攻撃参加と守備の両立が求められる右サイドバック(RSB)は、現代サッカーにおける最も戦術的に重要なポジションのひとつです。今回は、2025年8月時点のTransfermarktのデータに基づき、市場価値の高い右サイドバックTOP5と注目選手を紹介します。
右サイドバック編
【1位 アクラフ・ハキミ|Achraf Hakimi】
市場価値:8000万€(約136億円)
所属クラブ:パリ・サンジェルマンFC(フランス)
国籍:モロッコ/年齢:26歳
圧倒的なスピードと運動量で右サイドを支配するモロッコ代表。攻撃時の裏抜けとカウンターの推進力は世界屈指で、PSGでも不動の右SBとして君臨しています。守備面での安定感も増し、まさに現代型サイドバックの理想像を体現する存在です。
【2位 トレント・アレクサンダー=アーノルド|Trent Alexander-Arnold】
市場価値:7500万€(約127.5億円)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
国籍:イングランド/年齢:26歳
リヴァプールからレアル・マドリードへ移籍し、大きな注目を集める存在。正確無比なキック精度と創造性あふれるプレーで、右SBながら試合を“司る”ことができる希少な存在です。守備の課題は指摘されるものの、それを上回る攻撃力で世界屈指の右SBとして評価されています。
【3位 ジュール・クンデ|Jules Koundé】
市場価値:6500万€(約110.5億円)
所属クラブ:FCバルセロナ(スペイン)
国籍:フランス/年齢:26歳
本職はセンターバックながら、バルセロナでは主に右SBとしてプレー。守備面での安定感と空中戦の強さに加え、ラインの統率力にも優れています。攻撃面での貢献は限定的ですが、戦術的な柔軟性の高さが重宝されています。
【4位 ユリエン・ティンバー|Jurrien Timber】
市場価値:5500万€(約93.5億円)
所属クラブ:アーセナルFC(イングランド)
国籍:オランダ/年齢:24歳
怪我によって出遅れた昨季からの再起をかけるシーズン。俊敏なポジショニングとインサイドへの絞り、攻撃的ポゼッション構築においては高い理解度を見せており、アーセナルの戦術にフィットする可能性を秘めた存在です。今季フル稼働できれば評価はさらに高まるでしょう。
【5位 ジェレミー・フリンポン|Jeremie Frimpong】
市場価値:5000万€(約85億円)
所属クラブ:リヴァプールFC(イングランド)
国籍:オランダ/年齢:24歳
ブンデスリーガでの活躍を経て今季からリヴァプールへ加入。俊足を活かした縦突破と積極的な攻撃参加が魅力で、ウイングバックとしても対応可能な万能性を持ちます。攻撃型サイドバックとしての評価は高く、プレミアでもその爆発力が期待されています。
注目選手:リース・ジェームズ(Reece James)
市場価値:4500万€(約76.5億円)
所属クラブ:チェルシーFC(イングランド)
国籍:イングランド/年齢:25歳
怪我により思うようなシーズンを過ごせていないものの、健康な状態であれば世界トップクラスのポテンシャルを持つRSB。フィジカル、キック精度、守備力と3拍子揃った万能型で、チェルシーではキャプテンとしてのリーダーシップも発揮。今季の復調次第では再びTOP5入りも視野に入ります。
まとめ
ハキミやアーノルドといった攻撃力に特化したスター選手が上位を占める一方で、クンデやティンバーのような戦術的柔軟性を持つ選手の評価も高まっています。右SBは各クラブの戦術に最も色濃く影響されるポジションであり、今季も多様なプレースタイルがしのぎを削る注目のポジションです。

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