパス、そしてリーダーシップにより、世界最高のゴールキーパーの一人と評価されています。

メニャンはパリ・サンジェルマンのユース出身で、2015年にリールへ移籍。2017年から正守護神として活躍し、2018-19シーズンにはリーグ・アン年間最優秀ゴールキーパーに選出されました。2020-21シーズンにはリールをリーグ優勝に導き、2021年夏にACミランへ移籍。加入初年度の2021-22シーズンには、ミランの11年ぶりのセリエA優勝に貢献し、同シーズンの最優秀ゴールキーパーにも選ばれました。 

2024-25シーズン、メニャンはセリエAで36試合に出場し、11試合でクリーンシートを達成。98回のセーブを記録し、失点数は38でした。また、UEFAチャンピオンズリーグでは10試合に出場し、36回のセーブを記録しました。 

フランス代表としては、各年代別代表を経て、2020年にA代表デビュー。2023年にウーゴ・ロリスの代表引退後、正守護神の座を引き継ぎました。2024年のUEFA欧州選手権では、チームのベスト4進出に貢献し、大会のベストイレブンにも選出されました。

メニャンは、ミランとの契約を2026年まで残しており、クラブの将来を担う存在として期待されています。その安定したパフォーマンスとリーダーシップから、今後のフランス代表の守護神としても注目されています。

5位 アンドレ・オナナ(マンチェスター・ユナイテッドFC)

3500万€(59億5,000万円)

アンドレ・オナナは1996年4月2日生まれのカメルーン出身のゴールキーパーで、現在はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFCに所属しています。身長190cm、体重91kgの彼は、サミュエル・エトー・アカデミーで育ち、2010年にFCバルセロナの下部組織に加入。その後、アヤックスでプロデビューを果たし、2022年にはインテル・ミラノへ移籍。2023年夏にマンチェスター・ユナイテッドと5年契約を結び、背番号24を着用しています。

オナナのプレースタイルは、現代的なスイーパーキーパーとして知られています。足元の技術に優れ、ビルドアップ時には積極的にパス回しに参加。冷静な判断力と的確なポジショニングで、相手のプレッシングを回避し、攻撃の起点となるプレーを展開します。また、反射神経を活かしたシュートストップ能力も高く、至近距離からのシュートにも対応可能です。

2024-25シーズン、オナナはプレミアリーグで34試合に出場し、チームの守備を支えました。UEFAチャンピオンズリーグでは、グループステージから準々決勝まで全試合に出場し、特に準々決勝第2戦では延長戦を含む120分間のプレーでチームの勝利に貢献しました。

一方で、クラブはセリエAのゴールキーパーの獲得を検討していると報じられていますが、オナナ自身はマンチェスター・ユナイテッドでのポジションを守る意欲を示しており、今後のポジション争いが注目されています。

オナナはその革新的なプレースタイルと高い技術力で、チームの戦術に深く関与するゴールキーパーとして、今後もマンチェスター・ユナイテッドの守護神としての活躍が期待されています。

5位 グリエルモ・ヴィカーリオ(トッテナム・ホットスパーFC)

3500万€(59億5,000万円)

グリエルモ・ヴィカーリオは、1996年10月7日生まれ、イタリア・ウーディネ出身のゴールキーパーで、現在プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCに所属しています。身長194cmの彼は、2023年夏にエンポリから移籍し、ウーゴ・ロリスの後継者として正守護神の座を獲得しました。

ヴィカーリオはウディネーゼのユースでキャリアをスタートし、セリエDのフォンタナフレッダで実戦経験を積んだ後、ヴェネツィア、ペルージャ、カリアリなどを経て、エンポリで頭角を現しました。2022-23シーズンにはセリエAで31試合に出場し、安定したパフォーマンスで注目を集めました。

2023-24シーズン、トッテナムに加入したヴィカーリオは、プレミアリーグで38試合に出場し、チームの守備を支えました。特に高いセーブ率と安定感が評価され、プレミアリーグのセーブ率ランキングで上位に位置しました。また、アンジェ・ポステコグルー監督の攻撃的な戦術にも適応し、ビルドアップへの貢献も見せています。 

ヴィカーリオは、俊敏な反射神経と的確なポジショニングを持ち味とし、1対1の場面でも冷静な対応が可能です。また、足元の技術にも優れ、後方からのビルドアップに積極的に関与します。そのプレースタイルは、現代的なスイーパーキーパーとして高く評価されています。

ヴィカーリオは2022年にイタリア代表に初招集され、2024年3月にデビューを果たしました。現在、代表での出場は3試合ですが、クラブでの活躍が評価され、将来的には正守護神の座を狙える位置にいます。

2024-25シーズンもトッテナムの守護神として活躍が期待されるヴィカーリオ。プレミアリーグでのさらなる成長と、イタリア代表での地位向上が注目されます。その安定したパフォーマンスとリーダーシップで、クラブと代表の両方で重要な役割を果たすことでしょう。

5位 ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマンFC)

3500万€(59億5,000万円)

ジャンルイジ・ドンナルンマは1999年2月25日生まれ、イタリア・カステッランマーレ・ディ・スタービア出身のゴールキーパーで、身長196cmを誇ります。16歳でACミランのトップチームデビューを果たし、2021年にPSGへ移籍しました。現在はイタリア代表のキャプテンも務めています。

2024-25シーズン、ドンナルンマはリーグ・アンで24試合に出場し、52セーブ、4試合でクリーンシートを達成しました。また、チャンピオンズリーグではリヴァプールとのラウンド16で2本のPKをストップし、PSGの勝利に貢献しました。

この活躍により、ドンナルンマはチャンピオンズリーグのノックアウトステージで最も高いセーブ率(77%)を記録し、1試合平均0.75失点、2.89のゴール阻止数を達成しました。 

ドンナルンマは2016年にイタリア代表デビューを果たし、2020年のEUROでは大会最優秀選手に選ばれるなど、国際舞台でも高い評価を受けています。2024年のEUROでは、クロアチア戦でルカ・モドリッチのPKをセーブし、チームのノックアウトステージ進出に貢献しました。

ドンナルンマのPSGとの契約は2026年6月までとなっており、クラブとの契約延長交渉が進行中です。代理人のエンツォ・ライオラ氏は、「ドンナルンマの優先事項はパリに留まること」と述べており、PSGでの将来に前向きな姿勢を示しています。 

ジャンルイジ・ドンナルンマは、その若さにもかかわらず、クラブと代表の両方で重要な役割を果たし続けています。彼の今後の活躍から目が離せません。

1位 グレゴール・コベル(ボルシア・ドルトムント)

4000万€(68億円)

グレゴール・コベルは、1997年12月6日生まれのスイス・チューリッヒ出身のゴールキーパーで、現在はブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに所属しています。身長195cmの彼は、TSGホッフェンハイムやVfBシュトゥットガルトでの経験を経て、2021年にドルトムントに加入しました。2023年10月にはクラブとの契約を2028年まで延長し、チームの副キャプテンも務めています。 

2024-25シーズン、コベルはブンデスリーガで32試合に出場し、86セーブ、7試合でクリーンシートを達成しました。その安定したパフォーマンスとリーダーシップにより、クラブ内外で高く評価されています。

スイス代表としては、2021年にA代表デビューを果たし、2024年のUEFA欧州選手権では正守護神として出場しました。しかし、同年の大会ではヤン・ゾマーが正GKとして起用され、コベルは控えに回ることとなりました。この決定には一部で議論が巻き起こりましたが、コベルは引き続き代表での地位向上を目指しています。

その活躍から、プレミアリーグのチェルシーやニューカッスル・ユナイテッドが関心を示しており、コベルの代理人がロンドンで交渉を行う予定と報じられています。ドルトムントは彼の放出に備えて、アヤックスからディアント・ラマイを獲得し、将来的な後継者として育成を進めています。

グレゴール・コベルは、その高いセーブ力と安定感でドルトムントの守護神として君臨しており、今後の移籍市場での動向が注目される選手の一人です。彼の今後のキャリアに注目が集まっています。

1位 ダビド・ラヤ(アーセナルFC)

4000万€(68億円)

ダビド・ラヤは、1995年9月15日生まれのスペイン・バルセロナ出身のゴールキーパーで、現在アーセナルFCに所属しています。身長183cmの彼は、卓越したセービング能力と足元の技術を兼ね備えた現代的な守護神として知られています。

ラヤは2023年夏、ブレントフォードからアーセナルへ1年間のローン移籍で加入しました。この契約には買取オプションが含まれており、翌2024年7月にアーセナルが約2,700万ポンドで完全移籍を成立させました。加入初年度の2023-24シーズン、彼はプレミアリーグで16試合のクリーンシートを記録し、ゴールデングローブ賞を受賞。また、チャンピオンズリーグのラウンド16ではポルト戦でPKを2本セーブし、アーセナルの準々決勝進出に貢献しました。

2024-25シーズンもラヤの活躍は続き、プレミアリーグで37試合に出場し、13試合でクリーンシートを達成。セーブ率は約70.8%を記録し、安定した守備を披露しました。特にニューカッスル戦では前半に複数の決定機を阻止し、チームの勝利に大きく貢献しました。

スペイン代表としても、ラヤは2022年にデビューを果たし、2024年のUEFA欧州選手権では優勝メンバーの一員として活躍しました。その後も代表での出場を重ね、正守護神の座を狙っています。

アーセナルでは、ラヤの加入によりアーロン・ラムズデールとのポジション争いが注目されましたが、彼の安定したパフォーマンスにより、現在は正GKの座を確固たるものとしています。その冷静な判断力と高い技術力で、アーセナルの守備陣を支える存在となっています。

1位 ディオゴ・コスタ(FCポルト)

4000万€(68億円)

ディオゴ・コスタは、1999年9月19日生まれのポルトガル出身のゴールキーパーで、現在FCポルトに所属しています。身長186cm、体重82kgの彼は、卓越したセービング能力と冷静な判断力で知られ、クラブと代表の両方で重要な役割を果たしています。

2024-25シーズン、コスタはプリメイラ・リーガで32試合に出場し、16試合でクリーンシートを達成。失点数は26、セーブ数は59を記録し、安定したパフォーマンスを披露しました。 

国際舞台では、2024年のUEFA欧州選手権でポルトガル代表の守護神として活躍。特にスロベニアとのラウンド16では、PK戦で3本連続セーブを記録し、同大会史上初の快挙を達成しました。

その実力から、マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなどのプレミアリーグのクラブが関心を示しており、移籍市場で注目の的となっています。FCポルトとの契約は2027年まで残っており、移籍には高額な移籍金が必要とされています。

ディオゴ・コスタは、クラブと代表の両方で信頼される守護神として、今後のキャリアにも大きな期待が寄せられています。

1位 ジョルジ・ママルダシュヴィリ(バレンシアCF)

4000万€(68億円)

ジョルジ・ママルダシュヴィリは、2000年9月29日生まれのジョージア出身のゴールキーパーで、2021年にディナモ・トビリシからバレンシアCFに加入しました。当初はBチームへのレンタル移籍でしたが、プレシーズンでの活躍が評価され、トップチームの正守護神として抜擢されました。以降、ラ・リーガでの連続出場記録を更新し、クラブの絶対的な守護神として君臨しました。

2024-25シーズンには、バレンシアでの公式戦通算出場数が132試合に達し、クラブの守備の要として活躍しました。同シーズンのラ・リーガでは33試合に出場し、9試合でクリーンシートを達成。セーブ数は89を記録し、安定したパフォーマンスを披露しました。

国際舞台では、ジョージア代表としてUEFA EURO 2024に出場。グループステージでは、チェコ戦で11本のセーブを記録し、マン・オブ・ザ・マッチに選出されました。また、ポルトガル戦ではクリーンシートを達成し、ジョージアの決勝トーナメント進出に貢献しました。大会全体でのセーブ数は29本に達し、最も多くのセーブを記録したゴールキーパーとなりました。

この活躍が評価され、2024年8月にはリヴァプールFCへの移籍が決定。移籍金は基本3000万ユーロに加え、500万ユーロのボーナスが含まれる契約となりました。ただし、2024-25シーズンはバレンシアにローン移籍という形で残留し、2025年7月から正式にリヴァプールに加入する予定です。

ママルダシュヴィリは、身長197cmの長身を活かしたハイボール処理と、反射神経を活かしたシュートストップに定評があります。また、冷静な判断力とリーダーシップも兼ね備えており、若手ながらチームの精神的支柱としても信頼されています。今後、プレミアリーグでの活躍が期待される注目のゴールキーパーです。

まとめ

今回のゴールキーパー市場価値ランキングでは、現代サッカーにおいてキーパーというポジションがいかに重要で多様な役割を担っているかが明確に示されました。シュートストップの技術だけでなく、足元の技術、ビルドアップへの関与、そして戦術理解や冷静な判断力など、複数の要素が選手の市場価値を左右しています。

1位にランクインしたのは、バレンシアCFのジョルジ・ママルダシュヴィリ。市場価値は4000万ユーロ(約68億円)で、まだ若干23歳という年齢ながらラ・リーガ屈指のセービング能力を誇り、反応速度と冷静さで高評価を得ています。ビッグクラブへの移籍の噂も絶えず、今後さらなる価値の上昇も見込まれる逸材です。

同じく4000万ユーロの評価でFCポルトのディオゴ・コスタが続きます。ポルトガル代表でも存在感を示す彼は、精度の高いフィードとPKストップ能力の高さで注目され、近代型GKの代表格と言える存在です。安定感と将来性の両面で高評価を受けています。

アーセナルFCのダビド・ラヤ、こちらも4000万ユーロの市場価値。アーセナルでは正確なロングフィードと冷静なビルドアップ参加が求められており、ミスの少ない安定したプレーで監督の信頼を勝ち取っています。

グレゴール・コーベル(4000万ユーロ)は、ボルシア・ドルトムントでの堅実な守備と高身長を活かした空中戦の強さで評価されています。ドイツ代表でも台頭しつつあり、国際舞台でのさらなる活躍が期待されます。

5位には、パリ・サンジェルマンの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが3500万ユーロ(約59億5,000万円)でランクイン。若くしてイタリア代表の正守護神としてユーロ2020制覇に貢献した実績を持ち、その体格とセービング能力は折り紙付きです。やや安定感に課題を残す場面もありますが、潜在能力は依然としてトップクラスです。

今回のランキングを通じて浮き彫りになったのは、「若さ」と「足元の技術」の重要性です。ランキング上位のキーパーは皆20代半ば以下であり、近代的な戦術に適応できる柔軟性や将来性を備えています。また、ビルドアップやプレッシャー下での判断力も評価基準に大きく関わっており、単に「止めるだけ」では市場価値は上がりづらい時代になっています。

今後もGKの役割はますます複雑化・高度化していくことが予想され、どの選手が「現代型守護神」としてさらに頭角を現すのか注目が集まります。伝統的な守備力に加え、フィールドプレイヤーのような技術を兼ね備えた新世代GKたちの競争から、今後も目が離せません。

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